声が思うように出ない状態が1年以上続いた経験があります。
結局原因はわからず、ストレス性だろう、という診断になりました。
声優として声を使う仕事をしていたので、声が出ないというのはかなり危機的状況で、
恐ろしくていろいろ調べたので
声が出ない時に考えられる原因と、その時に行くべき病院について経験を踏まえてお話します。
声が出ない時の考えられる原因
声が出ない、という時はいくつか考えられる可能性があります。
それぞれ説明してみます。
声の出しすぎ
声を使いすぎると声帯が疲れてむくんでしまいます。
声帯はVの字になっており、
声を出す時はそのVの字が閉じて、その振動で声が出るようになっているんですが、
声帯がむくんでしまうと声帯がうまく閉じられなくなり、声が出ないという状態になってしますんですね。
ちなみにこの場合、必ずしも痛みがあるわけではありません。
声帯周りが赤くなっていることはあるんですが、特に痛みはないのに声が出ない、ということもあるんです。
ちなみにお酒を飲んでカラオケによく行ったりする方は要注意。
お酒飲んでカラオケに行くのは喉にものすごく負担がかかります。
→お酒を飲んでカラオケに行くと声がかすれる、その原因と対策!
声帯ポリープ、声帯結節
声の使いすぎによって声帯のVの字のところにポリープやコブができてしまうと
やはり声帯のVの字がうまく閉じなくなってしまい、声が出ないということになってしまいます。
仕事などで声を使う機会が多い人がなりやすい病気です。
普段からケアをしていても、慢性的に喉を使いすぎているとなりやすいと言われています。
可能であれば、声を使う仕事をされている方は、きちんと休息をとるように普段から心がけましょう。
咽頭癌
声が出ない原因は喉が癌になってしまっている、という原因も考えられます。
- 片方の耳のつまった感じがある
- のどの一定の場所に違和感がある
- 片方の扁桃腺だけが腫れてる
- 声がかすれるのが治らない
- 首にしこりができてる
などといった症状がある場合は咽頭癌の疑いもあります。
すぐに病院に行きましょう。
咽頭麻痺
声帯の周りは筋肉でできていて
その筋肉が動くことによって声帯を閉じたり開いたりしています。
この筋肉が何らかの原因で麻痺してしまっている場合もまた、声帯を閉じることができなくなり、
声が出ない、という症状が出ます。
ストレス
極度のストレスなどが重なると声が出ない、ということが起こることがあります。
私の場合はこれでした。
特に喉のダメージや症状が見られるわけではないのですが、声が出にくかったり、声を出すこと自体に不安を感じたりするようになります。
不規則な生活をするのもよくないです。
仕事自体が不規則な人や、大きなストレスを感じながら生活している人は要注意です
まずは耳鼻咽喉科へ
まずは耳鼻咽喉科に行きましょう。
だいたいの場合が、その場で経鼻鏡といってチューブ状のカメラになっている機械があるのですが
それを鼻から挿入して喉の奥を直接見てくれます。
ちょっと気持ち悪くなってえずくこともあるかもしれませんが
自分で見ることはできない場所なのできちんと見てもらいましょう。
そもそも空洞になっているところにカメラを挿入するだけなので、楽な姿勢をとっていれば痛いことはありません。
カメラがモニターにつながっていて、自分で自分の喉をみることもできますし、印刷して渡してくれる病院がほとんどです。
何か症状があれば薬を処方してくれるか、もしくは大きな手術になってしまうかもしれません。
また、軽い炎症程度なら吸入して終わり、という感じです。
声を使う仕事をしている人は吸入器もそこまで高くないので1台持っておくといいと思います。
音声外来も行ってみよう
耳鼻咽喉科に行っても特に原因がわからない場合は音声外来というところに行って見るといいと思います。
ネットで調べると出てきますが、
紹介状がないと行けないところもあるのでまずは耳鼻咽喉科の先生に相談しましょう。
私は紹介状を書いてもらって大きな大学病院の音声外来を受診しました。
音声外来の場合は耳鼻咽喉科と違って、話し方の研究を一緒にしてくれました。
原稿を読んでそれを録音してくれて聞かせてくれたり、
声が出る原理を学んだり、少しボイトレに近いようなところがありました。
先生もじっくり時間を割いて喉の様子を一緒に研究してくれますし、
保険がきくのでボイトレに行くより正直やすいです笑
原因がわからない場合は音声外来に行くのがいいと思います。
声がどのように出るか、という話が多かったので、普段からボイトレに通っているとさらに解決策も見つかりやすくなるかもしれません。
普段から喉のケアも大切に
私の声が出ない症状は結局極度のストレスが原因のようでした。
ちょうどお仕事を休業して浪人していた頃なので、いろんな意味で精神的に参っていたんだと思います。
声優が仕事を休業する、というのは復帰しても仕事が回ってこない恐怖もあり、
とても恐ろしいことでした。
お仕事に復帰していろいろ自由にできるようになってからは声が出ない症状が次第によくなり、今は何ともありません。
ただ、ストレスではなく炎症が起きている場合もありますから違和感がある時はすぐに病院に行きましょう。
そして普段から喉のケアをしながら生活することも大切です。
普段は見えない部分ですから、しっかりいたわってあげてください。
読んでくれてありがとうございました。
では。