家で収録して自分で編集をして音声データを納品する宅録(たくろく)、というやり方でも声優の仕事をしています!
最近質問箱でもこういった質問をいただいていたので、今回は私が使ってる機材とかソフトについて、解説してみようと思います〜〜!
もくじ
パソコン:MacBook Pro
りんご信者です、、、
型番見てみたらMacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 ports)というやつでした。
昔からApple製品を使っていて、今iPhoneもApple Watchも使ってるので、互換性が良いというのもあってパソコンもMac派です。
動画編集とかもするので、そちらはもちろんFinal Cutを使っています。
ただ音声編集はそこまで重いデータを扱うわけではないので、
動画編集したり、ゴリゴリのPCゲームやりたいとかじゃない限りは、スペック高い良いやつを買わなくても大丈夫だと思います。
ちなみに売り場のお兄さんとおしゃべりしながらパソコン選ぶタイプなんですけど、
Macだと10年くらいは保つらしい。
そう思うとまぁ高い買い物でも、大事に使えばそこまででもないかぁなんて思えてくるのでした。いややっぱ高いわ。
Macだとソフトインストールしなくても最初からGarageBandっていうツールが入ってて、これである程度の音声編集はできちゃいます。(アプリ版でiPhoneやiPadでも使える〜!)
初心者で、簡単なことができればいいやってくらいなら全然これでもいいかも。
家電量販店だとPCコーナーの店員さんがやりたいことに合わせて商品おすすめしてくれるから、おしゃべりしながら選ぶのがおすすめだよ〜!
中にはタブレットで音声編集してる方もいらっしゃるけど、
私が最近お受けしているお仕事は、映像合わせの収録のものもあるので、
そういう時はやっぱりパソコンがあると楽ですな〜
マイク:AT2020
実はそんなに高いマイクは使ってません笑
高いマイクも試させてもらったんだけど、いまいち違いがわからなかったwwww(小声)
マイクは最初は性能こだわらず、1万円前後のものを買っておけばいいと思う
正直宅録に関しては、品質はどんなに頑張ってもスタジオ収録レベルにはならないと思っています。
ミキサーさんがついてくれるわけじゃなくて自分が整音する場合は特に。
そういう場合は、マイクの性能を高めるとかよりも
いかに静かな環境で、適切な設定で録音するかということの方が大事なのかな、と音周りのお仕事をされている方と話していて思いました。
さらに、大先輩の芝居とかナレーションとか、iPhoneで録ったものでも正直めちゃくちゃ上手いし感動するのね。
結局中身じゃね?頑張れよ私。と思ってます。
ぐはァっ
どんなマイクでも、最高のパフォーマンスをする。それだけを目指そう。
今この記事を読んでくださっている方はマイクを悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
「もう少しお金を貯められたら良いマイクを買おうかな!」って思ってる人もいるかも。
だとしたら、安いマイクでもいいんで早く買うことをおすすめします。
早く買って、早くボイスサンプル作って、早く営業する。
それだけで高いマイクを買えるくらいの収入を得られるまでになるかもしれない。
初心者の場合は特にマイクではあまり変わりは出ないので、やらないで準備している時間の方がもったいないかな〜って個人的には思っています。
音周りのこともっと詳しくなって、マイクの違いも聴き分けられるくらいになったら高いマイクの方がいいんだろうけど、
とにかく最初は「まずやる」っていう方が大事だと思うんねん。
ちなみにこの前、諸事情()で 急遽新しいマイクを買ったんですけど、そっちもレビュー記事書いてるのでよかったら〜〜
USB接続のマイク(インターフェース不要)を探してる人にはめっちゃおすすめのマイク!
コンデンサーマイクの扱いって難しくないの?
ちなみにコンデンサーマイクは扱いが難しそう、、という心配がある人もいらっしゃるかと思います。
湿度管理とかちゃんとしないとすぐ壊れちゃうって聞いたんですが…
っていう質問もよくもらうんだけど、
確かに5万とか10万とかするマイクは防湿庫で管理した方がいいと思うけど、
このマイクに関しては基本出しっぱなしだし、なんならこれ持って海外行って、行った先で録音して納品、とかもしてるけどまだ壊れてません!!(多分3年以上は使ってる)
(正直そんなに高いマイクではないので壊れたら新しいの買おうくらいに思ってるのは内緒)
頑張って管理してる人は、ドライボックスってやつに乾燥剤を一緒に入れて保管してる方もいらっしゃいます。(乾燥剤は定期的に交換が必要)
こういうのは安く買えるからいいよね!これは乾燥剤がセットでついてるよ〜!
さらに上級者は防湿庫ってやつを買って管理されている方もいます。
高いマイク買うならこういうのもありやな…
究極にコストカットするなら、ジップロックに乾燥剤と一緒に入れておく、という方法もあります笑
ジップロックの場合は定期的に開け閉めした方がいいよ!乾きすぎもよくないです。
あまりに極端な環境じゃなければ、基本は出しっぱなしでもOK!
とのことです!(専門家のご意見、ありがたや〜〜〜〜)
マイクスタンド・ショックマウント類
マイクスタンドは適当に買ったらちょっと軽すぎたw
ショックマウントは使えるんですけど、スタンドが軽すぎて不安定なので、前に買ってた別のスタンド使ってますw
みんな買うときはスタンドの重さはちゃんとしっかり重量があるのを選んでね。
さきほど紹介したマイク(AT2020)にはちゃんと対応しているショックマウントがあります〜
あと付属のポップガードもちょっと小さすぎたので別のものを買いました〜〜
やっぱり安いセットのやつは結局あとで別のものをそれぞれ買い直すことになっちゃいますね笑
オーディオインターフェイス:PreSonus Audio Box22VSL
オーディオインターフェイスもあんまり高いの使ってません!笑
でもこれはミュージシャンとしても活躍されている方に教えてもらったもので、本当に詳しい人からのおすすめなので間違いないはず…!
コンパクトでつまみも必要最低限なので使いやすいです。
パソコンとかスマホに直接繋げられるタイプのマイクも多いけど、
やっぱりインターフェイス通すかどうかでだいぶ音は変わると思っています。
なので、【マイク〜〜オーディオインターフェイス〜〜パソコン】っていう繋ぎ方はした方がいいかなぁ。
ウインドスクリーン:Alctron PF8
家で収録するとどうしても「サーッ」っていうホワイトノイズ(環境音)がのってしまいます。
それを低減するために防音環境を整えている人もいますよね〜
私は以前、100円ショップダイソーの商品を使って、簡易防音環境を作ったりしていました笑
こちらの動画の内容は記事にもしています!
さらに、今はウインドスクリーンと言って音の反響を抑えるものも使っています〜
部屋の反響音などが気になる方は是非試してみて〜!
レビューは別の記事で書いてますので参考にしてみてください〜
→宅録時のノイズ低減にAlctron PF8を使ってみたレビュー[動画あり]
ヘッドフォン:SONYの赤いやつ
これはスタジオでモニター用としてよく使われてるやつ。
音楽聞くためのヘッドフォンとは全然拾う音が違いますので!
モニター用はちゃんと専用でヘッドフォン買った方がいいです。
これで普段聴いてる音楽聴くと「え、、全然豊かじゃない、、」ってなるよ
音楽を聴くためのヘッドフォンは低音をより膨らませて奥行きある音にしたり、などちょっと音をいじって出力しているところがあるそうです。
モニター用のヘッドフォンはなるべくそのままの音を聴かせてくれる代物ってわけ!
編集ソフト:StudioOne、iZotope
まず録音にはオーディオインターフェイスにソフトが付いてきたのでStudioOneを使ってます。
業界ではProToolsを使ってる現場も多く、宅録でもProToolsを使ってる方は多いです。
1人での収録しかないなら無償版で全然いけるので使ってみるといいかも。
私は最初からStudioOneに慣れてしまったのでずっとこれを使ってますが笑
StudioOneにも無償版はあるよ〜
また、ノイズを低減させるのにiZotopeRX9 Standardを使っています。
ワンクリックでノイズがまぁ〜〜すっごい綺麗に消えるからマジでこれ持っておけばとりあえず大丈夫的なソフト。
結局は録った時の音によるので、ちゃんと録音するのが大事だけどね。
録音時に気をつけてることなどはまた別記事で解説しています!
- Elements
- Standard
- Advanced
という3つのクラスがあって、
最初はRXシリーズの中で一番安いやつ・Elementsをセールの時に買いました。
あ!記事書いてる今もセールしてる!
今はさらに課金してStandardを使ってるけど、
ずいぶん長いことElementsを使ってました。
だって高ぇのよ
最初は全然Elementsでいいと思うよ〜〜
iZotopeはよくセールをやってて、セール期間で購入するとすごく安いので、Twitterをフォローしておくと良いかもです!
ちなみにめっちゃ安いやつで「クロスグレード版」って書いてあるやつは、すでにiZotopeで何かしら製品を買ったことがある人が割引で安く買えるやで、ってやつなので間違って買わないようにね。
いきなりクロスグレード版買っても何もできません。わかりにくぅ
まだ初心者だから無料で試せるのでいいや〜っていう人はノイズカットにはAudacityがおすすめ!宅録初心者で使ってる方は多いです。
無料なのにちゃんと機能そろってるので全然これでもやってけると思っています。
ということで今回は私の宅録環境について解説してみました〜!
最初からかけられるお金がある程度あるならいいけど、もし「お金たまるまでは…」って思って手が出せずにいるなら、
機材は安く揃えて、無料で使えるものは無料で使って…って感じで全然いいと思うよ!
とにかく録音してみないとわからないこといっぱいあるし、
録音すると思ってたよりも自分の声って抑揚ないな…とか改善点にも気付けるから、早よやるを一番おすすめします!笑
私も最初は2万くらいしかかけてないのでね〜!(その後増えていったけど笑)
整音に関して全く知識がないから勉強したい!っていう方は、下記の本が参考になります。
映像関係の雑誌なんですけど、この回はナレーションにフォーカスしていて、映像に対してどんなナレーションが必要なのか、
スタッフ側の話なども書いてあってすごく勉強になりました。
同業の先輩たちにも評判の一冊です〜
→声優・ナレーターの宅録の仕事、どんな流れやルールにしてる?
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
やっほい!声優ブロガーの幸田夢波です!