個人やサークルで作品を作っていて、プロの声優に仕事を依頼したい、という人がどんどん増えてきていると思います。
でも正直、プロの声優さんに仕事を頼んで引き受けてくれるのか?
どうやって仕事を依頼したらいいのか、ということもわからず、結構悩んでしまう人も多いと思うんです。
声優関連のコンテンツ制作のコンサルティングを仕事ですることもあるのですが、
声優にどのような流れで仕事を依頼したらいいのか、ということがわからなくて困っている方は多いです。
個人やサークルがプロの声優に仕事を依頼する場合はどのようなやり方があるのか、ということについて紹介したいと思います。
①声優とスタジオを別でブッキング
声優は基本的に声優事務所に依頼して仕事をお願いするような形になりますが、
声優事務所はあくまで声優のマネジメントしかおこなっていないので、
声優に仕事を依頼するだけでなく、スタジオも自分でおさえなくてはいけません。
なので
- 事務所に連絡して声優に仕事を依頼、スケジュールのすり合わせ
- いくつかスケジュール候補をもらって、その中で抑えられるスタジオを探す
- スタジオブッキング
- 収録
というような流れになります。
声優のギャラ以外に、スタジオ代もかかります。
さらにスタジオを抑えるだけだと、ミキシングは自分で行わなくてはいけなくなってしまうので
自分で音周りの編集ができないのであればエンジニアさんもブッキングしなくてはいけません。
だいたいのスタジオさんがエンジニアさん込みでブッキング可能です。
スタジオに関してはネットで調べれば料金表も出てくると思います。
全部自分で手配するので、余計な中間マージンがかかることなく、多少は費用を抑えることができると思います。
②声優事務所に一任
声優事務所の中には事務所内にレコーディング施設やスタジオがあるところもあります。
そういった場合は、収録自体も事務所にお願いできます。
クライアント側は事務所に出向いて、事務所内のブースで声優と一緒に収録、という形になります。
こういった場合は事務所さんにエンジニアがいると思うので、声優事務所に一任するような形で依頼をすることができます。
気になる事務所のサイトを調べて、事業内容に「音響制作」などという表記があれば、制作も事務所にお願いできると思います。
③音響制作会社に一任
音響制作会社に一任して、音響制作会社の方から声優事務所に依頼をしてもらい
スタジオやエンジニアも用意してもらう、という方法があります。
音響制作会社には懇意にしている声優事務所というのがあるので、依頼もしやすいです。
自分たちであまり動かなくていいですし、
音響制作会社を通しての依頼なら引き受けてくれる声優さんも多くなると思います。
ゲーム会社は多くがこの形態で声優に仕事を依頼しています。
プロの声優は個人やサークルの仕事を受ける?
第一線で活躍されていて、名前をよく見るような有名声優さんの場合は
個人やサークルからの依頼のお仕事を受けてくれる人はなかなかいないと思います。
個人やサークルの場合はその人たちの活動の実績がわからないので
「仕事をしたのにギャラが未払い」ということも起こりやすいと考えられています。
順番としては
- 収録日決定
- 収録
- 請求書送付
- 振込
というのが一般的な流れなので、仕事が終わった後にお金のやりとりをするんですよね。
そういった場合、個人の連絡先だと「つながらなければ終わり」なので、トラブルが起こりやすい、と思ってしまうのが正直なところです。
だからこそ、音響制作会社を通しての依頼だと間違いがないんですね。
個人やサークルってやっぱりそこらへんが難しいです。
音響制作会社を通しての依頼なら引き受けてくれる声優さんは多くなると思います。
→フリーランスでギャラの未払い、ってよくある事。回避する為には?
料金相場はどれくらい?
どういう制作物になるかによって料金相場は大きく変わってきますし
依頼したい声優さんの実績にもよります。
ここら辺は交渉次第、という感じで、
声優への仕事の依頼は料金表みたいなものがあるわけではないのが難しいところなんですよね。
ただ個人やサークルで作るものだとしたら、それが電波にのったり、その声優さんのキャリアとして広告できるものではないものもあると思います。
さらに一人での収録になると思うので、料金はゲーム料金くらいと考えた方がいいかもしれません。
依頼する声優さんによりますが、ゲームの場合だと10ワードで数万円、くらいが相場です。
一人辺り5万円〜10万円は見ておいた方がいいと思います。
ちなみに短い尺で数ワードでも大ベテランの方だと何十万円、とかもあります。
頼む声優さんによっては本当に結構大きな金額になりますのでご注意ください。
問い合わせで伝えておくと良いこと
お仕事の依頼をする時に問い合わせで伝えておくと良いことがあります。
- どのような制作物を作るのか、完成したものはその後どうするのか(販売するのか、オンラインでリリースするのか、など)
- 料金(最初に予算を伝えて、「ご予算はこれくらいで考えてますが、ご相談ください」みたいにしておくと相手も交渉しやすい)(源泉や税金分のことも細かく指定すると印象が良い)
- 制作物の雰囲気がわかる資料
- 収録ワード数
- 収録日程目安
これくらいを伝えることができると相手も検討しやすいと思います。
また、もし可能なのであれば、収録前に内金をする、なども可能です、という提案があると
より安心してお仕事を受けてくださるかもしれません。
幸田夢波へのお仕事のご依頼は詳細ページをご覧ください。
読んでくれてありがとうございました。
では。