質問箱の方で以下のような質問をいただきました!
最近はアニメや吹き替えといったいわゆる「声優の仕事」っていう働き方だけじゃなくて、声優の活動の幅も広がってきていると思います。
プロの声優として働くようになったら同人活動はできないのか?どんな制約がでてくるのか、ということについて解説してみようと思います…!
もくじ
同人作品もいろいろ
同人って言ってもいろいろなものがありますよね!
いわゆる「商業作品ではないもの」を同人作品と定義するなら、自分でシナリオを書いてドラマCDを作ったり、二次創作作品を作ったり…
それ以外にも18禁と呼ばれるような同人作品もあると思います。
大好きな作品の二次創作で薄い本を描く、とかね!笑
そもそも声優になりたい人って元々は二次元が好きな人が多いですから、そういう活動している人がいても不思議じゃないし、絵が上手い人も多いですよね〜
私も中学はイラストマンガ部という部活に入ってて毎日デュフデュフしてました笑
声優は事務所の外でいろいろな活動をしてる人も多い
じゃぁプロの声優は事務所からもらう仕事しかしちゃダメなのか?というとそうでもありません。
最近はとくにそういう風潮強くて、事務所外でいろいろな活動をしてる人が多いです。
例えば資格を持っててガッツリ声優業とは方向性の違う副業をされている声優さんもいるし、
- 舞台への出演
- ゲーム実況やYouTube活動
- 創作物を作ってコミケに参加
- 落語家
- ドラマCDの作成・販売
みたいなことをやられている方もいます。
特にYouTubeはやり始めた声優さんも多いですよね〜
声優をやっている人はそもそも創作物を作ることに意欲的な方が多いから、いわゆる声優の仕事以外の仕事をやられている方も多いし、
そういう情報を調べると「自分もやってみようかな?」というヒントにもなると思います!
私はフリーランスなので結構異色かもしれませんが、ブログ運営に限らずオンラインサロン運営とかもやってます。
事務所に所属していた頃は舞台にも出演していましたが、それは事務所外でやっていた活動でした。
自分でオファーを受けて、NGになったスケジュールを事務所に報告してスケジュールNGにしておいてもらう、みたいな感じですね。
事務所への相談は必須、内緒でやらないこと
じゃぁいわゆるアニメや吹き替えなどの声優の仕事以外の仕事の扱いはどうなっているのかというと、これは事務所によります。
寛容な事務所もあれば「絶対ダメ」という事務所もあるし、もっと細かく言えば人によっても違ったりもします。
事務所は所属声優のブランディングをして売り出し戦略を考える機関でもあるので、「この人はYouTubeやったら面白いかも!」って思う人もいれば、「この人は私生活はミステリアスな感じにしておいた方がいい!」って思う人もいるはず。
そこは個人で声優事務所の担当の方と相談して、うまい道を探っていくしかないです。
ちなみに仕事を事務所通しにするか、それとも事務所は通さないでやるのか、というのも事務所によります。
どうしてもそういう活動をしたいのにそれを制限されてしまうのであれば、移籍やフリーランスを考えても良いと思います。
私の場合はもともと「海外に行きたい」という気持ちが強くて、「今の状況でお仕事しながら海外は無理だな…」と思い、フリーランスになったのが一番の理由なのですが、
フリーランスになってからはオンラインサロンの運営もできたし、YouTubeもまぁ細々と楽しくやってるし、書籍出版もすることができたし、フリーランスになることによって挑戦の幅は確かに広がったと思います。
一番よくないのは「事務所に黙ってやること」です。
別に隠れてコソコソやる必要はありません。やりたいことはどんどん事務所に相談しましょう。それで実現不可能そうなのであれば別のやり方を考えればいい。
コソコソやってあとからそれが問題になると契約違反になることも多いし、何より狭い業界で長く仕事を続けていくのが難しくなり、自分にデメリットしかありません。
そこはやっぱりビジネスパートナーとしての事務所へ誠実であった方が良いと思います。
声優の同人活動をやり続けるのは難しいかも
先日も質問箱で以下のような質問をいただきました!
こういう同人活動で悩んでる方多いんですね〜〜
例えば声を使った仕事以外の部分は事務所を通さないで自分で受けて自分でマネジメントしていく、というのは現実的だとは思うけど、
声優の同人活動を裏名義や名前非公表で続けていくっていうのは難しいと思います。
探してみたら、そういうの容認してくれる事務所もあるのかもしれないけど、私は今まであまり聞いたことがないです。
例えば企業のナレーションの案件を事務所通しで受けているのに、同人活動の配信の方で何か良くない発言をしてしまって炎上してしまった…みたいなことがあると、ナレーションを担当している企業さんに迷惑がかかってしまいますよね。
担当している他のキャラクターのイメージも悪くなるかもしれない。下手したら損害賠償請求とかになってくる可能性もあります。
裏名義で18禁の仕事をしていても、有名声優さんは「誰々の裏名義は〇〇」みたいな感じで簡単に特定されているので、有名になればなるほど、裏名義や名前非公表って意味がなくなってくるように思います。
そう考えると声優事務所は声の仕事に関するマネジメントを一任する場所と考えた方がいいのかなと思います。
事務所もリスクは背負いたくないので、「同人活動は個人で続けます!」っていう人だとどうしてもマネジメントしにくくなるんじゃないかなぁと思うんですよね。
でも生計が立てられちゃうくらい同人声優や配信業でお金稼げてるのすごいんだ!
できれば裏名義とかじゃなくて、その配信業とかの方もちゃんと名前公開して一緒に事務所にマネジメントしてもらう方向の方がいいのかと思います。
自分の名前でやっていれば、その同人活動も自分の営業ツールになると思いますし!
→声優志望はツイッターはやらない方がいい?意識しておくと良いこと
自分のやりたい活動ができる事務所に行くと良いと思う
もしこれから声優事務所を選んで所属できるように頑張っていこう、というラインに立っているのであれば、その事務所に所属している声優さんの活動の仕方を参考にしてみてください。
割と自由に活動している人が多いところなら、同人活動なんかも許してくれるところはあると思います。
ちなみに18禁とかの同人作品もOKの場合もあります。
そもそも裏名義を使用して18禁作品の仕事を事務所が持ってきてくれる、みたいなこともありますしね。(これもその人のマネジメントの仕方ではあるのですが)
もし今同人活動をしているのであれば、事務所に入る時にその相談をしてみても良いと思います。
逆にそのキャラ面白いので、覚えてもらいやすくなると思います笑
そうやって事務所の人たちとコミュニケーションをとっていくことも大切だったりするんですよね。
ぜひ臆せず、チャレンジしてみてください〜!
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
実は私も「これをやりたい」っていうのがありすぎて、事務所を離れたところがあります