声優になるために一人で学べることはたくさんあります。
むしろ一人でやれることは結構多いほうだと思います。
滑舌の練習にしたって、
声量をあげるための筋トレだって、全部一人でやることができますし
第一線で活躍されている声優さんでも毎日欠かさず一人でやる練習をやられている方はたくさんいます。
しかし、声優は独学だけではなるのはかなり難しいです。
今回はなぜ独学では声優になるのが難しいのか、ということについてお話してみたいと思います。
芝居は一人ではできない
声優になりたいと思っている人は、、声優としてお芝居をやってみたい、という人が多いと思います。
アニメやゲームや吹き替えの仕事をしたい、という感じですね。
しかし、こういったお芝居は一人ではできないものです。
ゲームの場合は一人で収録することがほとんどですが、
それでもお芝居をする相手が必ずいる想定で「相手にかける」芝居をしなくてはいけないことが多いです。
アニメや吹き替えの場合は収録自体が一人ではなく複数人でやるものなので
やっぱり独学でこの空気感を学ぼうとすると無理があります。
人と一緒に呼吸を合わせてやるのが芝居ですから、独学で人とやる芝居を学ぶのはやっぱり難しいんですね。
逆に声優の仕事の中にも、ナレーションの仕事だったり、一人でラジオをやったり、など
一人で完結することができる仕事もあります。
独学で極めていくとしたら、こちらのジャンルの仕事の方が向いているかもしれません。
仕事が来るまでが難しい
声優に独学でなろうとすると何が難しいか、というと最初の仕事をとるまでが一番大変だと思います。
今は声優の数もものすごく多いですから、
その中から選ばれる人間になっていかなくてはいけません。
そして選ぶ側の立場になって考えてみると
「大手事務所に所属していて、そこにプロフィールがしっかりと掲載されている新人」と
「事務所に所属していないフリーランスで全く経歴がない新人」とだったら
やっぱり前者が選ばれる可能性の方が高いでしょう。
例えばものすごくTwitterのフォロワーがいて、インフルエンサーとしての力がある、だとか
声優という仕事以外に目立つような仕事をしている、だとか
そういった要因がないと、まず後者は選ばれないと思います。
さらに、音響制作会社が声優を起用する時に見るのはやっぱり声優事務所のホームページだったり
あとは直接声優事務所に連絡をして「候補を何人かだしてください」というようなやり方が多いですからね。
独学で学んで声優事務所に所属できればいいのですが、
全て独学で行く、となると難しいかもしれませんね。
独学でできる事もある
ただ、決して「独学が意味がない」と言っているわけではありません。
独学でできることだってたくさんありますし
むしろ一人でできることを普段からやることは当たり前、というレベルです。
一人で練習できることはやるのが当たり前、
独学で補えない部分に関してはワークショップなり専門学校なり養成所なり行って学ぶ、という姿勢が大切です。
独学でできる練習ができていないままに専門学校や養成所にお金を出して通っても
上達はしないと思います。
お金を払ったら上達するものではないのです。
自分のやる気次第なんです。
独学で学べることも学ばないままにお金を出して通っても
うまくはなりません。
専門学校や養成所に行く事が正しいとは限らない
独学では声優になることが難しいからといって
専門学校や養成所に通い続けることが絶対に正しい、とは言えません。
例えば、高校を卒業して専門学校に通い、専門学校を卒業して養成所に通い、
さらに事務所に所属、という道を歩むなら
やっぱり4年以上くらいかかることが多いですよね。
そうしたらそれでもう22歳になります。
最近の声優業界ではビジュアル先行でアイドル売りのような売り方もありますし
その方が人気がつきやすいところもあります。
そういう売れ方をしたいのであれば、もう少し早い道を選んだ方がいいかもしれません。
昔某有名事務所で「年齢が上がれば上がるほど自分についてる値札の値段は下がって行くと思え」と言われたことがあります。
それがどんな状況においても正しいというわけではありませんが
売り方によってはやっぱり若いことは武器になります。
いきなり声優事務所の所属オーディションを受けてみてもいいと思うんです。
オーディションは受けるのはタダですしね。
自分が目指している目標ポジションから逆算して動いてみてください。
読んでくれてありがとうございました。
では。