声優志望さんや声優として活動をし始めた方は、周りの方から
〇〇さん(有名声優)の声に似てるね!
なんてことを言われることが多々あるんじゃないかと思うんですね。
(〇〇さんと似てるだなんて!ヤッタァ!)
と思うこともあれば、
(似てるって言われてもな…〇〇さん系統ではもう〇〇さんには勝てないだろうし…私の個性ってなんだろう…ウゥウウゥ゛)
みたい悩むこともあると思います。
ちなみに私は圧倒的後者で、
自分の個性ってなんなんだ!強みがわからない…器用貧乏が爆発していて結局得意が迷走している!
っていう悩みと4〜5年付き合ってた気がします笑
「〇〇さんの声に似てるね」っていう言葉に悩んでしまうこともあるかもしれないけど、
私はこれはすごくヒントだと思っていて、この研究は声優としての活動にめちゃめちゃ糧になるんじゃないかなと思うんですよね!
系統が同じ人は、オーディションでよく会う人
実はデビューしてからは、声の系統が同じ人、雰囲気の似ている人と、
オーディションでよく会う
っていう事態が発生します。笑
それなりにキャリアを積んでくると、みなさんそういうことがあるものだと思います。
私も、
アッまたこの方とオーディション会場で会った…マジか…この人と競うのか…
みたいなことしょっちゅうありました笑
今はコロナの影響もあって、なかなか人が集まるのが難しいので、オーディション会場で会う人も限りがあり、こういうシチュエーションも少なくなっているかもしれませんが、
オーディションというのは、そもそも声質が似ている人と出会うものだと思ってください。
背の低いロリっ子女子高生のキャラクターのオーディションをするとしたら…?
今頭の中に何人か、
ロリならあの声優だろ!!!!!
って思い浮かんだと思います。(オタクならわかるよね???)
そんな感じで、「こういうキャラならこの声優さんが合うかな?」ってスタッフさんが思ってオーディションに呼ぶ人がチョイスされるのです。
あとは事務所さんが推してる新人の声優さんで、「このキャラならこの子が合うと思うのでぜひ!」って感じでオーディション候補に入っていく感じですね。
つまり遅かれ早かれ、声の系統や印象が似ている人というのは、オーディション会場で会うことになります。
〇〇さん(有名声優)の声に似てるね!
って言われたら、
(ハッ!その人が私のライバルなのか!)
くらいに思った方が良いかなと思います。
オーディションで会う、ということは、同じ役をかけてその人と競わなくてはいけないということ。
有名声優さんの名前が出てくると「畏れ多い…自分なんてまだまだだし…」なんて思うかもしれないけど、
目指している業界ってそういうところです。
あの!
大好きな!
有名声優さんと!
同じ土俵で戦わなきゃいけないんだよ〜〜〜〜!!!
きちぃ〜〜〜〜〜
その人と競って役を勝ち取らなきゃいけない、ということをぜひ意識してみてください。
系統が同じ人の役幅を研究
これは少しボイストレーニング的な考え方になりますが、
声質が似ているということは、声帯や骨格が似ているということでもあります。
声が造られているのは声帯。
声帯の長さやそれを支える筋肉、骨格、体の中の空洞の構造なんかで声に違いが出てくるんだよ〜!
なので、声が似ていると言われる声優さんが演じられている役は、もしかしたら自分にも出来るものかもしれません。
まずは声が似ていると言われる声優さんのボイスサンプルを聴きに行ってみるのがおすすめ。
「<声優さんのお名前> ボイスサンプル」で検索すれば、事務所のホームページなどに掲載されているボイスサンプルがすぐ見つかると思います。
ボイスサンプルは一番その方の魅力的な声を詰めてあるものになるので、
「こういうアプローチ、役幅の作り方もあるのか!」と勉強になるはず。
さらに、もしかしたら自分の声の新しい使い方が見つかるかもしれません。
自分のボイスサンプルを作る時もたくさんの人のボイスサンプルを聞いてみると良いと思います!
特に声質が似ている声優さんのボイスサンプルは、自分も参考にできるものがあるかもしれません。
良いと思ったものはどんどん取り入れていっちゃいましょ!
→新人声優のよくある悩み、「やりたい役」と「やれる役」が違う
真似から入ってオリジナルを探せばいい
〇〇さんの声に似ているからそれを真似して…ってやっていったら、自分の個性がなんなのかよくわからなくなっちゃうんじゃ?
こんな疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。
冒頭でもちらっとお話ししましたが、これ実は私も結構悩んだことで、
〇〇さんのあの声も真似してみよう!〇〇さんのあの声も!
みたいな感じでやってたら、
自分の個性ってなんだ?
ってなったことがあります笑
ちなみに2ちゃんねるに器用貧乏って書かれてたこともある笑(よくわかってんナ!)
ただ、結局真似をしてもオリジナルには勝てないし、オリジナルのそのままコピーにはなりません。
生きてきた背景や積み重ねてきた経験が違うので、どんなに声が似てもお芝居はコピーできないし、
自分の武器が必ず自分の中にあります。
ですが最初からその武器がなんなのかわかる人なんてほとんどいない。
だから最初は真似で良いと思うのです。
〇〇さんの声に似てるって言われたからその人の声を研究する。
その人からヒントをもらう、くらいの気持ちで。
真似をするようになると、どんどん自分の中で「もっとこうしたらどうだろう?」「ここは苦手な音だからちょっとアレンジしよう」みたいなアイデアが出てくると思います。
そうやってちょっとずつ自分の中で咀嚼して、やっと自分の声やお芝居の個性が出てくるんじゃないかな〜と思うのです。
自分で自分のことがわからなくなっちゃったら、自分の声を誰かに聞いてもらうっていうのもおすすめだよ!
私の運営している夢波サロンというオンラインサロンでは、声道場というコンテンツがありまして、録音した音源に対して感想やアドバイスをもらえるようになっています。
【夢波サロン新コンテンツ】
— 幸田夢波@声優ブロガー (@dreaming_wave) September 21, 2022
サロン内に『声道場(こえどうじょう)』というチャンネルが誕生しました🎉🎉
メンバーさんが「聞いて欲しい!アドバイスが欲しい!」と思った音源を投げると私もちろん、他のメンバーさんからも感想やアドバイスがもらえます🤲
これは私の理想とする修行の場✨#夢波サロン pic.twitter.com/8dgwPgqUnD
宣伝になってしまってすみません笑
こういう場所を活用してみたり、今は配信なんかも誰でも出来る時代なので、
配信で朗読をしてみたり、セリフを読んでみて、誰かに聞いてもらう、とかでも良いと思う!
誰にだって必ず個性があるはずなので、
自分にとっての得意はなんなのか、とことん自分の声と向き合って考えてみてください〜!
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
やっほい!声優ブロガーの幸田夢波です!