新人声優さんや声優志望の方とお話ししていると「こういう役をやりたいんです!!!」っていうお話しを聞くことが多いです。
でも実際にはその方の声質からかけ離れてる…みたいなこともよくあることで笑
実際私も、「やりたい役」と「やれる役」のギャップに苦しんだことがあるんですよね〜
ちょうど質問箱に結論が同じところにたどり着きそうなご質問をいただいていました…!
ご自分の声質だと、需要があまりなさそうな役しかできない、っていう感じでしょうか。
自分の武器になる声ってどの声なんだろう、ってそもそも悩むことも多いよね。
私もよくわからなくなって数年悩んでたことあるもんな〜笑
どんな風に自分の声質を捉えていけばいいのか、
どうやって自分の声の武器を探せばいいのか、みたいなことを今回は掘り下げてお話ししてみたいと思います!
もくじ
ピンポイントでハマる役がある人は強い
まずこの質問者さんは、「需要がなさそうなところの声」っていう部分に悩んでいらっしゃるのかなぁと思うんですけど、
これめちゃくちゃ羨ましいのですよ!!!!!
需要がなさそう、っていうのはニッチってことで、
ニッチなのは全然問題ありません。
世の中には本当にとんでもない数の作品がありますから!!!!!
そしてニッチであればあるほど競合も少なくなるわけで、「少年の中でも幼い役ならこの人!」っていう存在になれる可能性を秘めているわけです!!!!!
これは大きいですよぉ
例えば「ツンデレな女の子!」と言われたら色々な女性声優さんが思い浮かぶと思うんです。
あの人のあのキャラも良かったし、この人のあの役もいいよなぁ…みたいな。
つまりこれは競合が多い、ということですね。ツンデレの需要は多いので笑
戦っていかなくてはいけない声優さんが多ければ多いほど競争率があり、役を勝ち取れる可能性が低くなります。
だから、狙うキャラクターはニッチであればニッチであるほど良いと思うの。
より細かく狙っていければ、役を勝ち取れる可能性もまた上がります。
これはオーディションの場合でも同じで、
「なんでもやりたいです〜〜!」って言われると逆にキャスティングする側は「何をやらせたらいいんだろう…」って困っちゃいます。
「こういう役がやりたいんです!こういう役があったら絶対自分に任せてください!」っていう人があらわれると、そういう役のキャスティングをするときに「あ、そういえばあの子がいたな」と思い出してもらいやすくなります。
自分の声をどう使えばいいのか、キャスティングする側に明確にイメージを伝える、ということがキャスティングされる上で大切なんじゃないかと思うんですね。
それがめっちゃむずいんだけどナ!!!!!!!!!!!
でもこれがわかっていれば、
少なくとも「なんでもやりたいです〜〜〜」っていう方向にはいかないよね。
とにかく印象に残るための武器を探さなければね…!
→声優が自己PRで「なんでもやりたい」と言ってはいけない理由
「やりたい役」と「やれる役」が違う人は多い
実際ワークショップをやっていると、「やりたい役」と「やれる役」のギャップに苦しんでいる方は多いです。
質問してくださった方も「高い声の男性」がやりたい役、
でもやれる役は「幼い少年」なんですよね。
傾向的にはやりたい役は結構「自分が好きなキャラクター」に近いことが多いんですよね。
私も昔は天真爛漫で無邪気なザ☆主人公な女の子がやりたい、とか思ってました。笑
でも実際に自分のボイスサンプルを聴いてもらって人から言ってもらえる感想は「低い声がめっちゃ良い」というものがすごく多いんです。
それで「あ、自分がやりたい役とやれる役って全然違ったのかも」って気づけました。
しかもこれ気づいたの結構最近の話!笑
他人のことってよく見えるんだけど、
自分自身のことっってわからなくなりがちだよね。
真剣に考えてる人ほど迷走しちゃうような気がしています笑
自分の声を客観視するためにやってみるべきこと
じゃぁ自分の声をより深く理解して武器を探していくためにはどんなことをしたらいいのか?ってことを話していきたいと思います。
とにかく録音して聴くこと
まずとにかく自分の声を録音して何度も何度も聴いてみるようにしてください!
自分が演じてるときに持っている感覚とそれを後から聴いてみて感じるものとは、最初は結構ギャップがあります。
それを何度も何度も繰り返し録音して調整していくことで、「こういう風に聴こえるように声を出したい」っていうイメージを実際の演技でなぞれるようになっていくはずです。
それができるまでとにかく録音。
自分の声を聴くことに慣れてくると、どういうところが良くて、どこがもっと改善できるところなのか、ということも自ずとわかるようになってきます。
スマホの録音機能でもいいし、私は使いやすくてよくICレコーダーを使っていました。
スマホの録音機能で全然いいんだけど、なんかフッと思い立った時にすぐ録れて、再生とか次の音声にスキップするとかの動作もボタンが少なくてシンプルでわかりやすいから、なんとなくボイスレコーダーって安心感あるんだよね〜〜
でも若い世代の人には使いにくいのかな?どうなんだろ笑
私はオーディション受ける前も、お仕事に行く前も、
必ずセリフを一回ボイスレコーダーで録音してみて聴いてみるようにしています〜〜
これなら一人でもすぐにできるからおすすめ!
他人にも聴いてもらう
自分で自分のことがよくわからない、っていうのは結構よくあることなので、
他人に自分の声を聴いてもらう!っていうのもおすすめです。
そういえば私も
高校の同級生が事務所のHPに載っていた私のボイスサンプルを聴いてくれて、
ゆめはの少年の声めっちゃ好きだったんだけど!
って言ってくれたことがあったんだよね。
もうその頃から本当は答えがすぐ近くにあったんじゃん、って今なら思いますわ笑
業界関係者だけでなく、そういう全く業界を知らないっていう人に聴いてもらうのも参考になると思います。
私が運営しているオンラインサロン夢波サロンでも、サロンメンバーさんが録音した音声をサロン内に投げて、それに私を含め、みんなで感想を言う、みたいなことがよくあります。
人によって聴こえ方や感じ方も違うのでこれはすごく勉強になる。
つい先日、ボイスサンプルに悩んでいる方向けの個人オンラインレッスンも開講いたしましたので、
自分も聴いてもらってアドバイスが欲しい!という方はぜひそちらもご活用ください〜〜!
私も結構悩んだ部分なので、
同じように悩んでいる方に何かしらのヒントになったら嬉しいです。
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
やっほい!声優ブロガーの幸田夢波です!