最近こんな感じのご質問をいただくことが多いです!
事務所に所属されている方は、事務所にある防音環境で収録してくれたり(私もそうでした)
スタジオで収録する機会を作ってもらえたりするものですが、
- 個人で活動していきたい
- 宅録納品をやってみたい
みたいな方だと、どこから始めたらいいのか悩むものですよね〜
ひと昔前はスタジオ収録に行ける声優がプロ!みたいな風潮がありましたが、
コロナの影響もあって宅録納品も増え、今はプロでも宅録環境を整えている方が多く、
またオンラインのみで活動されている方のレベルもすごく上がってきていて、垣根がなくなってきているなぁと個人的には感じています。
ますます声の仕事は供給過多になってるけど、
それでも挑戦してみたい!って思ってる人が挑戦しやすくなってきていると思ってて、良い傾向だなって思ってるよ〜!
私も2022年中は海外ワーホリ中なんですが、
まさかの日本にいる時よりもお仕事が忙しくて(ありがてぇ)、オーストリア・ウィーンの自宅でほぼ毎日収録してるし、お仕事が続けられているのは宅録という選択肢があったおかげです。わっしょい。
ということで、今回は「声のお仕事やってみたいけど、ボイスサンプルの収録どうしよう…」と悩んでる人向けに、おすすめのやり方をまとめていくよぅ!
もくじ
iPhone、めっちゃ優秀です(プロの意見)
正直ですね、iPhoneめっちゃ優秀です。
下手なUSB接続のマイク買うより全然優秀。
5000円以下のマイクを検討しているなら、マイク買わずにiPhoneで収録してください。Androidはわからん。ごめん。(真正のApple信者)
ほとんどのiPhoneにはマイクが3つ付いていて、
充電ケーブルを挿すところの両脇にあるのがメインマイクです。
インカメラの近くとアウトカメラの近くにもマイクがあるんだけど、
これはノイズキャンセリング用、つまり雑音を拾ってそれを低減してくれるようのマイク。
待って、iPhone優秀すぎん?????
なので基本メインマイクに向かって話せばOK。
ただあまりに近づけると音がボフってしまうので(吹いちゃう)、
拳1.5個分くらいは離した方がいいかな、っていう印象です。
フリーランスで活動されているプロの声優さんでもiPhoneで録音したものをネット上にアップされている方もいらっしゃって、
ボイスサンプルって本来は「技量がわかればいい」というものなので、最初はこれで全然良いと思う。
プロの間でも「iPhoneのマイクはすごい」という意見は結構よく聞きます。
物足りなくなってきたら次に紹介するステップ(機材を買って宅録するorスタジオで収録する)に進んでみるのもいいと思うんですが、
まず何より初心者は自分の声を録音して客観的に聴いてみるということがとても大切です。
まず録音してくれ、話はそれからだ
録って聴いてみると大体、
ァァ!思ってたんと違うッ!
となります。
そこから修正修正修正、って感じで感覚を慣らしていくことが大事。
録ったものを聴くことで耳も良くなるし、自分の癖も分かるし、プロだって録音したものを聴いて微妙な修正をしてから本番収録に臨む人が多いんですよ〜〜!
まず録音してくれ、話はそれからだ(再)
宅録活動やっていきたいなら機材を揃えてもいいかも
ゆくゆくは宅録の活動とかもやってみたいな〜と思っている人は機材を揃えてみるのもいいと思います。
iPhoneで録音するよりはグレード上げたいけど、宅録でやるほどではないかな、という方はiPhoneに直接挿せるタイプのマイクでもいいかもね!
SHUREは音楽業界で標準的に使われてるボーカルマイクを作っている老舗メーカーさんだから信頼できるよ〜!
正直マイクは1万円以上くらいのものを買えば、そこまで大きな違いが出てくることはないと
思うので、とりあえず初心者の方は1万円くらいのマイクを買えばいいと思う。
ちなみに私は未だに1万円のマイクを使ってます笑
これでアプリゲームとかの音声も問題なく納品できてます。
宅録で必要な機材は、私が使っているものの紹介を含めて別の記事で詳しく書いてるので良かったらそちらも参考にしてみてください〜!
自分で収録をするようになると、録音しながら
あ、これ整音(音の編集)で取り除けないノイズ入っちゃったわ
っていうのがわかるようになります。
こういうのがわかるようになると、スタジオ収録でもミキサーさん(音のエンジニアさん)のことを思いやってお仕事ができるようになっていいんじゃないかな〜と思うんですよね。
結局声優は一人ではお仕事できませんので、一緒に働いてくださるチームの方が、どんなお仕事をしてくださっているのか、ということを少しでもわかっておくと
より良いお仕事ができるんじゃないかと思います。
あと、
シンプルに宅録もできた方が仕事は取りやすくなりますよ。(迫真)
事務所に所属する前から宅録声優としてデビューした方のインタビュー記事もありますので、ぜひそちらも参考にしてみてください〜〜
→声優志望から事務所に所属せず宅録デビュー!?その経緯を聞いてみた!
スタジオでボイスサンプル収録プランで録ってみる(おすすめ)
ある程度喋りに自信がついてきたら、スタジオでボイスサンプルを録ってもらう、というのもおすすめです。
音声収録スタジオは「<エリア名> 音声収録スタジオ」とかで検索すると出てきます。
あとは「<エリア名> ボイスサンプル収録」とかかな〜
東京都内にお住まい、あるいは都内にすぐ出られる距離にお住まいなら、「都内 ボイスサンプル収録」とかで結構出てきます。
スタジオさんによってはボイスサンプル収録プランを用意されているところもあって、
そういうところだと分かりやすいパッケージになっているのでおすすめです。
ほとんどの方が編集はできないと思うので、スタジオを借りるとともにディレクターさん・ミキサーさん付きのプランを選択するのが良いかと思います。
そうするとマイク前で喋ってお代をお支払いすれば、整音されてそのまま使えちゃうボイスサンプルをスタジオさんが納品してくださいます。
スタジオさんによってもプランの内容など違うので、詳しくは問い合わせてみましょう!
今ざっとネットで調べてみたけど、都内であれば1時間5000円〜6000円くらいでお願いできます。
多分しっかり録音するなら2時間くらいじゃないかな〜(つまり1万円ちょっとくらいだね!)
まだプロでもない自分がスタジオなんて行って収録していいの?
って思うかもしれません。
大丈夫大丈夫!
どんなレベルの方でもスタジオさんにはぶっちゃけ関係ないです。
正直言えば、上手くても下手でも、ボイスサンプル制作でスタジオさんがやることは「お代をもらってボイスサンプルの制作をすること」なので、そこはビジネスライクに考えて堂々と行っちゃいましょう笑
中には養成所への提出用のボイスサンプル制作をやってくださっているスタジオさんもあります。
だからプロじゃなきゃ行っちゃいけない場所、では決してないんですよ〜!
あと、スタジオで収録する時ってめちゃくちゃ緊張します。
でも大事な時に緊張するよりも、早く緊張して、スタジオで収録する、ってことに慣れておいた方がいいと思うんですよね。
スタジオで一回も収録したことないのに、いきなりスタジオ収録の仕事とか来ちゃったらやゔぁいじゃないですか!笑
だから練習の意味も込めて、スタジオで収録する練習はしておいた方がいいのかなと思います。
スタジオの空気って緊張感があって楽しいしね!
原稿はなるべく自分で書こう
原稿はできれば自分で書いてください。
ネットに落ちてるものを拾ってくる人も多いけど、「自分のサンプルです」って言って提出するものならやっぱり自分の色が出ているものの方がいいし
自分と関わりのあるものを盛り込んだサンプルの方がお芝居も素敵なものに仕上がります。
これは今まで教えさせていただいた方、漏れなく全員そうだった。
自分に関係のあるものを盛り込んで!って言うと途端にみなさん読みの熱量が変わります。
やっぱり自分色にしていかなきゃね〜〜!
あと、実在するお店の名前、商品の名前、人の名前を使うのはNGです!
権利的なことを考えられない人だ…と思われてしまうので注意ね〜〜!
原稿考えるのも是非楽しんで取り組んでみてください。
ちなみに声優事務所に所属されている声優さんも、みんな自分で原稿考えてるものなんですよ〜!
ボイスサンプルの公開場所
出来たボイスサンプルの公開場所ですが、
特に公開する場所がない、という方はYouTubeアカウントを作ってそこに動画という形で上げておけばいいと思います。
TwitterもやってればTwitterの固定ツイートに動画へのリンクを入れたものを置いておいてる方が多いです。
ちなみに私はこのブログがあるので笑
ブログにボイスサンプルを公開しています。
よかったら参考にしてねっ
新規でいただくご依頼の99%がこのブログ経由で、
先日はこのボイスサンプルを聴いていただいて
ボイスサンプルの中のこの声の感じでこの原稿をお願いしたい
というご依頼をいただきました…!ありがてぇてぇ
やっぱりボイスサンプルをどこかに置いておく、って大事だね…
(フリーになったばかりの頃はヒヨってて、ご連絡いただいた方のみに送付、って感じにしてました笑)
ボイスサンプルのご相談乗ります
ボイスサンプルで悩まれている方ほんとぉおおおに多いので、個人向けにボイスサンプルレッスンも行っています〜
また、私の運営しているオンラインサロン夢波サロンでは、聴いて欲しい音源投げてくれればいつでも聴いてアドバイス、ってのをやっておりまして、
サロンメンバーさんであれば3300円/1時間で個人レッスン受けられますので、もしご興味があればぜひ遊びにきてください〜!
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
声の活動をしてみたいんですが、ボイスサンプルってどうやって作ればいいんでしょうか?