声優のマネージャーについての質問をたびたび質問箱でいただきます。
今回いただいたのは以下のような質問!(ちょっと長めだよ)
私が知っている限りで、さらに声優目線でのご紹介という感じになってしまうのですが、今回は声優のマネージャー業についてお話ししてみたいと思います。
もくじ
声優事務所のマネージャーは超多忙で超兼務
マネージャーはかなり声優と関わる仕事です。
みなさんが思い描くタレントさんなどのマネージャーと違って、声優事務所のマネージャーは事務所全体のマネージャー業務を複数人で担っていることが多く、
誰々の担当マネージャーはこのマネージャーで…と一人一人にマネージャーがついているわけではありません。
事務所によってはマネージャーが一人しかいない、ということもあります笑
ちなみに事務所にはマネージャー以外にデスクさんもいます。デスクさんは主に事務所にずっといてくれて、電話やメールの対応をしてくださいます。
マネージャーは事務所にいたり、スタジオに行ったり、制作会社に行ったりいろいろ。
もう本当に仕事が多すぎて大変!みたいな売れっ子さんに担当マネージャーがつく、ということは稀にあるみたいですが、
それでも歌とかイベントとかのアフレコ以外のお仕事が多いような方、顔出しの仕事の多い方がそういう傾向にあります。
大御所の声優さんになると逆にマネージャーが現場についていかないことも多いです。
ふつうに一人で電車乗ってアフレコスタジオ行くよ。
最近は顔出しのお仕事が本当に増えているので、多少事情が異なる面もあるかと思いますが、
例えば第一話の収録はマネージャーがくるけど、それ以外の話数は来たり来なかったり…みたいなことも結構あります。マネージャーさんは超多忙なのだ。
そりゃ所属者が多ければ多いほど、同じ日に色々なところでアフレコが行われているわけですから、マネージャーも全部の現場に同行する、ということは出来ないんですね。
だから方向音痴の人とか結構大変です。マネージャー来てくれないから自分でスタジオ辿り着かないといけない笑
マネージャーはミキシングルームに入ってくれることがある
現場やオーディションに付いてきてくれる場合は、声優はアフレコブースに入りますが、スタッフさんはミキシングルームにいます。
アフレコブースにはマイクが並んでいて、モニターがあって、ぐるっと囲むようにソファが周りに置かれていることが多く、ここには基本的に声優しか入りません。
音の調整をしてくださるミキサーさんや、ディレクションをしてくださる音響監督、その他関係者スタッフさんはこのアフレコブースの隣にあるミキシングルームにいます。
二つの部屋はガラス窓で見えるようにはなっていたりするのですが、基本は音響監督さんの声がディレクション用のマイクをオンにして、それを通してアフレコブースに聞こえるため、ディレクション以外の会話はアフレコブースには聞こえません。(通常時はマイクがオフられている)
スタッフさん同士の会話が聞こえないからこそ、ミスった時は「やべぇ…やべぇ…向こう(ミキシングルーム)でとんでもない空気になってたらどうしよう…」って疑心暗鬼になるンゴ
ここでマネージャーの出番!!!!
毎回、とかではないんですが、このミキシングルームにマネージャーさんも入ってくれることがあって、ミキシングルーム内での会話をあとから教えてくれたりします笑
夢波のここの芝居、評判よかったよー!
っていう嬉しいことを教えてくれる時もあれば、
「ここ、何回言ってもダメだね」って言われちゃってたよ…
みたいな悲報もあります。
教えてもらえるのはマジでありがたいんだがつらいな。押忍。
でもこれ一人で行ってたら絶対知り得ない情報だからね。やっぱマネージャーさんってありがたいよね。
マネージャーがテープ録りをしてくれることもある
声優のオーディションはスタジオに行って直接自分のお芝居を制作スタッフさんたちに聞いてもらう前に、事務所からテープを送る、というテープオーディションがある場合があります。
課題となるセリフを収録して、それを送って審査してもらうんですね。合格したらスタジオオーディション、みたいな感じ。
オーディションの流れについては別の記事で紹介してるよ!
そういえば未だにテープって言うけど、今はデータになってるね。これは昔の名残りかなぁ笑
私はこのテープ録りをマネージャーさんがやってくれることが多かったです。
事務所に収録することができるブースがあるかどうかも事務所によって違うでしょうし、他事務所さんが同じシステムかはわからないのですが、
私が所属していた事務所には収録ブースがあったので、そこで収録して、ディレクションもマネージャーさんがしてくれる感じ。
マネージャーさんによってディレクションの感じが違うので、面白いです。
まぁこれは音響監督さんもそうか。人によって説明の仕方って全然違いますよね笑
自分も役者を昔やっていて、今はマネージャー、みたいな方も結構いらっしゃるので、
そういう方のディレクションはわかりやすかったりしますね。
マネージャーがキャスティングに関わることも
アニメのエンディングで流れるクレジットを見ると「(キャスティング)協力 事務所名」みたいなクレジットを見ることがあると思います。
そこまでクレジットを細かく見ている人いないかもしれないけど、ぜひ注目して見てみて!
そういう場合は、キャスティングに事務所が携わっていることが多く、もちろんマネージャーの一存でキャスティングが決まるわけではないですが、
マネージャーが候補として名前を挙げてくれて、そこからキャスティングに繋がっていることが多いです。
所属事務所に注目して見てみると、クレジットの上の方に名前がある声優さんと同じ事務所の新人声優さんがモブで出演している、みたいなことが多いのです。
声優のマネージャーになるには?
声優のマネージャーは、事務所スタッフを含めいつも人手不足です笑
特に資格職というわけでもないので、どこの大学を出ているとか学部とかはあまり関係ないですし、こういう学歴じゃないとダメというのもありません。
ただ、制作スタッフさんとのやりとりの中に営業要素はありますので、
- メールのやりとり
- 電話対応
などが丁寧で速い方が好まれると思います。
でもスタッフさんと話をしていると、「事務所によって対応スピード全然違うし、もっと言えば事務所の中の担当者によっても全然違う笑」という話をよく聞きます。
自分がフリーランスになって思うけど、やっぱり連絡が速い方がスタッフさんはやりやすいだろうし、それによって仕事につながるかどうかも結構変わってくるだろうな…
なので一通り事務仕事ができるといいですね。ネット系強いと喜ばれるかも笑
そういう点においてはフリーランスは大変だけど、自分の頑張り次第で連絡面は改善していけるかな、と思っています。
ということでとりあえず思いつくマネージャーの仕事内容など話してみました!
声優のマネージャー業に興味がある方の参考になったら幸いです〜
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
中3!若い!!!!!!