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声優が収録スタジオに関して困ってること

声優の収録のお仕事は基本的に収録スタジオへ行って行うわけですが、

実はこのお仕事現場、とても苦労することがいろいろあります。

 

今回は声優が普段お仕事をしている収録スタジオについてのお話をしてみたいと思います。

 

スタジオの場所がわかりにくい

 

収録スタジオというのは基本的に都内のアクセスの良いところにあるのですが、

お仕事ごとに行くスタジオは異なります。

 

レギュラーのお仕事の場合は毎回同じスタジオに行くわけですが、レギュラーというのは週に1回であることがほとんどなので

毎週同じスタジオに行くわけで

毎日同じスタジオというわけではありません。

 

1日複数本お仕事が入っている場合は1日の中でいろんなスタジオに行きます。

 

飽き症の人にはとっても楽しいことではあるんですが、

毎回違うスタジオに行く、というのはそれだけリスクが伴います。

 

まず、初めて行くスタジオはスタジオの場所がわからないことがたくさんあります。

 

収録スタジオは収録関係者以外の方が入ってこられないように受付があるところがほとんどですが、

さらに気付かれにくいように表に看板が出ていないところもたくさんあります。

 

一応はじめて行くスタジオの地図は事前に用意しておくのですが

特にゲーム収録スタジオとかだとマンションの一室みたいなところも多いので

「本当にここかなぁ?」と思って入っていかなくてはいけなくて本当に焦ることがあります。

 

スタジオだと思って入ったら全然違うところだったということも結構あります笑

 

方向音痴の人には本当にこれが辛い。

 

あと毎回乗る電車がバラバラなので、乗り換えとかも迷ったり

地下鉄出口も間違えたり、でスタジオに着くまではヒヤヒヤすることが多いです。

 

新人の場合はスタジオに収録開始30分前くらいには最低でも着いておきたいので

かなり余裕をもって家を出ます。

 

それでも不慣れな場所だと思ったより着くのが思っていたよりも遅くなってしまったりするんですね。

 

不安な人はかなり早めに出て、スタジオ近くの喫茶店とかで良き時間まで暇つぶししている人もいます。

 

ちなみに雑居ビルの一室だったりすると、フリーの女性声優は入ること自体が怖い、っていうのもあります。

マネージャーがいるわけではないので。

フリーランスの女性声優が苦労すること

 

挨拶のタイミングがわからない

 

声優業界ルールなのですが、収録スタジオについたら共演者の声優さんにはみなさんに個別に挨拶をしに行きます。

 

といっても、スタジオブースにみなさんいらっしゃるので

それぞれにお声がけしに行く、という形です。

 

ベテランの声優さんだと収録開始直前にスタジオ入りされたり、

スタジオ内で仲の良い声優さんとお話しされてたりして、いつお声がけしていいのかわからずすごく迷うことがあります。

 

ご挨拶できないうちに収録が始まってしまって、休憩時間や帰りの時にご挨拶、みたいなこともよくあります。

声優業界のちょっと変わったルール

 

スタジオ内の温度調節が難しい

 

アニメや吹き替えのスタジオの場合はスタジオ内にたくさんの声優さんがいらっしゃることが多いので

スタジオの中の温度調節がかなり難しいです。

 

基本的にはブース内で調整することができるので、それを調整するのも新人声優の役目なのですが、

スタジオもそこそこ広いところが多いので、クーラーがあたりやすいところと暑いところの差が激しかったり、

いい温度だったのに収録が始まってみなさんの白熱した演技が飛び交うと突然室温が上がって苦しくなったりします。笑

 

スタジオ収録に行く時は脱ぎ着しやすい服装で行くのと

さらにストールやひざ掛けなんかを持っていくのをおすすめします。

声優が初めてアフレコに行く時に気をつけなくてはいけないこと

 

スタッフさんと交流しにくい

 

スタジオの収録ではスタッフさんのいらっしゃるミキサー室と収録を行うブースが分かれているので

なかなかスタッフさんと交流するのが難しいです。

 

収録終わりのご飯だったり打ち上げの時に初めてゆっくり話すことができる、ということも。

 

こういう時ばかりは喫煙者が羨ましくなります笑

私は臭いが苦手なのでタバコは吸いませんが、喫煙者同士のコミュニケーションってありますよね。

 

声優同士で仲良くなることももちろん大切ですが

スタッフさんも作品を作るチームメイトなので、もっともっと交流したいな、という気持ちはいつもあります。

声優になるならタバコは吸わないべき?

 

これからの声優の仕事

 

今はスタジオに行って収録することが当たり前ですが、

これからは少しずつ変わって行くのかなぁ、なんて思っています。

 

海外にいる日本の声優さんがスカイプ使いながら現地のスタジオで録音したのを日本で作品と合わせて、なんてこともすでにやっている作品があるみたいなので

ARやVRがもっと進化すれば場所を選ばずに声優の仕事ができるようになるのかな?などと考えています。

 

毎日違うスタジオに行く楽しさもありますが、それには移動の時間もかかりますし

手間もそれなりにかかるので、

それが変わっていったらもっとアニメ業界も少し変わっていくのかなぁ、とか。

 

できることが急速に増えて行きそうで楽しみです。

アフレコの練習はどうやってするのか

 

読んでくれてありがとうございました。

では。

 

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