声優には二つの働き方があります。
- フリーランスとして働いていく方法
- どこかの声優事務所に所属して働いていく方法
の二つです。
実際に声優事務所に所属して働いた後にフリーランスとして働いてみて、
この働き方の違いはかなり大きいものなんだなということがわかりました。
所属声優の場合、権利は全て事務所に帰属する
事務所所属声優の場合は、基本的に自分の制作物の権利は全て事務所に帰属するという契約で仕事をしています。
声の仕事はもちろん舞台の仕事や映像芝居のお仕事なども、すべて事務所に確認が必要で
「自分がやりたい」というだけでは挑戦することができないのが事務所所属の声優です。
例えば知り合いから声の仕事を頼まれたとしても、自分の判断でそれを受けることはできません。
一度事務所に相談をしてからという形になります。
金額的なところでそこでNGが出る場合もあります。
フリーになってよくわかることなのですが、自分の技術に対してどれぐらいのお金を請求するのかということはかなり難しい部分で、
簡単に安く自分の技術を売ってしまうと、更にまた同じ料金で仕事を頼まれてしまったりもっと安くしてくれと言われてしまったり
悪循環が生まれることもあります。
いわゆる友達だから安くしてくれというお友達料金。
そういうのにはまらないためにも事務所があるのだと思うので、やはり自分の判断で仕事を受けるか受けないかということを決めるのではなく
事務所が管理してくれるというのはありがたいことでもあります。
ただ自分の好き勝手には動くことができない。
新しいサービスを試しにくい
事務所に全て確認を取らないと所属声優は新しいことにはチャレンジできないことが多いので
新しいサービスも試しにくいというところがあります。
例えば私がやっている中で言うと
といったようなところは事務所所属だと難しいです。
厳しい事務所の場合はSHOWROOMやツイキャスなどもやるのもNGだったりします。
中には、ツイッターやブログなどはすべて事務所が管理する、
つまりは事務所が一度確認してゴーサインを出さない限り後悔しないというような厳しめの事務所もあるんです。
SNSに載っけるような写真も、事務所NGで撮れないという人もいます。
もちろんそれは本人の価値を守るためにやっていることであって決して意地悪でやっていることではないすから
その事務所の方針によってきちんと考え方があるものです。
ただWebサービスなんかは特に先行者利益みたいなものがあるものもありますから
新しいものにスピード感をもって挑戦していくことができないというのは不利になる場合もありますよね。
やはりフリーランスになって一番良かったなと思えることは新しいものをどんどん試すことができるそのスピード感だと思います。
例えば声優とは全く関係ない事業だったとしても、始めるには事務所の確認が必要になってしまうのが事務所所属しているということなのです。
フリーランスは身軽、だけど。
フリーランスとしての働き方はとても身軽だけれどそのぶん自分で単価交渉もしていかなきゃいけないし自分の価値も守っていかなくてはいけない。
更には自分個人の名前で仕事をしていくので自分がした失敗というのは全部自分に跳ね返ってきます。
会社を通さずに個人で仕事をするという難しさはやはりあるでしょう。
それぞれメリットデメリットがあるのでどちらの働き方がいいというわけではないと思いますが
どちらが自分に合っているのかというのは考えていく必要があるかもしれません。
そこはやはり人によって違いますからね。
読んでくれてありがとうございました。
では。