声優になりたいけど何から始めればいいかわからない、という人がすっごく多いです。
つい先日も質問箱にこんな感じの質問をいただきました!
養成所や専門学校に行くのは高校卒業してからが一般的だし、それまでどうしたらいいんだろう?と悩む人も多いと思うので
声優になりたい人は「とりあえずこれを毎日やろう!」っていう基礎練習をまとめてみようと思います。
プランク、プランク、とにかくプランク
質問者さんは体幹はやっているとのことだったので良いと思うのですが、声優になりたい人はとにかくプランクがおすすめ!
一にプランク、二にプランク、三にプランク、って感じ。
私はいつもエルボープランクを朝1分、夜1分やってます。頑張れそうならこの動画の通りにやる。
これ一ヶ月続けるだけで本当にお腹周り変わってくるし、女性の場合はくびれとかできてスタイルアップにもなるからおすすめ!
あとバランスよく筋肉をつけたいので、エルボープランクのあとにリバースプランクという逆さのプランクも1分行っています。
最初やった時は変なところが筋肉痛になっておもしろかった〜
全身のトレーニングなので、普段使わないところも使える感じです。
よく「声量をあげたい」と言って腹筋のトレーニングをしている人がいますが、腹筋は表面の筋肉なので鍛えすぎると逆に声が出づらくなります。
一番鍛えるべきはインナーマッスルなので、とにかく何を練習したらいいかわからない、という人は毎日プランクしましょう。
私の毎日のプランク時間は合計で4分なわけだけど、1日4分だって続けられると全然違います。
Twitter閉じれば捻出できる時間やで!
肺活量トレーニング
肺活量って自分で鍛えようと思うとなかなか鍛えられているのかもわからないし、難しいところなのですがそういう人にはパワーブリーズがおすすめ。
息に負荷をかけて肺活量のトレーニングをできる器具です。
私は赤(強いやつ)を使ってるよ〜
レベルが変えられるので自信のない人は青から始めてもいいと思う!
声は息からできているので、肺活量鍛えるのはまじで必須です。大事。
滑舌トレーニング
滑舌は人によって苦手な発音が違うので「とりあえずこれやって!」っていうのはなかなか難しいのですが、
多くの声優が通るのはやっぱり外郎売りですよね。
全文載せておきます。
拙者親方と申すは、お立ち合いの内に御存知のお方もござりましょうが、お江戸を発って二十里上方、相州小田原、一色町をお過ぎなされて、青物町を登りへお出でなさるれば、欄干橋虎屋藤右衛門、只今は剃髪致して、円斎と名乗りまする。
元朝より大晦日まで、御手に入れまする此の薬は、昔、ちんの国の唐人、外郎という人、わが朝へ来たり、帝へ参内の折から、此の薬を深く籠め置き、用ゆる時は一粒ずつ、冠の隙間より取り出す。依って其の名を帝より、透頂香と賜る。即ち文字には、頂、透く、香と書きて、とうちんこうと申す。
只今は此の薬、殊の外世上に弘まり、方々に似看板を出し、イヤ小田原の、灰俵の、さん俵の、炭俵のと、色々に申せども、平仮名を以てういろうと致したは、親方円斎ばかり。
若しやお立合の内に、熱海か塔の沢へ湯治にお出なさるるか、又は伊勢御参宮の折からは、必ず門違いなされまするな。お登りならば右の方、お下りなれば左側、八方が八棟、表が三つ棟玉堂造、破風には菊に桐の薹の御紋を御赦免あって、系図正しき薬で御座る。
イヤ最前より家名の自慢ばかり申しても、御存知ない方には、正身の胡椒の丸呑、白川夜船。さらば一粒食べかけて、その気味合をお目に懸けましょう。
先ず此の薬を、かように一粒舌の上へ乗せまして、腹内へ納めますると、イヤどうもいえぬは、胃肝肺肝が健やかに成って、薫風咽より来り、口中微涼を生ずるが如し。
魚、鳥、木の子、麺類の食い合わせ、其の外、万病速効あること神の如し。
扨、此の薬、第一の奇妙には、舌の廻ることが銭独楽が裸足で逃げる。ひょっと舌が廻り出すと、矢も楯も堪らぬじゃ。そりゃそりゃそりゃ、そりゃそりゃ、廻って来たわ、廻って来るわ。
アワヤ咽、サタラナ舌に、カ牙サ歯音。ハマの二つは唇の軽重開口爽やかに、あかさたな、はまやらわ。おこそとの、ほもよろを。
一っぺぎへぎに、へぎほし、はじかみ。
盆豆、盆米、盆牛蒡。摘蓼、摘豆、摘山椒。書写山の社僧正。小米の生噛、小米の生噛、こん小米のこ生噛。繻子緋繻子、繻子繻珍。親も嘉兵衛、子も嘉兵衛、親嘉兵衛子嘉兵衛、子嘉兵衛親嘉兵衛。古栗の木の古切口。雨合羽が番合羽か。貴様の脚絆も皮脚絆、我等が脚絆も皮脚絆。尻皮袴のしっ綻びを、三針針長にちょと縫て、縫てちょとぶん出せ。河原撫子野石竹。野良如来野良如来、三野良如来に六野良如来。一寸のお小仏に蹴躓きゃるな。
細溝に泥鰌にょろり。京の生鱈、奈良、生学鰹、ちょと四五貫目。お茶立ちょ、茶立ちょ、ちゃっと立ちょ、茶立ちょ。青竹茶筅でお茶ちゃと立ちゃ。来るわ来るわ何が来る、高野の山のおこけら小僧、
狸百疋、箸百膳、天目百杯、
棒八百本。武具馬具、武具馬具、三武具馬具、合わせて武具馬具六武具馬具。菊栗、菊栗、三菊栗、合わせて菊栗六菊栗。麦ごみ、麦ごみ、三麦ごみ、合わせて麦ごみ六麦ごみ。あの長押の長薙刀は、誰が長薙刀ぞ。向うの胡麻殻は荏の胡麻殻か真胡麻殻か、あれこそ本の真胡麻殻。がらぴいがらぴい風車。おきゃがれ小法師、おきゃがれ小法師。昨夜もこぼして、又こぼした。
たあぷぽぽ、たあぷぽぽ、ちりから、ちりから、つったっぽ。たぽたぽ、干蛸落たら煮て食を。
煮ても焼いても食われぬ物は、五徳、鉄弓、金熊童子に、石熊、石持、虎熊、虎鱚。
中にも東寺の羅生門には、茨木童子が、うで栗五合、掴んでおむしゃる。かの頼光の膝元去らず。
鮒、金柑、椎茸、定めて後段な、蕎麦切り、素麺、饂飩か、愚鈍な、こ新発知。
小棚のこ下に、小桶にこ味噌がこ有るぞ、こ杓子こ持って、こ掬てこ寄せ。おっと合点だ、心得たんぼの、川崎、神奈川、程ヶ谷、戸塚は走って行けば、灸を擦りむく、三里ばかりか、藤沢、平塚、大磯がしや、小磯の宿を七つ起きして、早天そうそう、
相州小田原透頂香。隠れござらぬ、貴賤群衆の花のお江戸の花ういろう。あれ、あの花を見て、お心をお和らぎゃっという。産子、這子に至るまで、此のういろうの御評判、御存知ないとは申されまいまいつぶり、角出せ、棒出せ、ぼうぼう眉に、臼、杵、擂鉢、ばちばち、ぐゎらぐゎらぐゎら(がらがらがら)と、
羽目を外して今日御出の何も様に、上ねば成らぬ、売ねば成らぬと、息せい引っぱり、東方世界の薬の元締、薬師如来も上覧あれと、ホホ敬って、ういろうはいらっしゃりませぬか。
歌舞伎の演目として使われていた台本がもとになっているもので、滑舌練習ではよく使われています。
何やったらいいのかわからない、という人はとりあえずこれやってみるといいかと思います。
その上で、喋っている自分の声を録音するということも大切です。
自分で喋っているだけだと自分の癖とか苦手なところがよくわからないので、録音したものを聞いて直せるところを直していくといいでしょう。
朗読とかを人に聞いてもらうというのも大事。人前で喋ることに慣れられると強いです。
最近はアプリで簡単に配信ができるので、朗読とかラジオとかやってみるのもおすすめ!
→【声優が教える】滑舌を良くするために今日から気をつけられる事
多分ここまで紹介したことは毎日やっても1日15分もかからないと思います。
たった15分?と思うかもしれないけど、本当に毎日欠かさずできる人はとても少ないです。
だから養成所でも専門学校でも、専門的な知識をやる前にまず基礎練習から始めます。
でも本当は基礎練習って自分一人でできるものなんですよね。
お金払って授業行くのに、養成所や専門学校でこんな基礎的なことから始まったら悲しいですよね。
だからできれば、基礎訓練は毎日自分でやることを当たり前として、養成所や専門学校に行くのであれば、ちゃんと体験レッスンや見学などに行き、「自分一人で練習できること以上のことをレッスンで教えてもらえるか」ということもしっかり確かめてから入所を決めて欲しいな、と思います。
養成所や専門学校に通えば、必ず自分のためになるレッスンをしてくれる、というわけでもないので
自分の目で確かめて、通うか通わないかの判断をしてください…!
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
毎日5分とか10分とかでもいいから、とにかく「毎日」やることが大事だよっ