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高校生としての生活と声優業の両立

最近では小学生や中学生でも声優になりたいと思う人が多いようです。

 

実際現場でもそういう年代の子達が増えてきたので、

今日は私が高校生だった時にどうやって仕事と学業を両立させていたかについて話してみたいと思います。

高校選び

 

私は都立戸山高校という高校の出身です。

 

小学生の時からすでに歌手になりたくてオーディションを受けていたので、芸能活動はひっそりしておりました。

 

テレビ番組にちらりと出演させていただいたり、子供向けのファッションショーに出たり。

 

いつか歌に繋がることができるようなお仕事をやりたいと思っていたので

オーディションはジャンルを絞らずに挑戦していました。

 

芸能活動をしたい小学生や中学生の方は、進学するための学校選びはかなり慎重にした方が良いと思います。

 

芸能系ではない学校に進学を考えている場合、特に私立の学校は芸能活動が禁止の学校も多いです。

 

夢を追いかけている時は「学校なんてどこでもいい、自分のやりたいことは自分でやる」という思いがあるかもしれません。

 

でも学校をきちんと選ばないと自分がやりたいことが思うようにできないことは往々にしてあることです。

 

私は

  • 芸能活動ができるか
  • 自由な校風か

という2点を基準に高校を選び、戸山高校を受験することにしました。

(実は中学はそこらへんを考えずに芸能活動禁止の私立に入ってしまって苦労しました)

声優になるにはどんな進路を選ぶべき?

 

オーディションを受けまくって声優事務所へ

 

晴れて芸能活動を出来る高校生になることができた私は、オーディションを受けまくる毎日を過ごしていました。

 

その頃は『Audition』などのオーディション雑誌から受けたいオーディションを探してオーディション用紙に記入し、書類審査にたくさん出していました。

 

今はネットでオーディションを探すのが一般的なのかもしれませんね。

できれば雑誌のほうが信頼度が高いのでいいと思いますが。

 

オーディションは事務所に所属していないフリーの人の方が多く受けることができます。

 

事務所に所属すると、自分が受けたいと思ったオーディションに応募する、ということはなかなか難しくなるんです。

 

実はこれは事務所同士の力関係があったりとかして、大人の事情が結構あります。

 

デビューする前は受けたいと思っていたオーディションを受けていたので、

ここらへんは事務所に入って少し「そういうこともあるんだな」と感じた点でした。

 

でももちろん事務所に来たオーディションの方が「すでに所属している人へのオーディション」なわけですからオーディションの質が高いとも言えます。

 

書類審査がなくそのままスタジオでオーディションを受けることができる、

つまり一般で受けるとなると1次審査をすっ飛ばして2次審査から、みたいなことや、

 

なんなら事務所が出してくれた資料やボイスサンプルだけで自分の預かり知らぬところでオーディションに通ってそのままお仕事になったりすることもあります。

 

数を受けられるけど、地道なフリーか、事務所にきたオーディションを回してもらうことがほとんどの所属声優か。

 

多くの人は事務所に所属する方が良いと思っているみたいですが、私はどちらがいい、というわけではないと思っています。

 

高校生の頃はまだどの事務所にも所属していなかったので手当たり次第オーディションを受けていました。

 

そして所属が決まり、デビューします。

声優デビューした時の体験をリアルに語ってみる!

 

高校生としての生活と声優活動

 

中学生や高校生で声優の活動をするのは正直大変です。

 

中学生は義務教育だからまだいいものの、高校生になると、厳しい学校では

あまりにお休みが多い場合は留年とかもありえるので。

 

また高校生は毎週の時間割が決まっており、朝の登校時間も毎日同じです。

 

それとは反対に声優のお仕事はいつ入るかわからないし、

現場によっては夜が遅くなる現場もたくさんあります。

スケジュールが本当にバラバラな仕事なんですよね。

 

なので私はまず学校選びを慎重にやったのと、

芸能活動をしはじめてからはとにかく先生とお話しする機会をたくさんもって、声優の活動をしている話をたくさんしました。

 

端的にいうと、先生に気に入られるように頑張りました笑

 

でも成績を握っているのは先生ですし、

結構真面目に相談すると先生は生徒の相談には応えてくれる人が多いので、それもあってちゃんと卒業することができました。

 

声優の仕事で夜が遅くなって、疲れて帰ることも多く、激やせしたりしましたし

朝も学校を遅刻していくことが多かったです。

 

でも周りにたくさん頼って、

周りがいろいろ配慮してくれたから高校生活も謳歌できたし、声優の活動もしっかりすることができたんだと思います。

 

もし高校生の生活と声優活動や芸能活動でちょっと両立が厳しいと思っていたり、

そういうことを不安に思っている人がいたら、

まず、周りの人にたくさん相談する、ということをおすすめします。

 

いろいろなことに目をつむってくれた先生もいました。笑

 

どちらも完璧にこなさなくて良いと思います。

 

やりたいことが見つかっているのだったらそちらを一生懸命やればいい。

やりたいことを見つけられているのだから、それを一生懸命やったほうがいいよ。

 

それ以外のことがおろそかになっても自分を責めず、また自分一人でなんとかしようと思いすぎないことです。

 

もしそういった進路のことなどに悩んでいたらぜひ私が運営している夢波サロンにも遊びにきてください。

 

夢を追っている人の進路相談なども受け付けています。

声優、声優志望って相談できる場所があんまりない

 

高校生活と声優活動の並行

 

高校生としての生活と、声優としての活動は並行できてとてもよかったなと思っています。

 

声優の仕事は本当にたくさんの人の中で戦っていかないといけない仕事です。

 

オーディションを受けて、現場にお仕事に行って、という毎日は本当に戦場のようでした。

 

もちろんそれを楽しんでやっていたわけですが、

お笑いでも緊張と緩和が大事なように、人生にも緊張と緩和は大事だと思っています。

 

自分が休むことができる、ただただ何も考えずに楽しいと思える場所を作るのはとても大切です。

 

私はお仕事に行く時は、事務所の人とより仲良くなれるように、

クライアントさんにもっともっと覚えてもらえるように、ということを常に考えていました。

 

だからそういう考え一切なしに付き合える友達と遊ぶ時間や、学校でつまらない授業を受けてる時間もすごく大切に思えたんです。

 

結果として人一倍学生生活を楽しめた気がします。

 

声優志望の方は生活を声優関連のことで一色にしたがるけど、

バランスも大事だし、そこから離れられる時間に、案外ヒントが転がってたりするものです。

 

授業いっぱい遅刻したし、担任の先生からは「四天王」と呼ばれ、問題児扱いされたけど笑

でも先生にも声優活動の相談とかしつつ、楽しい3年間やれました。

大学に進学する意味ってなんだろう?

 

全ての経験が役者の糧になる

 

声優になりたい、という人にこそ、学校生活や声優以外の活動もものすごく大切なんです。

なぜかというと、声優は役者であり、お芝居をする人であり、表現者だからです。

 

表現するのに経験がないと、その人から出た表現は薄くて軽いものに見えてしまいます。

 

だから、一見遠回りに思えるような経験がとても大切です。

 

私は仕事を一年間休業していた時期がありましたが、この時期はものすごくしんどかったんです。

 

でもこの時期が私のお芝居にさらに何かをプラスしてくれて、

今の私の人生に選択肢をくれました。

 

人生はとても長くて、いろんなことができます。

 

もちろん夢を追ってそれに邁進する時間も大切な時間だけれど、

いつでも何にでもなれることを忘れないでください。

 

私もこれから何になるのかよくわかってません。笑

多分よくわかんないけどいろいろやってる人になると思います。

 

なんでもない日常もきっと自己表現を豊かにしてくれます。

苦しい辛い経験がその時は辛くても、いつかきっとお芝居に活きてきます。

そう思うと役者って本当にいい職業ですよね。

声優になって、大学進学したくなかったけど、してよかった。

 

読んでくれてありがとうございます。

では。

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