今回は質問箱にて、以下のようなご質問を頂いていました!

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これね、めちゃくちゃ分かるんすよ…
実は私も器用貧乏で一時期すっごく悩んでました。
マネージャーさんにはよく、
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こういうキャラ!と言えば夢波さん!みたいな代名詞を持つことがとにかく大事だから!それをとにかくまず見つけなさい!
と言ってもらっていました。
でもデビューした頃の私には
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私にとっての代名詞となるようなキャラ…でも出来るんだったらなんでもやりたいしなぁ。
と、全く見当違いのことを考えていたんですよね。
第三者から見ると、「なんでもやりたい」という人は「色がない人」に見えます。
「なんでも」や「いろいろ」というのは、実はNGワードなんだと思います。
詳しくはこちらの記事でも書いてます〜!
器用貧乏で悩む声優は少なくない
もともと特徴のある声質の方ならあまり悩まないとは思うんですが、
声質にものすごく特徴があるとかではなく、割とどんな役でも卒なくこなせてしまう系の人は、器用貧乏で悩むことは多いと思います。
私自身もそうでした。
有名声優さんとかは「このキャラもあの人だけど、実はこのキャラもやってる!七変化がやばい!」みたいな称賛のされ方をネットでされるので、
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ゆめもん
私も結構役幅広いと思うんだよな〜〜へへへ!
とか調子こいて思ってたんですけど、
ある程度のレベルでどの役でもこなせる声優って
キャスティングの時に思い出してもらいづらいんですよね
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致命的!!!!
自分がキャスティングする側だと思って考えてみてください。
たとえばまだアニメ化されていない好きな漫画とかで声優のキャスティングするとしたら?
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このキャラはあの声優さんにやってほしいな!
みたいなのがオタクならポンポン出てくると思うんですよ。
でもそれって、
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この声優さんはこういう役が得意だよな
っていうのを知ってるから出てくるんですよね多分。
そういうキャラ付けを自分もしていかなきゃいけない。
しかし自分にとって得意とする声ってどれだ?と、器用貧乏な人はわからなくなると思います。
自分の声をとにかく人に聞いてもらうことが大切
私、実は声優事務所に所属していた頃は
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主役とか、プリプリのかわいい役やりたい〜〜〜
って思ってました。すみません。
でも、友達とかにボイスサンプルとか聞いてもらって褒められるのって
- 低音
- 強い女
- 少年
みたいなところだったんですよ。(未だにボイスサンプル聞いてもらうとそこら辺褒められることが多い。)
さらに、フリーランスになって新規のお取引先とか増えてからは、やっぱり振ってもらう役が
女騎士
みたいなつよつよキャラが多くなりました。
もちろんそれ以外のキャラもやることはあるし、たまにプリプリの役もきたりするけど笑(プリプリのニュアンス伝わってる?)
それでも、自分が思っている自分の声と、他人から見た自分の声って全然違うんだな、と感じるわけです。
だから、
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自分、器用貧乏で何が得意かわかんない!
って方は、ぜひたくさん人に自分の声を聞いてもらってください。
声優業界の人じゃなくてもいいと思います。
てかむしろ、私たちが作るコンテンツのエンドユーザーとなる人は大体業界の人ではないので、そういう業界に全く関係のない人の意見の方が大切だと思います!
もし、
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周りにそういうお願いするの恥ずかしいな…
って思うのであれば、ぜひ私に聴かせてください!!!!←
ちょっと宣伝になってしまうんですけど、私の運営しているオンラインサロン 夢波サロンでは、個人レッスンを承っておりますので、そちらで一緒にボイスサンプルを作ったり、お声を聞いてアドバイスをさせていただいたり、というレッスンをご用意しています。(めっちゃ宣伝になった)
そういうの、好きなんです。人のボイスサンプル聞いたり、「これが合いそう!」って言って、やってみてもらってハマった時の快感が!たまらんのだ!
私のボイスサンプルもぜひ聞いていって〜〜!
器用貧乏で得することもある
ここまで読んでくださった人は、
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器用貧乏は損かな…やっぱり特徴的な声だったら良かったのにな
と思うかもしれません。
私も
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もっと特徴のある声に生まれたかったー!
ってよく思ってました笑
でも、器用貧乏で得することもあります。
それはね、兼ね役がいっぱいできる
一つの作品で何役も兼ね役をやらせていただいたり、
アプリゲームでたくさんのCVを担当させていただいたり、ということが実際多いです。
私の場合、同じアプリゲームで10キャラくらいやってるやつもあります笑
そういうお得なこともありますので、器用貧乏は決して悪いことじゃないです!
自分の強みをわかった上で、器用貧乏を続けていくのが正解かな、と私の場合は思っています。
もちろん正解はひとそれぞれだけどね!
苦手を伸ばそうとしない方が良い
器用貧乏さんに一つ忠告したいのは、
苦手を伸ばそうとしない方が良い
ということです。
これはまぁ器用貧乏さんだけでなく、声優志望さん全員にお伝えしたい話ですが…
日本の学校教育の方針のせいか「苦手なものを練習して、全教科平均点を目指そう」という考え方の人がすごく多いです。
でも声優業界は芸能業界なので、
苦手を伸ばして平均点が出せても、それが得意な人と競争したらまず負けます。
なので苦手を伸ばしてもあまり意味がありません。
それよりも「これが得意です」というのがあった方が強いんですよね。
器用貧乏である中でもやっぱり得手不得手があると思うので、自分の得意はどれなのか、ということをまずは真剣に考えてみてください。
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
やっほい!声優ブロガーの幸田夢波です!