声優という仕事を続けていくのに、もちろん技術は必要なものだと思うのですが、
それ以外に必要なものとしてセルフプロデュース能力というものがあると思います。
声優志望の方の話を聞いていると、「自分の強みがわからない」と言っている人が多いので
セルフプロデュース能力について少しお話ししてみたいと思います。
自分で獲得する仕事も多い
声優の事務所に入ると事務所が仕事を持ってきてくれる、という風に思っている人が多いと思うのですが
実は声優事務所は顔出しの事務所と違って一人の声優に対して一人マネージャーがついているわけではなく
100人以上所属者がいる事務所でも、マネージャーが数名しかいないということもよくあることです。
なので移動なんかも一人ですることが多いですし、
現場にある程度慣れている声優の場合は、現場に行ってもマネージャーがつかないということもよくあることです。
つまり、ずっとマネージャーが自分を売り込んでくれるというわけではないので、
自分がお仕事で会う人に対して自分のことを売り込んでいくということが必要になってきます。
事務所に言われなくても自分で名刺を作っていたり、
自分はこういうことが得意です、こういう役がやってみたいです、ということを自ら積極的にアピールすることができると
それがお仕事につながったりすることもあります。
事務所経由の仕事ももちろんたくさんありますが、自分で仕事を取っていくという意識があった方が
より多くの仕事ができるのではないかなと思います。
自分がどのような印象なのか、とことん考える
セルフプロデュースをする時に一番大切なのは、自分がどのような印象にうつるのかということをとことん考えるということです。
「一緒に仕事をしませんか?」と声をかけてもらうためには
自分が「一緒に仕事をしたい」と思ってもらえるような人間にならなくてはいけません。
逆算して考えて、
「自分が一緒に仕事をしたいと思う人はどんな人だろう?」と考え
そこに自分を近づけていく努力をしていくと良いのではないかなと思います。
私が特に大切にしているのは
- 清潔感
- 誠実さ
- レスポンスの速さ
です。
人によってもちろん違うと思うのですが、
私が一緒に仕事をしたいと思う人共通しているポイントはこんな感じですね。
ぜひ自分の「こういう人と仕事をしたい」という理想を具体的に考えてみてください。
→フリーランスになって見えてきた一緒に仕事をしたくない人の特徴
自分に何ができるか、アピールしていく
セルフプロデュースをする時に大切なのは自分の強みをしっかりと理解しておくことです。
「自分はこんなことができます」「こんなことが得意です」ということを具体的に提示することができれば相手も
「じゃあこの仕事だったらマッチするかもしれない」
ということが考えやすくなるんですね。
なので普段から自分はどういうことが得意で、どういうことがアピールポイントになるのかということを研究し続けることが大切です。
セルフプロデュース能力は声優業以外でも役立つ
こういったセルフプロデュース能力は声優業を離れても役に立つということが最近フリーランスで仕事をするようになって分かりました。
フリーランスになってから自分のやってみたい仕事は全てをお受けするようにしていますが
本当に色々な仕事に挑戦させていただいていて、なんでも屋さんになってきています。笑
でもそれは自分にできることをいつも提示し続けているからであって
分かりやすく「自分はこういうことができます」と言い続けていると、思ってもみなかった仕事を振ってもらえることがあるのだな、と思うんですね。
企業のコンサルティングをしたり、サイト構築をしたりなんかしていますが、
こういったこともセルフプロデュース能力を置き換えて、「この企業の強みはなんだろう」という風に考えていくことができるのです。
結構色々な仕事に役立つのがセルフプロデュースの考え方だと思いますし、
自分がやりたいと思った仕事を開拓していくためにもこの能力が役立っています。
是非セルフプロデュースをができるように、自分自身の研究をたくさんしてみてください。
声優業でも、声優業以外のところでもとても役に立つと思います。
読んでくれてありがとうございました。
では。