先日このような質問が来ました。
オーディションで自分の最大限の力を発揮するというのはなかなか難しいことですよね。
オーディションの中でも演技の審査で自分を魅力的に見せるためにはどのようなことを心がけたらよいのでしょうか。
オーディションに慣れる
まず一番大切なことはオーディションに慣れるということです。
たくさんの人の前で自分が演技をするということに慣れないと
どうしても緊張してパニックになってしまい、わけがわからないままオーディションが終わってしまいます。
オーディションにある程度緊張感を持つことというのは大切なことだと思うのですが
それでも少しだけ自分を冷静に見ることができる隙間というのは持っておかなくてはいけないと思うんですね。
テンパってしまうとどうしても自分がどう見られるのかということが考えられなくなってしまいます。
相手にどういうものを伝えたいのか、どういう風に思ってほしいのかということから逆算して表現をしていかないと
「もっとこうしてください」というディレクションがあった時に
それに合わせて行くことができなくなってしまいます。
演技をする時はある程度計算も必要ですからね。
オーディションは無料で受けられるものがほとんどですから、
もっと気軽に受けてみてもいいのではないかなと思います。
結構ひとつひとつのオーディションを受けるのに気張ってしまっている人が多いので
受かったらラッキーくらいの気持ちで目についたオーディションはどんどん応募していくと良いのではないでしょうか。
私が事務所に所属する前は月に6本から7本くらいオーディションを受けていました。
オーディションはやはり受ければ受けるほど「もっとこうすればよかった」というのが出てくるので自分にとって勉強になると思います。
大体のオーディションが無料で受けられるということは、無料で自分の成長できる機会が提供されているということです。
受けない手はないでしょう。
どんどん挑戦してみるといいと思います。
他の人と違う事をする
オーディションで大切なのはたくさんの人の中に埋もれないということです。
オーディション会場に行くと本当にたくさんの人がオーディションを受けに来ていると思いますが
その中で一番に選ばれる人になるためには人と同じことをしていてはだめですよね。
審査員の人に「この人は…!」と思ってもらわなくてはいけないわけですから
少なくとも自分の見える範囲の人達とは被らない何かを見せていく必要があると思います。
例えば声優のオーディションの場合は原稿がいくつか渡されてその原稿の中から好きな原稿を読んでいい、というオーディションも多いと思います。
そういう時はなるべく他の人が選んでいない原稿を読んだ方がいいでしょう。
その方が他の人と差別化することができると思います。
人が選びにくい原稿を選べばそれだけ競争相手が少なくなるということです。
もちろんそれが自分にとってめちゃくちゃ苦手な原稿とかだと意味がないのですが笑
そういう時に困らないためにも基礎練習は必要ですね。
「どんな原稿が来ても綺麗に読んでやるぜ!」と自信が持てるぐらい普段から滑舌や発声の練習をしておけるといいのかなと思います。
他の人と同じ原稿読みたいのであれば、同じ原稿を選んでいる人よりも圧倒的に自分のほうがうまいと思えないとだめだと思います。
他の人よりちょっと上手い、くらいだとやっぱり埋もれてしまうんですよね。
100本受けて1本受かれば良い
「オーディションなんて100本を受けて1本を受かればいい。」
これは私がデビューした当時お世話になっていたマネージャーさんから頂いた言葉です。
いま本当に活躍している方達も最初からスター街道だったという人ばかりではありません。
売れなくて売れなくてそれでも続けてやっと売れた、という人もいるわけで
オーディションを100本受けて1本受かるのであれば、100本を受けるところまで忍耐強く続けなくてはいけません。
そうやって続けることができた人が世に出ていくのだと思います。
もちろんオーディション一本ずつ大切に受けていくことが大事です。
毎回「とってやるんだ」という気持ちで臨まなければ意味がないでしょう。
そして落ちたオーディションを通して落ちたのか何が足りなかったのかということを研究する材料になりますから落ちたオーディションを無駄にしてはいけません。
ただ受からないからといって腐ってしまったり
オーディションを受けることをやめてしまったら、何の可能性もなくなってしまいますからとにかく続けるということは大切です。
オーディションでなかなか自分の力を発揮することができないという人は、まずは場数を踏むということを目標にしてみてくださいね。
そして続けることが一番大切です。
読んでくれてありがとうございました。
では。