声優になりたい、という人は親の反対を押し切って頑張る人や、
地方から都心に出てきて頑張っている人が多いと思います。
つまり一人暮らしをしている人もたくさんいるでしょう。
しかし、もしも実家暮らしで声優を目指すことができる環境なのであれば
絶対に一人暮らしより実家暮らしの方が声優を目指す上では有利だと思います。
私も運の良い事に生まれたのが東京なので実家暮らしのまま声優としてデビューしました。
声優の仕事をしながら、一人暮らしの声優さんのお話をいろいろ聞いて、やっぱり実家暮らしで助かったなぁと思うことがたくさんあります。
「実家暮らしだけど、一人暮らしに憧れもあるし、声優を目指すことについて親も良く思ってないみたいだから一人暮らししちゃおっかな?」と思っている人!
そんな人に、一人暮らしで声優を目指すことがどんなに大変なことか、
どんない実家暮らしの方が楽なのか、ということについてお話してみたいと思います。
金銭的に有利
まず家賃を払わなくていい、食費が浮く、というのはとても素敵なことです笑
自分のやりたいことをやっている上に大成もしていないのに親のすねをかじることに引け目を感じる人も居るかと思いますが、
金銭的にやりくりしていくことができなければ声優を目指し続けることができなくなってしまいます。
肩身の狭い思いをしたって、声優を目指し続ける、声優として活動し続ける、ということをメインに考えたら
どう考えたって一人暮らしより実家暮らしの方が有利なのです。
気持ち的にストレスになる部分があることもとてもよくわかります。
私も自分で散々わかっているようなことを親に言われて辛い気持ちになったことが何度もあります。
声優としてデビューしたってサラリーマンの初任給より給料がもらえるようになることなんて遠い遠い先のことです。
むしろそれくらい稼ぐことができないままリタイアする人の方が多い業界。
そんな中で毎日自分磨きのためのまとまった時間をとりながら、バイトもして、なんてことできるわけないんです。
バイトする時間を練習時間に当てられた方がよっぽど稼げるようになるまでの道のりが短くなるでしょう。
(ただ実家暮らしの方がお金がかかる、という特殊なケースで悩んでいる友人もいますが。)
できる限り自分の夢を追いかけるために最善の環境を作ることが大切だと思います。
生活が立ち行かなくなったら諦めざるをえなくなってしまいますからね。
安いアパートだと支障がある事
一人暮らしをする、となれば
きっとものすごく安い物件を探す事になると思います。
声優を目指しているうちは専門学校や養成所などでお金がかかる事も多いだろうし
収入はバイトばかりになるでしょうから、利便性が多少悪くても安い物件で一人暮らしをするはずです。
しかし安い物件というのはとても壁が薄い!
ということは家で練習ができなくなる、ということになります。
実はこの悩みは結構多くの人に共通するもので、
これを解消するためにカラオケを利用したり音楽スタジオを利用したりなんかしてさらにお金がかかってくる…というのもよくあるパターンです。
女性は特に実家暮らしがおすすめ
声優として少しずつでもお仕事をするようになったりしてくると
絶対防犯がしっかりしている家の方がいいです。
最近は若い方はアイドル売りをする事も多いので、声優の仕事をしながらステージに立って歌ったり踊ったりする機会がある方もいるでしょう。
定期的に一目に触れるお仕事をするようになってくると、やっぱりそういうところも気をつけなくてはいけません。
特に女の子はものすごく気をつけなくてはいけないところです。
一人で住んでいるのも危ないし
安い物件に住んでいると防犯がしっかりしていなかったり、駅から離れていて暗い夜道を歩いて帰らなくてはいけない、なんてこともあるでしょう。
仕事をするようになると人付き合いも増えますから帰りが深夜になることもたくさんあると思います。
なのでやっぱり実家暮らしで家族と一緒に、ある程度防犯がしっかりしているところで暮らした方が安全なのです。
実家暮らしだからこそ考えるべき事
私は実家暮らしで声優デビューし、活動を続けてきたので
そういった面でとても楽をしてきてしまいました。
でもだからこそ、
「地方から都心へ単身で出てきて、一生懸命バイトをしながら生計をたてつつ声優を目指している人」の頑張りや熱意に勝てない部分があるだろうな、とも思っています。
その勝てない部分を自分の努力や練習時間で埋めないと、その人たちと肩を並べて競っていくことができない、と思っているんです。
金銭面や心理面では、一人暮らしより実家暮らしの方が声優を目指す上では、また声優として活動していく上では楽でしょう。
実家暮らしもできるけど一人暮らししたい、という人には一人暮らしはおすすめしません。
でも一人暮らしで声優を目指すしか選択肢がない人に、気持ちで負けないように頑張る必要があるとも思っています。
読んでくれてありがとうございました。
では。