声優になるにはスクールに通わなきゃ!と思って、声優スクールに通おうとする人も居るかと思いますが、
声優スクールに通っただけで声優として大成するわけではありません。
私も声優のレッスン生としてレッスンを受けていた時期があったので、ちょっと話してみたいと思います。
温度差に苦しむ
もし本当に声優になりたくて、声優の現場で活躍することを視野に入れて今頑張っているなら、
声優スクールに通うようになると周りの人との温度差にとても苦しむと思います。
声優のスクールは基本的に年齢制限を厳しく設けていません。
なのでいろんな年齢層の人がいると思います。
そうすると言い方はひどいかもしれませんが「声優を目指していてスクールに通ってること」自体に満足してしまって
その先を目指す気がない人がどうしてもいます。
でも声優スクールで一緒に芝居をやっていくなら、どうしてもそういう人たちと協力して作品を作ったり、
気持ちを通わせて行かなくてはいけない時があります。
声優としてデビューする、というところから逆算して考えて声優スクールに通うことを考えている人には
これは結構辛いことだと思います。
もちろん友達としてなら全然構わないのでしょうけど、芝居することをこれから生業にしていこうと真剣に考えていると
その人たちだってライバルになる、ということなんです。
だから声優の人間関係ってちょっと難しいんですね。
仲良くしてる相手だって、その人の上に行かないと仕事をもらえるようになっていかないわけです。
だから、一緒にスクールに通っている人たちともなんとなく一線おくような距離の取り方を私はしていました。
受動的じゃ何にもなれない
受動的じゃせっかくスクールに通っても何も成長できません。
でもこれはきっとなんでも一緒です。
学校に行って授業を受けてるからと言ってみんな頭が良くなるか、というとそうではないですよね。
その中でちゃんと勉強した子が頭が良くなって、勉強をサボってばかりの子は成績はいつまでたっても伸びないと思います。
声優スクールも同じで、ただ通っているだけではやっぱり上達しません。
一概に上達したらそれがいいのか、というと難しいところでもあるんですが笑
スクールに通っていると課題として台本を渡されることが多々ありますが、
一週間経ってもその台本の漢字の読めないところがあったり、
自分の役をいまいち把握していなかったり、話の内容が理解できていないような人もいます。
逆に毎日授業に誰よりも早くきて、柔軟をしたり発声練習をしたりする人もいます。
そこに差が出るのは当たり前だと思います。
だからこそ、声優スクールに通う、という行為だけでは絶対に上達はしないんです。
声優スクールに通った上で、どれだけ努力ができるか、ということで周りと差を出すことができてきます。
むしろ今現役でものすごくご活躍されている方でも、毎日基礎練習を欠かさないくらいですからね。
できることはいっぱいある
散々言いましたがでも私は声優スクールを否定したいわけではありません。
自分も実際に声優のレッスンを受けていたことがあるので、
やっぱりスクールに通うことはそれはそれで勉強になることがあって楽しかったんですね。
特に、声優のスクールでは現役で活躍されている声優さんや、音響監督さんなどが講師の先生としてレッスンをしてくれることが多いでしょう。
現役で活躍されている、ということはその人に現場の話を聞けば返ってくる、ということです。
私はレッスンがある時、ほぼ全員の先生にひっついて行って質問をしていました。
でも実際、それで仕事につながることだってある世界なんです。
自分で作品のプロデュースなんかも手掛けていらっしゃる声優さんはキャスティング権を持っている方も居ます。ごく少数ですが。
音響監督さんなんかは結構すぐ現場に呼んでくれたりします。
やっぱり現役で活動をされている方は新しいモノ好きで、さらに人と人とのご縁を大切にされている方が多いので、
声優のスクールにだって、仕事につながるチャンスはいっぱい転がっているわけです。
ついつい声優のスクールだと先生と生徒、という雰囲気になりがちかもしれません。
学生根性みたいなものが抜けない人も多いでしょう。
でもその中で、「この人から仕事をもらえるかもしれない、この人からの仕事でデビューできるかもしれない」と虎視眈々とやっていると
やっぱり目立つと思います。笑
声優スクールに通うだけではうまくはなれないけれど、
努力次第では声優スクールの方がデビューに近いのかも?しれない、というお話でした。
読んでくれてありがとうございました。
では。