小学生の頃から歌手になりたくてたくさんオーディションを受けてきました。
割と芸能系のジャンルは垣根なく面白く感じていたので、モデルのオーディションを受けてみたり、
テレビ出演のオーディションを受けてみたりとかもして
声優になる前はそういった出演もありました。
高校生の時に声優事務所の新人発掘オーディションに応募し、養成所の特待生として合格したのがきっかけで養成所へ入所。
その年に声優としてデビューしたわけですが、
つまり今までオーディション落ちまくりだったというわけです。
小学生からオーディション受けててちゃんとデビューできたのが高校生なわけですから。笑
まぁいろいろなジャンルのオーディションを受けていたわけですけれど。
さらに言えば、事務所に所属してからも声優はオーディションの日々です。
書類審査は事務所がだしてくれますが、
そのあとのテープオーディション、スタジオオーディションと、いろいろ受けたけど本当に数え切れないほど落ちまくりました。笑
でもオーディションってそもそも落ちまくりで普通だと思っています。
そもそも倍率が半端ない
そもそも最近は声優業界が供給過多になっています。
声優に限らず、芸能業界は一役を巡って何十、何百、何千という人が争います。
だからオーディションに落ちまくり、という状況は決しておかしな話ではないと思うんです。
一つの作品のオーディションでも、一人持ち時間が10分程度で、3日や4日に渡ってスタジオオーディションをやっていることもあります。
それくらいの人数の中から人が選ばれていくわけですからそりゃぁオーディションもたくさん落ちますよね。
オーディションは勝ち負けではない
オーディションは落ちまくりなのが当たり前という話をしましたが
その中で大きく主張しておきたいことは、オーディションは勝ち負けではない!ということです。
キャスティングの要因はいろいろあるのですが、
根本的なところはやはり「役に役者が合うかどうか」だと思います。
そしてそれを決めるのクライアントや制作スタッフ側。
単純に言ってしまえば、制作側の趣味です。
つまりそれは「誰かと競ってその人の方が点数が高くて、自分の方が点が悪かったからオーディションに落ちた」ということではなく
みんながそれぞれのパズルのピースになっていて、役と自分のピースがはまるかどうか、
たったそれだけの問題だと思うんです。
もちろんそのピースのハマリやすさを自分で磨いていくことはできるかもしれません。
戦略的に考えて成長していくこともできると思います。
しかしオーディションを受けるその瞬間は、
その時までの自分の積み重ねから出来上がった一つのピースにすぎません。
それがはまるかどうかの話。
だからオーディションに落ちまくっても、悲観的になりすぎる必要はないと思います。
落ちまくりに甘んじてはいけない
オーディションに落ちまくりなことについて悲観的になる必要はもちろんないのですが、
自分が成長していく気持ちを忘れてはいけません。
「役が合わなかったから落ちたんだろう」と毎回思っていては一生オーディションに受からない、ということだってあります。
自分が今持てる技術を駆使してこれ以上ない最高のピースだぜ!っていう気持ちでいつもオーディションを受けることが大切だと思います。
例えば役の引き出しを増やしたり、滑舌練習をしたり、筋トレをしたり。
そういう毎日できることで、よりスペックの高いピースになることはできます。
そして今でも第一線で活躍されているベテラン声優さんはみなさんそういう訓練を毎日欠かさずやられています。
そういう人たちと肩を並べて仕事をする場所へ行こうとしているわけですから
地道な努力も怠ってはいけないですよね。
あとは落ちたオーディションを分析してみるのも大切だと思います。
自分が落ちたオーディションは、必ず誰かが受かっているわけですから
なぜ自分じゃなくその人だったのか、ということを研究すれば
- 「自分でも受かる可能性があったのに、落ちたのか」
- 「全く自分とは別の物が求められていたのか」
ということがわかると思います。
アニメなんかは特に流行りもありますから、「最近のトレンド」をキャッチするためにもこれは重要な分析かなと思いますね。
オーディションは落ちまくりでも気落ちする必要はないけれど、
落ちまくりな現象を打開できるように常に進化する必要はあるよね、というお話でした。
読んでくれてありがとうございました。
では。