日本では声優の仕事が大ブームですが
海外の声優事情について詳しい人はあまりいないのではないでしょうか。
クールジャパンと言われ、海外では日本のアニメ・漫画文化に高い注目が集まっています。
海外に行って「何の仕事してるの?」と言われて「声優やってるよ!」というとちょっとしたスターになれます笑
今回は海外の声優事情について少しお話してみようと思います。
海外には声優はない
実は海外には「声優」という仕事はありません。
基本的には俳優さんや芸人さんが声の仕事を兼任することが多いようです。
今の日本の声優ブームの中で育ってきた若い世代の方には信じられないことかもしれませんが、
実は日本の声優業界も昔はそういう感じだったそうです。
もともと「声優」という職業は認知されていなくて、
俳優さんが顔出しの仕事がない時に声の仕事をやっていたらしいです。
今よりずっと人が足りなかった業界だったんですね。
昔のアニメを見るとよくわかると思うんですが
「その人は兼ね役やっちゃだめでしょ!」みたいな人が兼ね役をいっぱいやってるアニメ作品とかも結構あると思います。
メインキャラクターの声優さんなのに、モブの声を担当してたりして
しかも声が特徴的だから視聴者もわかっちゃう、みたいな笑
昔は作品そのものが純粋に評価されていましたが、
今の日本では作品を作っている人にもスポットが当たりやすくなっていますよね。
それだけ業界が盛り上がってきた、というのと、
個人が発信できるツールが増えた、ということだと思いますが。
海外の声優さんのお芝居はネットで動画を検索したら見られるものが多いですが、
結構棒読みの方も多くてびっくりします笑
どちらかというと「表現する」というよりも「何を言っているのか理解できるようにする」という翻訳的な、
ある種記号的な役割なのかなと感じます。
日本でいう副音声のナレーションに近いような感じですかね。
興味がある方はぜひネットで検索してみてください。
日本の声優さんみたいにめちゃくちゃ抑揚がついている人は少ないです笑
日本の声優芝居は映像芝居よりも誇張表現が多いですしね。
そもそも海外は「キッズ向け」のアニメーションはあっても
日本でいうアニメ作品のような、大人が見ても楽しいと思えるような作品の数が少ない、というのもあります。
海外のキッズ向けのアニメーションは海外の子役の方が声を当てていることが多いです。
日本の声優が評価される理由
日本の声優が海外の人から評価される理由は何と言っても先述したように
抑揚表現の幅がすごい、というところだと思います。
単純にかっこいいんですよね。
必殺技とかのアフレコを海外と日本で聴きわけるとすごく違和感あります。
語気が全然違う、というか。
もちろん俳優さんのテクニックや作品にもよるとは思うんですが、
日本のアニメはこれだけ作品があるのに、やっぱり最低限のクオリティは何を見ても保たれていると思うんです。
勉強道具になるアニメ
海外の方は日本のアニメを日本語の勉強をするツールとして見ている人が多いみたいです。
感情表現が豊かな日本のアニメは
日本語を話す時にどういうニュアンスなのか、ということも一緒に勉強することができるので
良い勉強教材になるようです。
最近は海外で日本のアニメが吹き替えで放送されることもあるようですが
海外の方は結局日本の原音で、字幕つきの動画を見ることの方が多いんですね。
まぁ何でもオリジナルの方が良い、という考え方もあるとは思いますが。
日本人も用がを字幕で見る人も一定数いますしね。
ということで今回は海外の声優事情について話してみました。
世界規模で声優のことを考えるのもまた面白いですよね。
読んでくれてありがとうございました。
では。