声優のような人前によく立つことのある職業に就いていると、
どうしてもとんでもなく緊張することってたくさんあります。
緊張すると思ったようにお芝居ができなかったり、悔しい思いをすることもあって、
緊張するのを克服したいな、といつも思っています。
これから声優になりたいと思っている人は特にオーディションなんかでも緊張することが多いでしょう。
そんな緊張する場面で私がいつも考えていることについてお話ししてみたいと思います。
自分じゃないと思う
声優や役者をやっている人は、オーディションやお芝居をする時は自分ではない他の人物、つまり役に入っていると思います。
その役は自分ではありません。
だから自分じゃないと思うことで緊張を多少は克服できるかなと思います。
お芝居をやる上では芝居に入り込む自分と自分を俯瞰的に見ているもう一人の自分の目が必要だと思言いますが、
緊張でどうにかなってしまうくらいならいっそ
俯瞰的に自分を見る目はあとからついてくればいいくらいに思っていてもいいのかなと思います。
緊張している自分は素の自分ですから、
例えばお芝居を見に来ているお客さんが「役」ではなく「素のその人」を見てしまうと、そのお話全てが壊れてしまうと思うんですね。
緊張しているのはあくまで自分であって、
役に入ってまでその緊張を引きずらないのも、またプロとして意識しなくてはいけないことなのかなとも思います。
お客さん側も素が見えると芝居から急にさめてしまうものですしね。
死ぬほど練習する
緊張するイベントの本番までに「もう無理!」というところまで練習することができたら
「これ以上は自分にはできなかった」という諦めもつくので
これは結構緊張を克服するのにいい手なのではないかと思っています。
逆に練習に納得がいっていないまま本番が来てしまうと、
「練習不足かもしれない、もっとできることがあったのに。」と思ってしまうので
緊張の原因にもなりますし、後悔も残りやすいので嫌ですね。
死にはしない
最終的にどんなに頑張っても失敗してしまったりうまくいかないことなんてたくさんあると思います。
でも失敗したって死ぬことはありません。
私はこう思うことで緊張を克服しています。笑
いろんなタイミングや自分のコンディションもあるし、どんな本番だって全部完璧にこなすことなんて無理です。
むしろ満足できたことなんて一度もありません。
常に反省点を思いつける人じゃないときっと成長もできないでしょうしね。
なのでどんな失敗をしても、死ぬことはないから大丈夫、と思うようにしています。
生きてさえいればどんな失敗も次の成功へつなげていけるだろうと信じているので。
緊張してる人を見てると緊張する
今度は私のことを見てくれるお客さんのことを考えてみます。
私もライブに行ったり、お芝居を見に行ったりするのでわかるのですが緊張して本意気が出せていない人って一発でわかります。
「ああ、緊張してるんだな〜」というのが見てとれてしまうんです。
そうするとなんだかこっちまでそわそわして緊張してしまうような気持ちになります。
つまり、エンターテイナーである自分が緊張していたら、それはお客さんに伝わってしまうし
お客さんもなんだか緊張するような気持ちにさせてしまうのだ、と思っています。
なので緊張はしても緊張を表に出さないような努力をしています。
形から入る方法ですね。笑
ものすごく緊張しているのに「あんまり緊張してなさそう」と周りから言われることは多いです。
いや、緊張してます。
でもそれを表に出してしまうと、自分自身を見てくれている人も緊張させてしまうんだと思えば、
ちょっとは緊張を克服できるというか、緊張してない素振りは少し上手くなるかもしれません。
柔軟する
特に歌う時は柔軟体操をするように心がけています。
緊張すると、体は絶対に硬くなってしまうんです。
筋肉がぎゅっと詰まってしまうんですね。
そうすることによって普段伸びやかに使えている筋肉が硬くなり、声が出しづらくなったり、自分の声の体の響きが悪くなったりします。
緊張すると声が出しづらくなる、というのはみなさんも経験のあることかと思います。
声に関していえば、股関節周りと肩甲骨周りをほぐすと緊張していても声が出しやすくなります。
股関節は音を出すための土台、
肩甲骨周りは凝りやすくて胸がしまって音を出しづらくしてしまうのをほぐしてくれます。
私のボイトレの先生なんかはこういったヨガマットをどこのライブハウスでも持って行って、ライブの前は必ず柔軟体操をすると言っていました。
私もヨガマット持っています。
緊張しないのは良いわけじゃない
私が普段やっている緊張を克服するためのいろいろを話してみました。
これからも緊張することはきっと人生でいっぱいあると思いますので新しい方法があったら追加していきます。
みなさんの緊張克服の手助けに少しでもなったら幸いです。
ただ、緊張するからこそ上手くいくこともきっとあるとは思っています。
緊張感がある方がシャキッとするし冴えますから。
一概に緊張しないのがいい、とも言えないのではないかと思うんです。
読んでくれてありがとうございました!
ではっ