問い合わせフォームをブログに設置しており、最近はほとんどのお仕事がブログ経由で新しくご依頼いただくものになってます。(ほんとありがたいなぁ。ブログはいいぞ。)
そして先日なんと
海外企業からお問い合わせがきた…!
ナレーターさんとかで海外の企業とお仕事されてる方がいらっしゃるのは知ってたんだけど、
まさか海外企業の方からお問い合わせいただけるなんてッ!!!!
やりとり何度もさせていただいてお仕事もいただき、今も複数のご依頼を並行でいただきながらこれを書いてます。(めっちゃ依頼くれるやん)
先日無事入金もあったので、どんな感じで問い合わせが来て、どんな風に仕事してるか書いてみるー!!!
もくじ
問い合わせがきた(日本語)
いつものように問い合わせフォームに新規の問い合わせがありました。
こんにちは!弊社はシンガポールの企業で、日本の声優さんを探しています!(日本語)
やった〜〜〜〜〜〜
とは思いつつも、
(あんまり期待しないようにせねば…!)
と思ってしまう。
いや〜フリーランスの方はわかると思うんですけど、問い合わせって来てもほとんどの場合が実際に仕事に結びつきません。営業の問い合わせ(ブログだとアフィリエイト案件が多い)も結構あります。
なのであんまり喜びすぎたらアカン!っていつも思ってます笑
とはいえ、なるべく問い合わせには迅速に返す。
良い印象を持ってもらえるように、丁寧にメールする。
ボイスサンプルを聞きましたが素晴らしいです!
まずは契約を結びたいです。
契約書の内容は全て英語なのですが、大切なところは日本語で書いてみます。
あまり日本語が上手くないので、失礼があったらすみません!
(以下契約内容に関して長文)
(めっちゃ丁寧だし、めっちゃ日本語上手じゃないか、、、)
確かに日本語は第一言語じゃない感じ、っていうのはわかるんだけど、
でもすごく上手だったし、何より契約書の大切な部分をわざわざ日本語で書こうとしてくれて、
しかもメールにびっしり書いてくれてたんですよね。
新規の問い合わせって何でもかんでも飛びつけば良いってものじゃないし、
正直今まであった海外からの問い合わせは予算が全然合わなくてお断りしてたりしたものも多かったので最初は全然期待していなかったんだけど、
このあたりからめっちゃちゃんとしてるぅ!って思いました。
でもネットで企業名も調べて、Twitterアカウントとかも見て、本当に実在する企業なのか、ちゃんとしてる企業かはちゃんと調べました。
口コミとかも悪いのないかなぁとかね。(疑心暗鬼大爆発)
こういうのネットで調べられる時代だから良い時代だ笑
契約書をちゃんと読む(全英語、白目)
さて契約書(英語)です。
ここにこちらが不利になることが書かれているのに「おっけ〜〜〜」ってあんまり読みもせずサインしちゃうと今後仕事がやりづらくなる。
向こうもすごくちゃんとしてるっぽかったから、お仕事受けたい〜〜ってすごく思ったので、契約書も英語だったけど隅から隅まで読みました。
あ!
でも日常会話レベルでしか英語はできません!笑
ビジネス英語なんてもってのほか!
英語の契約書なんて初めて見たよ!
Google翻訳のある時代に生まれてよかったァァアア!ありがとうGoogle!ありがとうインターネッツ!!!!
ちなみに最近はもっぱらDeepLを使ってます。翻訳の精度がDeepLの方が高いし、アプリをMacに入れておけば、選択したテキストをCommand+C(長押し)で翻訳出してくれるのでかなり使いやすい!
契約書は支払いに関する銀行口座の登録とか、あとはNDAでした。
秘密保持契約ってやつで、簡単に言うと、お仕事する上で知り得た作品に関する情報とかを絶対に外部に出さないよ、っていう約束の契約!
フリーランスでやってるとこれ結ぶところから始まる仕事は多いです。
契約関連の話は別の記事でまとめてるので、良かったら参考にしてください〜
ただ銀行に関しては国際送金になるので、
通常の国内クライアントさんに教えればいい銀行口座情報とはちょっと違って、
銀行の名前もインターナショナルな表記が必要だった。
UFJ銀行は国際表記だと「MUFG Bank, Ltd.」になるのかぁ。おもしろい。
でも海外からの振り込みって手数料で2000円〜3000円くらいかかるんだよね!(高いよね)
それは誰が負担するんだろう??って思ってこれは聞きました。
振り込み手数料はこちらが負担しますが、引き出しの際などにかかる銀行側の手数料はそちらで負担をお願いします
とのこと。
ちゃんとしてた。
あと依頼してもらう時の最低料金や宅録で引き受ける際の修正のルールとかを一応先に伝えておきました。
なるべく面倒なことは先にちゃんと伝えておきたい。
ここら辺は割とあっさり
わかりました!料金は都度相談させてください!
って感じで返事がきて、契約書の締結が終了。
(ほんとに依頼くんのかなぁ〜???)
仕事くれるといいなぁ〜〜って感じで終わった。(ここまで相手のレスポンスもとても早く、印象がよかった)
ちなみに宅録時、お仕事する前に私が先方に伝えてるルールとかは別記事でまとめてるよ〜!
→声優・ナレーターの宅録の仕事、どんな流れやルールにしてる?
ディレクターから連絡がくる(英語)(白目)
ハーイ!
僕はディレクターのクリス(仮)だよ!
アプリゲームの吹き替えをお願いしたいから、まずはオーディション音源を送ってくれる?金額はいくら?(英語)
仕事きた〜〜〜〜〜〜〜
いやしかも
突然ここから英語なんかい〜〜〜〜
契約書のやりとりをした後で、そのやりとりをしてくれてた方とは別のディレクターさんから今度は英語で依頼がきました。
ここからもう全編英語やりとりです。まじか笑
と言っても、Google翻訳もあるし、
基本的に英語のメールは端的で、回りくどい表現もなかった。
言いたいことを簡潔に言ってくれる感じ。
クライアントさんもシンガポールの方なので、こちらにわかりやすい英語で配慮してくれてるのかもしれない。
シンガポールは前行った時テレビつけたら番組によって中国語とマレー語と英語が聞こえる、みたいな感じだったんだ。
なんと公用語はマレー語、中国語(標準語)、タミル語、英語の4つ。すげい。
若い人ほど英語は喋れるみたい。
クライアントは別にいて、依頼をしてくれた会社はローカライズ制作(特定言語で作られたコンテンツを別の国でも配信できるように翻訳したり、音声を制作したりとか)をする会社。
まずオーディション音源を送って、クライアントと共有してもらって、
その上で本収録して送る、という流れでした。
受がりだい゛
価格交渉をする(英語)(滝汗)
オーディション音源と一緒に金額も提示。
海外案件って!!!!
金額がいいって聞きました!!!!
ということで少し高めで話してみた。
ゴニョゴニョ円でどう???
わ〜お!それはちょっと高すぎるよ!無理!ブラブラ円にして!
ぴえん。だめ!じゃぁゴニョゴニョ円で。これ以上は下げられんッ。
ということでかなり粘って、最低ラインは保った感じ。
全部英語だったからもうヒヤヒヤしたけど、やっぱり自分が納得いく料金で仕事引き受けないと嫌になってきちゃうからね!
正直料金はそこまで高くないです。
日本のアプリゲームのお仕事の方が金額高い笑
ただレギュラーで出てくるキャラクターっぽかったので、
これからも継続的にお仕事くれるならいいよぉ
って感じにしました。
実際1件目の依頼以降も「こんなに仕事くれるの!?」っていうくらい仕事振ってくれた!
ちゃんと価格交渉したのも自分の仕事のモチベにもなるしよかった…!
あと、日本だとお仕事1本いくらで毎回交渉するけど、この企業さんは文字単価で交渉したので、ずっとその単価固定になってて、
ボリュームのある原稿だとかなり金額良くなります。
お仕事の料金の考え方が国によって違う感じがして最初は戸惑ったけど、こういうのも勉強だね〜〜
海外企業さんは文字単価での金額交渉が多いみたい。
いつも参考音源・動画を付けてくれる(やさぴぃ)
オーディションデータを送ったあと、
オーディション通ったよ!本編収録してね〜!
という連絡がありました〜〜!ヤピヤピ〜〜〜
しかも
ハーイ!私はディレクターのレベッカ!
アプリゲームの吹き替えをお願いしたいんだけどオーディションデータ送ってくれる?
(な!!!!別のディレクターさんから別のお仕事もキタ…!)
ということで、まさかの複数の方とやりとりしながらお仕事並行して依頼していただいています。ありがて〜〜〜
収録は全て宅録の上に英語でのやりとりだからなのか、
毎回参考として動画やAI音声データ(!)をつけてくれます。
普通に日本の某有名アニメの予告編とかのYouTube動画つけられて
こんな感じでお願い!
って言われる。
(いや、それ超大先輩が声やってるやつなんですけどぉ…(プレッシャー))
他にもAI音声データつけてくれたりするんだけど、これが結構な精度ですごい。
もちろんそれをバリバリ超えていくのが私の仕事だけど!
でも求められている雰囲気はわかりやすいのでありがたいはありがたい。
特にアプリゲームの原稿って前後のストーリーがわからなくて一行だけ書かれてる、みたいな感じのものが多いので、状況がわかりにくいのです。。
自分が担当したキャラクターの追加ボイス収録がある時は、
前回収録してくれた音源も参考にしてね!
って言って、前回分のデータも付けておいてくれるから有難い。
宅録って、ただでさえ、その場でディレクションじゃないからやりとりが多くなって大変なんだけど、さらに海外案件だと英語でのやりとりだからよりハードモード。
だからこそ、その溝を埋めるために相手も努力してくれてて、
国内の仕事とはまた違うな〜〜ってすごく思います。
毎日レベルで連絡とってたのに突然数日音沙汰なくなった時がって何事!?って思ったことあったんだけど、
その時はなんと旧正月(Chinese New Year)でした。
国の壁を超えて仕事をする、ということを実感した笑
ディレクターを評価する制度があってびっくりする(いいね!)
無事納品が済んでOKをもらってから数日後、
自動送信メールで
あなたは直近でクリスと仕事をしています。クリスの仕事ぶりを評価してね!これからの環境の改善に役立てます。
みたいなメールがきた。
あなたは直近でレベッカと仕事をしています。レベッカの仕事ぶりを評価してね!これからの環境の改善に役立てます。
レベッカ分もきた。
す、すげぃ
確かに諸外国だと、なんでも評価制度があります。
トイレの清掃もトイレ出たところに評価ボタンが設置されてたりとか。
企業の中でもこういう努力されてるってすごいなぁって思いました。
仕事のモチベーションにもつながりそうだよね!
海外企業との仕事もいいかもしれない(英語力は必要)
ということで今回は海外企業さんとお仕事してみて、その流れとかについて紹介してみました〜〜!
英語はそれなりにはわかるけど、ビジネス英語までは自信がなかったので、
海外案件やってるナレーターさんとかがいるのも知ってたんだけど、こちらから営業してみる、みたいなことはしていませんでした。
今回新規でお問い合わせをいただいたことをきっかけに
海外案件楽しい!ってか英語で仕事のやりとりしてる自分かっこええやん(なおGoogle翻訳総動員)
と思ったので、
問い合わせフォームのところを少しいじって、
こんな感じの英文を入れてみました!
まさかの直後に、
こんにちは!私は香港でゲームの制作をしている会社です。日本の声優さんのお仕事もあるのですが、返信してくれませんか?
という問い合わせがありました!
まじか。
これもしかして結構お仕事あるのでは…?
と思えてきました。
やりとりは英語力が多少必要なので、やっぱり日本語でやりとりするよりは大変だけど、
今後海外案件も増やして行けたらな〜〜って思ってます!!!
入金ちゃんとされた(大事)
ちなみに納品後、次の月の月末にちゃんと入金がありました!(めちゃくちゃ大事)
今回はクライアント側からお問い合わせいただいてからのお仕事だったのと、
先に契約書を交わしたり、やりとりをして「ちゃんとした会社だなぁ」と思えたから良かったんだけど、
中には海外案件で「納品したのに入金されないまま音信不通になった…」なんてケースもあるみたいで、そういう方も何人か知っているので、そこら辺は慎重になりすぎるくらいでもいいかなと思います。
中には納品時にウォーターマーク入れてる人もいるみたい。
ウォーターマーク(英語: watermark)は、本来、紙の透かし(すかし)のことを指すが、著作権表示などのために静止画像や動画に写し込まれる小さな図案や文字を指すことが比較的多い
wikipediaより
Audiostockとか使ったことがある人は、購入前の有料音声・音楽データに重ねて「Audiostock」って声が入ってるの聞いたことがあるかなと思います…!
あれがウォーターマーク!
海外案件は結構開拓余地がありそうだけど、新規で取引する時は気をつけてください〜!
まぁこれは国内の案件でも同じだけどね!
また面白いことがあったら記事にして共有していきます〜〜
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
やっほい!声優ブロガーの幸田夢波です!