声優の仕事をやっていて、また、声優をやっているからこそそれが派生して違うお仕事をやらせていただいたりして
本当に心から仕事が楽しい!と思える瞬間ってやっぱりたくさんあります。
特に声優、というような少し普通の仕事とは変わっているような仕事をしていると、
やっぱり普通の仕事とは違う観点から仕事が楽しいと感じられる瞬間があります。
声優には声優の独特の仕事が楽しいと思う瞬間があるので今日はそんなことについて。
知らない場所にたくさん行ける
声優の仕事はレギュラーの仕事もありますが、単発のお仕事も多いです。
そしてクライアントはお仕事によって違うので、もちろん収録するスタジオも作品によってまちまちなんですね。
ちなみにレギュラーのお仕事でもアニメ1期のときと2期の時では収録スタジオが変わったりします。
なので新しい仕事場所に行けることが多いのです。
方向音痴な人にとっては厄介なことのようですが笑
私は歩いたことのない道をあるくのが好きですし、知らない街に行くことも好きです。
なので、毎日同じ会社に通うよりも、毎回「ちゃんと辿りつけるかな?」というドキドキ感とともに新しい仕事現場に赴くのが好きです。
仕事場が変わると気分もまた一新されて、常に新しい気持ちで仕事に臨めるような気もします。
売れっ子の声優さんなんかは1日に3現場4現場と掛け持ちされてる方もいらっしゃいますので、1日に行くスタジオもそれだけあったり。
人によってはめんどくさいと思うことかもしれませんが、私にとっては仕事が楽しいと感じられる要素の一つです。
新しい出会いがたくさんある
仕事場所もそうですが同じく、一緒に働く人も仕事の現場によって全く違います。
正直な話をすれば、これだけ人と関わる仕事だと、仕事を一緒にしていて嫌いな人もたくさん出てきます。
それはもちろん、どんな仕事をしている人でもあり得ることでしょう。
むしろ嫌いな人がいない人なんて人に合わせて合わせて生きられる人ですからストレスフルすぎる生活を送っているでしょうからね。
でも声優の場合は仕事によって一緒に働く人が変わるので、
嫌いな人とずっと一緒に働き続けなくちゃいけない、ということはないんですね。
一般的な会社の仕事だと、嫌いな人がいたら毎日顔を付き合わせなくちゃいけない、なんてこともあるかもしれませんが、
声優の仕事では基本的に嫌いな人とずっと仕事を一緒にしなくちゃいけない、ということはあまりありません。
仕事をする人たちのコミュニティが自分の中にたくさんあるのはとても気楽なことです。
こっちのコミュニティは自分には合わないけど、自分に合うコミュニティは他にもあるから、と思うことができるので。
合わない人がいても、合う人だっている、と思えるのが楽なんでしょうね。
ただ嫌いだと思った人との時間を深められない分、嫌いだった人を好きになる可能性を少し低めてしまっているような節はあると思います。
声優の仕事現場は大抵時間との壮絶な戦いの中で進行しているので。
でも仕事に行く時にほぼ毎回知らない人がいるのって楽しいことだと思うんですよね。
常に課題が残る
声優のようなクリエイティブ系の仕事には仕事の度に毎度毎度、課題が残ります。
もちろん毎回自分の精一杯で仕事に臨むわけですが、昔の出演作品なんかを聞いたりすると落ち込むことも多いです。笑
クリエイター系のお仕事をされている方なら共感していただけるかと思います。
でもそれは、毎日毎日自分が成長することを望んで生きているから起こることなのだと思うんです。
常に新しく、常に上へ、と目指していけることで、やっぱりある時ふと自分の成長を感じられる時がありますし、
自分のやれることが増える、というのは人生における喜びだと思います。
バイトとかしてると一通り仕事を覚えきってしまったあとで、「仕事つまんないな〜」と思ってしまうことが昔多々ありました。
自分でなんなくこなせるようになってしまう仕事だと、どうも仕事が楽しいと感じられなくなるようです。
一方、声優の仕事は、目指す目標を達成できることなんてないでしょう。
課題だらけだし、いつだって練習していたいと思います。
そうやって常に上を目指せるのが、声優の仕事が楽しいと思える瞬間です。
感情のぶつけ合いである
声優の仕事、お芝居をする仕事というのは感情のぶつけ合いです。
声優をやっていて舞台にも出演されている方も今は多いですよね。
芝居をするお仕事は、お芝居をしている時は普段表に出すことができないような感情を表現することがお仕事です。
発狂したり号泣したりしてもお芝居だから許されます。笑
日常生活だってたくさんの葛藤の中生きているはずなのに、大人になればなるほど感情を表現するのが下手くそになっていきますよね。
でもお芝居をやっていると、日常生活では決して人に見せることができないような激情を表現することができます。
これ結構ストレス発散になるんですね。
びっくりするほど叫んだりするお仕事とかやると「仕事が楽しいーー!!」とものすごく感じます。
何にでもなれる
お芝居、中でも声優の仕事は、何にでもなることができます。
自分、という要素が役に引き継がれるのは情報的には声だけなので、ビジュアルやキャラクター設定などはキャラクターが演じてくれるわけです。
だからなりたいものになることができる。
これが声優の仕事が楽しいと思えるところです。
声優になったきっかけを教えてくれたとある声優さんが
「自分は自分のことがあまり好きになれないから、他の人になりたくて声優になった」というお話をしていました。
そういう感じ方もあるんですね。
声優の仕事が楽しい、と思える瞬間について話してみました。
声優として食べていくのは本当に大変だし、苦労の多い仕事だ、ということを散々話してきましたが、
声優だからこそ仕事が楽しいと思えるとても幸せな瞬間はたくさんあります。
これから声優になりたいと思っている人の参考になったら嬉しいです。
読んでくれてありがとうございます。
では。