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一人の声優がたくさんの役をやる兼ね役の面白さと大変さ

声優業界用語だと思うんですが声優の現場に仕事をしに行くと、キャスティングで「兼ね役」というものを依頼されることがあります。

 

兼ね役って結構大変なんですが、仕事としてはとても面白いんですね。

 

今回はこの兼ね役についていろいろお話したいと思います。

 

兼ね役とは

 

兼ね役というのはメインで配役されている役以外に他の役を兼ねることを言います。

 

最近のアニメの現場ではメインキャラクターを演じていらっしゃる声優さんが兼ね役をされることはあまりないですが、

昔は兼ね役ばっかりのアニメがたくさんありました。

 

多分アニメ好きの方ならピンとくるかと思いますが、ドラゴンボールが一番良い例ですよね。

いろんなシーンで街人などのモブキャラをメインキャラクター担当の声優さんが兼ね役で演じられてるのが見受けられます。

 

声が特徴的すぎてわかってしまいます。笑

むしろそれを発見するのもまた一つの面白さのように感じます。

 

これは昔声優という職業があまり認知されていなくて、役数に対して声優が足りてなかったから兼ね役が多かったのだ、と聞いたことがあります。

 

今のアニメの現場ではメインキャラクターの声優さんが兼ね役をすることはあまりありません。

あっても同じキャラクターの幼少期、みたいな感じです。

モブ声優とはなんなのか

 

兼ね役のギャラについて

 

基本的には兼ね役をしてもギャラは変わりません。

 

映像作品の場合は、声優は一本いくら、というギャラの契約の仕方をしているので、一言だろうが、ずっと喋っていようが、ギャラは変わらないのが普通です。

 

新人声優の場合はアニメは1本15,000円が相場で、

そこから事務所のマージンが引かれて手元に残るお金は8,000円〜10,000円くらい。

 

仕事が少ないうちは結構厳しいですね。

声優の仕事のギャラだけでは食べていけません。

 

対してゲームやパチンコといった、映像作品とは異なるコンテンツの場合は、ワード数でギャラが変動することが多いです。

 

アニメで有名になって、ゲームやパチンコといった付属物関連の仕事ができるようになると、だいぶ収入が良くなってきます。

声優のギャラの相場はいくらなのか

 

兼ね役の面白さと大変さ

 

兼ね役はものすごく面白いです。

 

人作品の中で2役、もしくは3役と演じることができるわけで、

それは役作りもその分できる、つまりより多くの役と出会うことができる、ということです。

 

30分アニメの場合は前半と後半に分かれて収録がすすみますが、

基本的には前半を一連、後半を一連、といった形で録っていくので、収録がブツブツ切れることはありません。

 

つまりその流れの中でいろんな役をやらなくてはいけない慌ただしさがあります。

 

それはそれでテクニカル的なところが試されるし、出番も多くなるので大変だけど楽しいのです。

 

30分アニメの収録に行って一言しかセリフがなかったら、

自分の収録が終わってしまえばあとはスタジオの中で収録をずっと見ながら待ちの状態になるわけですから

できればセリフは多いほうがいいですよね笑

 

もちろん他の声優さんが演じられているのを見ているのも勉強になりますが、

やっぱり自分もたくさん演じたい、という気持ちはあります。

 

ただ、現場によっては兼ね役がものすごくしんどい兼ね役の場合もあります。

 

さっきはAが喋ってたのに次はBみたいな忙しないこともあるんです。笑

 

制作の方もちゃんとそこらへんは考えて兼ね役を振ってくれるものですが、

結構気持ちの切り替えをスピーディーにやっていかないと追いつかない兼ね役もあります。

声優のキャスティングってどんなことを考えてされているの?

 

兼ね役は現場で振られることも

 

現状のアニメ制作現場はかなりタイトなスケジュールの中で制作されています。

 

なので、現場に行くまでにキャストが決まっていない役があったりすることもあります。

特にモブキャラに関しては当日に振られることがよくあるんです。

 

そしてそういう兼ね役は新人声優に振られることが多いので、

新人のうちは特に、当日振られそうな役がある場合は全てチェックしていきます。

 

そういう対応力があると、「この新人いいな」と思ってもらえるかもしれないんです。

 

仕事の現場とは言え、そこで良い仕事ができれば次の仕事にも繋がるかもしれませんから、

オーディションの意味合いもあるんです。

 

声優は常にそういう意識で仕事をしています。

アフレコ現場でヒヤッとする瞬間

 

兼ね役は新人の頃特に多い

 

兼ね役を振られるのは特に新人声優の時が多いです。

 

現場で振られることもあるし

何役も振られることもあります。

 

それにうまく対応できるようになって行くことも大切ですし、一番は兼ね役に楽しんで挑戦できれば、テクニカル的なことはあとからついてくると思います。

声優が新人の時に大変なこと

 

今回は声優の兼ね役についてお話してみました。

読んでくれてありがとうございました。

では。

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