声優は声優事務所に所属していると
「事務所に雇われている」というイメージを抱く人が多いと思います。
でも、声優は雇われではありません。
声優は声優事務所に所属していても「個人事業主」の扱いになるんですね。
あくまで声優事務所とは業務提携のような形になります。
声優は成果報酬制
声優のお給料は完全に成果報酬制です。
お仕事が全くなかった月はお給料がなくなります。
大体ギャラは仕事をした2ヶ月後くらいに振り込まれるので、お仕事が全くなかった2ヶ月後に地獄を見ます。
特にアニメの場合は三ヶ月に一回番組改編期があるので
例えば年の始めはすごく調子がよかったのに、秋頃になってきたら突然レギュラーが減りだした、なんてこともあるんですね。
毎月固定のお給料をもらうことができない、というのは
かなり精神的にストレスを感じることだと思います。
なので声優業以外にもアルバイトをしてなんとか生活をやりくりしている、という人が多いんですね。
結構知名度が上がり始めている新人声優さんでも、アルバイトをしている人は多いです。
芸能活動の権利を事務所に預かってもらう
声優事務所に所属する場合は、芸能活動に関するものの権利を全て事務所に預かってもらうような形になります。
なので、事務所に振ってもらう仕事以外でもやりたいと思うような仕事がある場合は
それは全て事務所に相談しなければいけません。
例えば、細かいところだとTwitterでさえも自分では更新することができず、事務所が管理している、という声優さんもいらっしゃいます。
公式、という形で動いていてスタッフとたまに本人がつぶやきます、みたいなのは大体そんな感じですね。
他にもやりたい仕事があったら事務所に相談しないと
それは契約違反だ、ということに後からなりかねません。
最近はエンタメコンテンツも個人が発信できるものが多くなりました。
例えば私もYouTubeでラジオを一からプロデュースして配信していますが
これも事務所に所属しているとなかなか難しいことです。
そういうのをオーケーしてくれる事務所さんもあるので
そういった活動の仕方をしていきたいなら、活動内容をしっかり話し合って決めていくことができる事務所を探さなくてはいけません。
→事務所の所属声優になるメリットとデメリットを声優が解説してみる
確定申告も自分でする
声優は個人事業主なので確定申告も自分でしなければいけません。
稼ぎが多い場合は白色よりも青色で申告をすると
特別控除があるので、税金が還付されることがあります。
ただ白色に比べると青色の方が書類をきっちり作らなくてはいけないのが少し面倒で
税金に関する知識や会計知識も必要になってくるので
私は初心者でもシンプルに使うことができるfreee を使っています。
ギャラからあらかじめ源泉徴収分が引かれているので
こういうところをしっかりやっておくと、得する場合が多いです。
声優の場合は衣装代だとか機材代だとか、作品を学ぶための書籍代といった
細かいところも経費にすることができますからね。
freeeの場合は確定申告書類もスマホで作ることができるのでおすすめです。
個人事業主、というくくりで仕事をする声優は
税金や会計周りの知識もあるとお得です。
華やかな仕事に見えますが意外とそういった事務作業も多いのが声優の仕事なのです。
読んでくれてありがとうございました。
では。