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声優の歌唱力はどこで鍛えられる?

声優さんって驚くほど歌がうまい人が多いんですよね。

 

私自身はもともと歌手になりたくて声優業界に入った身でして、

そもそもボイトレにも小学生の頃から通っていたわけなんですが、

声優業界に入ってみて、お仕事やプライベートなんかで声優の方たちと一緒に歌わせていただく機会も増えてびっくりしました。

 

なんでみんなそんな歌うまいの?

 

ということで、私の仮説ですが、声優さんが歌唱力がある理由について今回は少し考えてみたいと思います。

 

ボイトレに行っている人が多い

 

実は声優もボイトレに通っている人ってとても多いんです。

 

特に歌の仕事をしているわけではない人でもボイトレに通っている人は結構います。

 

多分これは「発声」の部分で基礎から学びたい、というきっかけの人が多いんじゃないでしょうか。

 

ボイトレ、と聞くと歌のイメージがあるかもしれませんが、

多くのボイトレ教室はレッスンの半分くらいの時間か、ほとんどの時間を発声練習にあてています。

 

その理由は、発声の基礎ができていないと喉を痛めるからです。

 

マラソンとかも42.195キロですが、最初からその距離を走る人はまずいませんよね。

短い距離から初めてだんだんと距離を伸ばして行くはずです。

 

しかしそこで良いトレーナーさんについてもらっていないと、足腰を悪くして走るのが辛くなってきます。

 

これは発声でも同じことが言えるんです。

 

出し方を間違ったまま無理に発声をし続けると喉が炎症を起こします。

 

ひどい時はそのまま結節になってしまったりポリープができてしまったりして手術をしなくてはいけなくなることもあります。

 

実践練習ではなく、基礎的な地味な練習の方が大事なのです。

 

特に声優の場合はお芝居で日常的には有り得ない発声をします。

 

絶叫の連続だったり、慟哭だったり、とんでもない長い尺を喋り続けたり。

ただでさえ喉に負担が大きい仕事なんですね。

 

だからこそ、基礎をしっかり学んで、なるべく喉に負担をかけないような発声の仕方を学ぶわけです。

声優がボイトレに行って役立つこと

 

声量が元からある

 

そもそも声優なので、声量がとんでもなくある人が多いんですね。

 

そりゃぁ歌唱力もあがります。

 

カラオケに行った時に、小さい声しか出ない人と大きい声が出る人だと、やっぱり大きい声が出る人の方が歌唱力がある、という認識をされますよね。

パワフルな歌声がみんな好きですから。

 

ボイトレ教室では基礎的なことを最初にやりますが、その基礎的なことの中に声量を上げる訓練があります。

 

しかし声優の場合はこれをやる必要があまりありません。

 

普段からトレーニングしてるからです笑

 

有名な声優さんでも、こういった基礎練習を欠かさない人が多いです。

声量を上げるために日常的にできること

 

表現力もある

 

声優さんは言葉を操るプロですから。

やっぱり表現力がものすごく優れています。

 

歌のいいところはメロディに合わせて詞がついていることで

その詞に感ずるものはきっとひとそれぞれ全く違うと思うんですが、その詞で思い浮かべる景色が全く違ったとしても

その気持ちをその場にいるみんなで共有することができるところだと思うんです。

 

そしてそういう技術に声優さんはとても長けています。

 

だから歌唱力というかテクニック的な部分で長けている人の歌よりも

声優さんの歌の方が景色が見えるというか、心に刺さってくる歌が多いな、と思うわけです。

 

さらに声優は自分の声の一番よく聞こえる響きのポイントみたいなところも普段から研究されてますから

声がとにかくいい!

 

これは元の声が綺麗、とかそういうことではないと思います。

好きな声のトーンなんて人それぞれですから、いい声悪い声なんてないので。

 

そうじゃなくて、その人の生まれ持った声が、どの出し方をした時に一番綺麗に聞こえるのか、ということを多分声優さんはわかってるんだと思います。

 

だからとても綺麗な声の出し方に聞こえるんじゃないかなと思うんですね。

 

歌唱力、というとどこをポイントに見るかというのが人それぞれ違うと思うんですが、

この表現力、抑揚といった部分を私は一番に大切だと思っています。

 

だからやっぱり声優さんの歌がとても好きです。

声優アーティスト流、歌の抑揚のつけ方

 

声優が音感がいい理由

 

声優は音感もいい人が多いです。

 

それは多分、音の高低を話す段階から理解しているからだと思います。

 

実は単語にも音階があって、私たちの普段話している言葉には全て音がついています。

話した言葉を全てピアノで弾くことができるんです。

 

例えば

この二つは音によって単語を識別していますよね。

 

こんな風に全ての言葉に音があります。

そして日本語には、その音によって意味が変わってくる単語もたくさんありますし

方言もあります。

 

だからこそ、音感がいい人が多いんだと思います。

これは歌唱力には必須ですよね。

声優はアクセント辞典でイントネーションを勉強している

 

声優は歌がうまい人が多い

 

ということで今回は声優に歌がうまい人が多い理由について私なりに考えてみました。

 

歌とお芝居は共通するところがたくさんあると思っています。

どちらも好きなら並行してやってみるのが一番面白いと思います。

 

今は声優でも歌の仕事が付随してくることも多いですからね。

声優は歌が歌えないとなれないのか?

 

 

読んでくれてありがとうございました。

では。

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