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声優現場の仕事で妥協しなくてはいけない辛さ

好きなことを仕事にするというのはとても幸せなことです。

 

声優や芸能界、クリエイター界隈で仕事をされている方は多くの方が

自分のしてる仕事にとても誇りをもってお仕事されてる方ばかりですし、

ほとんどの方が好きなこと、やりたかったことをお仕事にされています。

 

でも好きなことを仕事にする、というのはそれはそれで苦労があります。

 

声優になりたい、声優を目指してる、という方でこのブログを読んでくださってる方には

ぜひ、そういったことを理解していただきたい、と思って今日はそんな話をしてみようと思います。

 

好きな仕事をする為に妥協することが出てくる

 

好きなことをちゃんと仕事にして、それだけで生計を立てていけるようになるまでは

余程の運がない限り泥の中を這いつくばっていくような人生になるでしょう。

 

特に華やかな世界ほど、金銭事情は華やかじゃないことが多いです。

 

生活のほとんどが、「好きな仕事をするために働く時間」になることだってあるでしょう。

 

好きな仕事だけで食べていけるようになるまでは好きじゃないこともまたたくさんしなくてはいけません。

 

「好きなことだから仕事が楽」ということにはならないと思います。

「好きなことだから辛いことがあっても仕事を楽しめる」というのはあると思いますが。

 

私も声優の仕事だけでは到底生計を立てていくことはできず、バイトを何個も掛け持ちしていました。

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好きなことを仕事にする

 

好きなことを仕事にする、ということは、

今までただただ「好きなこと」だったことにお金と時間の制限が発生する、ということです。

 

例えば好きなことをちゃんと仕事にできたとしてもそこには妥協が必ず生まれてしまいます。

 

好きなことをやってる時はそこに制限はなかったかもしれませんが

好きなことが仕事になると制限が出てくるんです。

 

特に声優、アニメ業界では時間とお金の戦いがものすごくあります。

 

昔に比べてたくさんの声優志望の方がいるのもそうですし、アニメ自体も作品数がものすごく増えました。

 

アニメだけでなく、スマホでゲームができるようになってからはスマホゲームも本当にたくさんありますよね。

 

そしてアニメ界隈でお仕事をされている方とお話をしていると、

みなさん作り手なのでやはりこだわりも強い方が多くて「もう少しこうしたかった」というのが少なからずあるわけです。

 

でもそれは趣味ではなく仕事です。

 

与えられた時間と制約の中で、

自分の理想的なものには到底追いつかないものができてくることもしばしばあるでしょう。

 

でもそれは趣味ではなく、お仕事なのだから必ず「妥協」をしなくてはいけない時がやってくるのです。

 

人間の限界で頑張っても時間の制約やお金の制約をくぐり抜けていくことはできません。

 

アニメの放送日は決まっているし、それに合わせた納品日も決まっている。

そしてそれを作っているのは自分一人じゃなくて何百人というスタッフの方であり、

作品作りは共同作業なわけです。

 

そうすると「もっとこうしたかったけれどできなかった」という妥協ばかりが続いていくんです。

 

自分が思う時間とお金をかけられて作品を作れることはなかなかありません。

 

よくクリエイターの方と話していても「あれもっとこうしたかったんだけどそうもいかなくてね」という話はたくさんあります。

 

それこそが好きなことを好きなことのまま続けていくか、

好きなことを仕事としてやっていくかの分かれ道になる分岐点になるのかなとよく思っています。

 

そもそも好きなことを仕事にするって結構リスクが高いことですしね。

 

声優だって、もっと良い演技をしたいと思っていてもディレクターさんに「もういいよ」と言われたらそこまでなんです。

声優ってめちゃくちゃ不安に感じることが多い仕事だと思う。

 

誰かと仕事をする

 

誰かと一緒に仕事をする、ということは好きなことを共有しながらクリエイティブな作業をしていくことです。

 

でもやっぱりいろんな人と一緒に仕事をする、ということはそこにいろんな人それぞれの考え方と熱量があるということだと思います。

 

好きでやってる人もいれば、商業的な目線でやっている人もいます。

そうすると「何を大事にしているか」ということがズレてくることはたくさんあります。

 

例えば

私は見てくれるお客さんに届けること、何かを感じてもらえることがとても嬉しくて舞台の仕事をしているから、

見に来てくれるお客様が快適な環境で私のエンターテイメントを見てくれることを一番に優先させたいと考えています。

 

でもそれが主催側だと、「このエンターテイメントに資本がどれくらいかかっていて、何人は最低でもお客さんをいれないと儲けが出ない。儲けが出ないとギャラが払えない」という考え方になる。

 

そうすると多少席を詰めて、お客さまの居心地が悪くなっても動員数を増やす方向に、とシフトしていくわけです。

 

本当はお客さまの環境を整えた上でちゃんと儲けが出るように計算してプロデュースしなければいけないわけですけど、

実際は、現場に行ってみないとその環境がよくわからなかったり、

行ってみたら思わぬところに大きな柱があって見にくい席ができてしまったり、なんてことがあるわけです。

 

そうするとどこを妥協していかなくてはいけないか、という探り合いになってしまうんです。

 

でもそれぞれに「目的」が違って仕事をしていますから、ぶつかることはたくさんあります。

 

ちゃんといいものを作ろうとしていればしているほどぶつかるでしょう。

 

私もはっきり意見を言いすぎて人を傷つけてしまったり、嫌われたりしちゃったこともいっぱいありました。

 

でもそれはそれで大事なことだったと思っているし後悔はしてないですけどね。

 

人といざこざを起こしたくない、と思っていたら妥協だらけの仕事になってしまいます。

 

仕事に妥協しなくてはいけないこともあるけど、その妥協を減らしたいという思いがあれば必ず人とぶつかるのがこの世界です。

 

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好きな仕事を嫌いになる可能性もある

 

自分が好きなことを仕事にしていく、ということは

それだけ自分の思い入れがあるものに妥協していかなくてはいけなくなる、ということです。

 

悔しいことや納得いかないことが好きな仕事の中で増えていきます。

 

好きだったことがそもそも嫌いになってしまうこともあるかもしれません。

 

私の周りにも「好きだと思ってやってたことがなんだか本当に好きだったのかわからなくなっちゃった」という人はたくさんいました。

 

でも好きなことを仕事にする、ということはそういうことなんです。

声優の仕事が「就職」とは違うところ。

 

読んでくれてありがとうございます。

では。

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