声優も顔出しの仕事が増えてきて、最近ではテレビをつけたら声優さんが出演されている、ということも珍しくなくなってきました。
深夜帯で声優さんがレギュラーの番組を持っている、なんていう場合もあります。
そうなってくると、声優にも顔面偏差値がある程度求められるのではないか、と思う人も多いでしょう。
声優に顔って関係あるのか?
今回はそんなことについて少し話して見たいと思います。
可愛い人かっこいい人多すぎ問題
最近はスタジオに収録に言っても可愛い人やかっこいい人が多すぎて本当に困っています笑
でも確かにこの流れ、不思議なことではないと思うんですね。
なぜなら声優業界自体に人がたくさん入ってきているからなんです。
声優になりたい人の数はいまや30万人とも言われていて、
いままでは声優が足りない状況でずっと声優業界はきていましたから、実力勝負どころか下の年代を育てるために先輩方が奔走していた、なんて話も先輩からよく聞きます。
しかし今では声優が溢れています。
制作側も声優を選び放題。
代わりはいくらでもいる、と常に言われているような気がする業界です。
そうなってくると、単純な技術的なものだけでの差別化ではなく、
いろんなジャンルで差別化しようという流れは当たり前だと思うんですね。
ラーメン屋が1軒しかなければみんなそのラーメン屋に行くと思うけれど
ラーメン屋が10軒も20軒もあったら、スープが美味しいラーメン屋さんや大盛り無料のラーメン屋さんがいい、
といろんな意見が出てきてお客さんが分散するのと同じです。
声優業界でも
声優の仕事だけじゃなくて、歌がうまい人が人気が出たり、
踊りが踊れる方がかっこいいし、
顔も可愛かったりかっこいい人の方が人気が出る、という流れになってくるでしょう。
これが多分、声優業界に可愛い人やかっこいい人が増えている理由なんだと思います。
とはいえ、顔がよくなければ声優になれない、というわけではありません。
声優の仕事の本質は声を使った表現をするところです。
露出の度合いは仕事の仕方による
声優の仕事にはいろいろな仕事の仕方があります。
きっと声優、と聞くとアニメの仕事を思い浮かべる人が今は多いかと思うのですが
声優にもナレーションの仕事があったりシステムボイスの仕事があったり、とにかく「声」を使った仕事が声優の仕事ですから仕事の種類もたくさんあるのです。
そして、ナレーション界隈で有名な人、吹き替え界隈で有名な人、というようにある程度住み分けされているようなところもあります。
もちろん全てのジャンルをこなされる方もいらっしゃいますが、
事務所にも「このジャンルの仕事が強い」というのがそれぞれにあります。
つまり、仕事の仕方を選べば顔が重要視されないような仕事の仕方もできるのです。
アニメやゲーム系の声優の仕事は最近は顔出しの仕事が多いですが
対してナレーションの仕事やシステムボイス系の仕事は顔出しがメインにはなってきません。
どちらかというと企業ナレーションの場合はイメージがつきすぎないように、などの配慮で
ナレーションの仕事をしてもそれを公に発表できなかったりすることもあります。
つまり、どういう仕事の仕方をしたいのか、というところから逆算して考えていけば、
そこから事務所の選び方もなんとなくわかるでしょうし、自分の思うような仕事のスタイルをある程度確立していくことも可能なのではないかなと思います。
声優というと今は表立った仕事のように感じる人が多いと思いますが
実はそういったあまり表にでないような仕事もあるんです。
顔出しNGの声優さんもいる
キャラクターのイメージを壊さないように、という配慮だったりなんかで
顔出し自体をNGにしている声優さんもいらっしゃいます。
そもそも声優というのは、外側のキャラクターが愛されるためにそのキャラクターを構築していく部分で技術を発揮するクリエイターなんだと思うんですね。
確かに声優さんご本人の顔を見てしまったり、その人が演じるところを見てしまうと
キャラクターの奥にその人が見えてしまうというか、想像してしまって
純粋にそのアニメを楽しめなくなる、ということはなくはないと思います。
声優業界でも「この仕事をするようになってから知ってる人の顔が思い浮かんでしまってアニメに集中できなくなってなかなか純粋に楽しめなくなった」というようなことを言っている人も多いです笑
そういう仕事の仕方もなきにしもあらず。
ただ、若い方は特に顔出しで売っていった方が時代の流れ的に売り込みやすい、というのはあるかと思います。
声優の仕事の本質
今回は声優という仕事をするのに顔は関係あるのか、という話をしてみました。
声優の本質的なお仕事は結局「声での表現」です。
なので、顔が関係あるか、というと「関係ない!」と言いたい!笑
でも例えば歌って踊れるアイドル的なポジションの仕事の仕方をしていきたいのであれば
顔面偏差値ももちろん関係してくると思います。
それが一種、わかりやすい応援しやすさでもあると思うので、人気は出やすいですよね。
自分がどんな風に声優の仕事をしていきたいのか、というところを深く考えていくことが大切なのかもしれません。
読んでくれてありがとうございました。
では。