声優業界も最近は収録に小学生中学生がいることが珍しくなくなってきました。
どんどん業界も若年化していっています。
そこで声優志望の方が気になるのが「声優デビューする年齢」だと思います。
昔某大手レコード会社のレッスンを体験みたいな形で受けた時に、とある音楽プロデューサーさんが
「年をとるほど自分の値段が下がっていくと思った方がいい」
と言っていました。(当時私は中学生)
ゾッとしました。
でも今でもしっかりはっきり覚えているし、
彼の言っていたことは正しいと思います。
今回は声優デビューする年齢について、少しお話していきたいと思います。
若年化する声優業界
近年声優業界は劇的なスピードで若年化してきています。
この理由は本当に単純で、「声優になりたい人がいっぱいいて供給過多すぎるから」、という理由だと思います。
だって声優になりたい人が少なかったら年齢やらなんやら言ってられませんからね。
誰でもいいから声の仕事をやってくれる人を当てがうだけでしょう。
逆に今は声優になりたい人が多すぎるからこそ、
声の芝居だけじゃないところも声優業界では評価対象になりつつあって、歌が歌えたりダンスができたり
ルックスがいい、ということが求められるようになってきたんだと思います。
実際作品自体もそういう作品が増えたと思います。
それはきっと声優を差別化するための要素なのでしょう。
だから現状の声優業界でデビューするなら、やっぱり若ければ若いほどいい、というのは間違ってないと思います。
声優の仕事の仕方
ただ、声優の面白いところはどんな年齢の人でも、どんな声の人でも、必ず需要の絶対量が少なかったとしてもあるにはある、ということです。
おばあちゃんの声が必要だったり、ハスキーで低音の女性の声が必要だったりする場面が必ずあるんです。
だから声優向きの声なんてないし、悪い声というのもありません。
年齢だって関係ありません。
でもそれは仕事の仕方によります。
アニメばっかりに出ていきたいなら、やっぱり需要がある層がある程度決まってきますよね。
アニメは歌やダンスを求められたり、イベント出演が付随してくることも多いですから、やっぱり年齢は若い方が強いです。
ただ「声優になりたい!」というのであれば、
「声の仕事をしていきたい!」というのであれば、
需要は必ずあります。
声優の仕事はアニメの仕事だけではありません。
吹き替えの仕事もあるし、ちょっとテクニカルになるけれどナレーションの仕事もあるし、
町内・店内アナウンスの仕事だってある。
さらに言えば、アニメの仕事でも、デビューまで全く異なるお仕事をされていて、還暦のタイミングで声優になった、という方だっていらっしゃいます。
まとめると
「声優デビューするのに年齢は関係あるのか」というところから考えるのではなく
「自分はどういう需要に食らいついていけるのか」というところが多分大事なのではないかなと思うのです。
どこで必要としてもらえそうな声なのか、ということから考えていけば
年齢なんて関係ないと思いませんか?
声質もありますしその人の個性もあります。
さらに言えば供給過多すぎる、というこの業界の状況。
やりたい仕事とやれる仕事はきっと最初は違うでしょう。
「やれる仕事」を考えることが多分デビューへの近道になると思います。
デビューが遅すぎるなんてことはない
この年齢から声優デビューするのは無理だろうか…なんて考えは要らないと思います。
デビューが遅すぎるなんてことはありません。
でもひょっとしたら、自分が求められる役は、自分が思っていた、やりたかった声優の仕事とは少し違うかもしれません。
現状では声優はやっぱりアニメやゲームの仕事が注目されやすいですからね。
そこで、いろんな街中の「声」を聞くことをおすすめします。
声だけのナビゲーション、ナレーション、作品。
自分がいつも大好きで触れているジャンル以外のものもぜひ見てみてください。
そして声優にどんな仕事の仕方があるのか、どんな仕事の種類があるのか、ということもぜひ研究してみてください。
そうすることによって、自分が声優として目指していきたいポジションが見えてくるかもしれませんし、
やっぱりやりたいと思えるジャンルの仕事があるならそれを突き詰めていけばいいと思います。
挑戦するのはタダですからね。
読んでくれてありがとうございました。
では。