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声優が仕事をとる難しさ

声優がどのように仕事をとっているか。

 

声優の仕事はクライアントさんありきのものです。

誰かから仕事をふっていただいて、それをお受けする形で仕事につながっていきます。

 

だからいろんな人から好かれたい。

いろんな人に好いてもらって仕事をもらえるようにならなきゃ。と、思っていました。

 

誰でも人に嫌われるのは嫌でしょう。

できればたくさんの人に好かれていたい。そう思うと思います。

 

声優になってみて、表舞台に出てみて、よりそういう気持ちが高まっていきました。

もっともっとたくさん仕事をとるためにはどうしたらいいか?そればかりを考えていたんです。

 

そうしたら少し本末転倒になっている自分がいました。

 

大好きな仕事をするために自分を作り込んでいるのは何か違うのではないか、と思うようになったんです。

 

声優が仕事をとるために

 

声優になりたいと思ってる人に話を聞くと「とにかく事務所に入りたいんです」と多くの人が言います。

 

事務所に入れば声優になれると思ってるし、仕事がもらえると思っている人が多いんです。

 

でもそれは間違いです。

 

特に事務所が大きくなれば大きくなるほど、事務所に入ってくる仕事の量は多くなるでしょうが、

事務所に回ってきた仕事は事務所内でより多くの役者の中で振り分けられます。

 

もっとシンプルに言えば、事務所の中で取り合いになります。

事務所に入ったのに1年で1本しか仕事をもらえなかった、という同業の方もいました。

 

だから事務所に入れば売れるわけではありません。

そして事務所の中で仕事をもらえる人にならなくてはいけないんです。

 

つまりまず事務所の中で好かれなくてはいけない。

事務所の中で推される人間にならなくてはいけないんです。

 

そして仕事をもらった先ではクライアントさんとの仕事になり、仕事現場で好いてもらうことができたら次の仕事につながるだろうから、

仕事現場でも好かれなくてはいけない。

 

エンドユーザーはもちろんアニメや吹き替え、ゲームなどのお仕事を見てくれて応援してくれるファンの方達だから、その人たちにももっと好いてほしい。

 

好かれたいの連鎖なんです。

芝居などの技術面でもそうですが、人間的にも、見た目的にも。

 

いろんな面で好いてもらわなくてはいけない。

 

それはみんなが思っていること。

みんなこの声優業界でもっと仕事をとれるように、食べていけるように、好きなことを仕事にできるように頑張っています。

 

そうするとみんな怖いくらい笑って過ごしているんです。

嫌なことも辛いこともあるだろうに、みんな平気な顔をして、笑っていろんな人に話しかけにいって。

要は自分を売り込みに行くんですね。

 

仕事をとるために必死にならなくてはいけないのが声優業界です。

声優事務所に所属してからの悩み

 

声優が多い

 

今は声優になりたい人も、声優として活躍していらっしゃる方も圧倒的に人数が多いです。

 

そして声優はクライアントさんからお仕事をいただいて使っていただく側の人間です。

 

もちろんモノヅクリの現場ですから、一緒にいいものを作っていこう、と働きかけてくださるありがたい現場はたくさんあります。

 

ただ、それとは反対に時間がない、お金がない中で作られているものもたくさんあるので、

声優さんのことを「使っている」という認識の現場があるのも否めません。

 

現場でとても傷つくようなことを言われたこともあるし、それを言われている声優の友達の話もたくさん聞きます。

そういう世界です。

 

その中でそんなことを気にせず、這い上がっていける人だけがきっと生き残れる業界なんじゃないかと思います。

 

人数が多い分、代わりはいくらでもいる、と思われがちなのが現状です。

声優が現場でしんどいと思うこと

 

声優になりたいのか、モノヅクリがしたいのか

 

時間がない、お金がない中で作品を作っている今、

クライアントさん側が求めるお芝居ができなかったらどうなるか。

 

求められるお芝居ができるまで待ってはもらえません。

 

時間とお金の制約がある中で作っているので何度か挑戦してみて、

それで求められる仕事の成果を出せない役者は次回から仕事に呼んでもらえなくなるだけです。

 

これは致し方ないことなんです。

それが今の声優業界だと思います。

 

声優になりたいと思っている人は今一度自分が何をしたいのか、ということを考えてみた方がいいと思います。

 

「声優になりたい」のか「モノヅクリがしたい」のか。

 

お金にならないけど芝居がしたい、

自分が傷つくことを言われても、どんな扱いをされても、声優業界で生きていきたい、

そう思える人がこの世界に向いている人です。

 

芝居がとことん好きで、それ以外の自分の生活をないがしろにしてだって芝居をしてたい、という人もたくさん知っています。

 

モノヅクリがしたい人には少しもどかしいのが現場だと思います。

時間とお金に制限されている、とはそういうことなんです。

 

特にクリエイター業の方は納品日が決まっている仕事はしんどさを感じている人が多いです。

 

アニメ業界は特に大量生産大量消費になってきていて、作品を作りあげるのもものすごくタイトなスケジュールで動いているんです。

アニメのアフレコの流れってどんな感じ?

 

不安の多い仕事

 

華やかな部分だけが表に出がちな世界ですが、新人のうちは本当に苦労が絶えません。

 

食べていくのもままならないだけでなく、

それに加えて自分では納得のいかないことがあっても笑って過ごさなくてはいけないことも多々あるでしょう。

 

何が自分にとって一番大事なのか、ということをより明確にしておかないと、心が折れそうになるタイミングはいつでもあると思います。

 

私は、みんなに好かれよう、とすればするほど自分を見失っていくような感覚になりました。

 

 

仕事をとるためにはいろいろな努力が必要になりますし

タフな精神力も必要です。

 

自分がやりたいのはなんなのか。

そこからぶれないように仕事を続けてほしいな、と思います。

声優ってめちゃくちゃ不安に感じることが多い仕事だと思う。

 

読んでくれてありがとうございました。

では。

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