声優の仕事は人脈作りがとても重要だと思っています。
声優事務所に所属しながら仕事をしていた時も
フリーランスになって仕事をするようになった今も、これは変わりません。
フリーランスになってからは特に人脈作りが大切だと感じるシーンが多いです。
もちろんこれは声優の仕事に限らず、フリーランスとして仕事をしていく、という観点で考えても大切なことです。
今回はフリーランスの声優の目線で、人脈作りがいかに大切で、
どのように人脈作りをしていくべきなのか、ということをお話してみたいと思います。
なぜ人脈が大事か
声優の場合は声優事務所に所属していても個人事業主の扱いになります。
仕事があればあるだけ自分の給料が上がる、という感じ。
なので事務所に所属はしているから事務所からもらえる仕事ももちろんあるのだけれど
基本的にはフリーランスとあまり変わりません。
事務所からの仕事以外にも自分で仕事をとってくる、なんてこともあるわけで
私も舞台の仕事は全部個人へのオファーでしたし、それ以外にも個人的なオファーで頂いた仕事がいくつかありました。
事務所に所属していれば確かに事務所が営業してくれますが、
事務所にだってたくさん所属声優がいます。
事務所にくる全ての仕事が自分に回ってくるわけではありませんので、自分でも営業することってとても大切なんですね。
事務所によっては名刺を持つことを禁止してたり
むやみに個人で営業するのを好まない事務所もあるのですが…それは事務所それぞれの方針があるのでなんとも言えません。
自分が大事にしてる部分が合う事務所に入るしかないです。
また、声優の場合は演じることがお仕事になるので、いろんな人と知り合って、いろんな人の価値観、人生観に触れることが演技力を鍛える上でも重要だと考えています。
役者の方は本当にどこでそんな接点があったんだろう?と思うくらい、人脈の幅がとんでもなく広いです。
それがいつか芝居に活きるかもしれない、と思ったらどんどんいろんなお友達ができていくんでしょうね。
人脈作りの方法
人脈の作り方はたくさんありますが、
一番大切なのは、すでに仲の良い人と固まりすぎず、常に新しいところへ出かけていく癖をつけることだと思います。
例えば声優業界では
アフレコ時に、同じ事務所の方とは近くに座らず、できるだけ違う事務所の方と現場で仲良くなりなさい、というマネージャーからの教えがありました。
確かに同じ事務所に所属している方はいつでも会おうと思えば会うことができるかもしれないけれど、
他の事務所の方とはこの現場限りかもしれないからいっぱい話さなきゃな、と思うわけです。
声優になりたい人なら声優志望者向けのワークショップに参加してみる、だとか
外国人のキャラクターの役が回ってきたらちょっと英会話教室に行ってみるだとか。
やり方はなんでも良いので、常に新しいところへ参加してみるフットワークの軽さを持っていることが大切なんじゃないかな、と思います。
間違った人脈作り
ただ、やみくもに新しいところへ出かけていくというのはあまり良い人脈作りの方法とは言えないと思います。
私も一時期は誘われる飲み会には全部参加して、どこにでも顔を出して、ということをしていましたが、
やっぱりそれだと自分のやりたいことをやる時間が圧迫されるし、そもそも人脈作りがメインになってはいけないのではないかなと思ったんです。
何か新しいチャレンジをしてみたいと思った時に、それに付随して新しいコミュニティに参加する機会がある、という方が良いのではないかな、と。
じゃないと、なんとなくいろんな人と知り合うことができても、そこに何か強い思い入れがあるわけではないので
人と同調していくことができず、浅く広くの関係がどんどん広がっていくだけになってしまうと思うんですね。
大切なのは、自分と同じ方向性を向いている人と出会って、何か心で通じ合う部分を見つけることだと思います。
信頼できる人脈を作っていくことができれば
何か自分がやりたいと思った仕事が出てきた時に、それを頼める人が思い浮かぶようになると思います。
大切なのはより多くの人と知り合うことではなく、
信頼できる人を増やすことなのではないかな、と思うんです。
→フリーランスになって見えてきた一緒に仕事をしたくない人の特徴
仕事は好きな人と
仕事って内容はもちろんなのですが
誰と一緒にやるのか、ということに楽しさを大きく左右されるものだと思うんです。
好きな人と一緒にやる仕事は楽しいし、
嫌いな人と一緒にやる仕事は仕事内容がたとえ好きなものだったとしても、やりたくない仕事になってしまう。
だからこそ、自分の好きな人を増やすために、人脈作りが大切なのではないかなと思うんですね。
ぜひこれから声優として仕事をやっていきたいと思っている人、フリーランスや独立を考えている人は参考にしてみてください。
読んでくれてありがとうございました。
では。