フリーランスとして仕事をするようになると、いくつか見えてくることがあります。
その中の一つが、一緒に仕事をしたくない人がどういう人か、ということ。
私は声優事務所に所属して声優活動をしていましたが2016年末で事務所を退所し、
現在フリーランスとして声優アーティスト活動、またブロガー・デザイナーとして活動しています。
フリーランスで活動することによって、「本当に仕事を一緒にしたいと思って仕事を振ってくれる人」がわかったし
フリーランスなら仕事をしたくない人だな、と感じたらその人と一緒に仕事をしなくてもいい。
声優には「どういう仕事がいくらで」というギャラの料金表があるわけではないので
仕事毎にギャラ交渉をしなくてはいけないようなところもあり、
フリーランスだとそれを全部自分でしなくてはいけない大変さがあります。
相手によっては痛い目をみることもありますから人を見る目を必要になってくると思います。
フリーランスになって初めて見えてきた
一緒に仕事をしたくない人の特徴について今回はお話します。
仕事関係の連絡が遅い
なんでもないLINEなら返事がなくても未読スルーでも特に気にしないんですが
仕事関係の連絡、特に早く決めなくてはいけないことなどの返事が遅い人は一緒に仕事をしたくないと思ってしまいます。
そもそも声優はお仕事を先にした上で、そのあと請求書を送付させていただき、ギャラを支払ってもらう、というパターンがすごく多いんですね。
つまり連絡のない人ってそれだけで不安要素で
最悪の場合、ギャラ未払いのまま逃げられてしまうことがある、ということなんです。
例えばこちらが事務所に所属していたりして会社ならば、訴訟を起こしたりすることもできるし、
何かあった時事務所が盾になってくれるけれど、
フリーランスでは未払いで逃げられた時、泣き寝入りするパターンになるわけです。
訴訟するのにもお金がかかりますからね。
だから連絡がいつも早く返ってくる人とお仕事を一緒にしたいな、と思ってしまいます。
→フリーランスでギャラの未払い、ってよくある事。回避する為には?
なんでもタダでお願いしてくる人
いろんなジャンルで制作費をカットしたい、という思いがあるのはわかっています。
コストを削減して仕事をすることはもちろん大切です。
ただ、人に仕事を頼む時に「〜をなんとかタダでやってください」というお願いをしてくる。
確かに声優業界、また声優業界に限らずクリエイティブ業界ではタダでお引き受けするお仕事があることは確かです。
それがプロモーションになるようなお仕事なら。
何よりもまず自分の仕事の認知度をあげることがフリーランスやクリエイターには必要なことです。
知ってもらうことによってお仕事を依頼してもらえるようになります。
でもそういうところを全く理解していなくて、
対価も何もなく、ただただそれきりになるような仕事をタダで、とお願いしてくる人がいるんです。
仕事は仕事ですからそこに労力と時間がかかります。
それを理解していない人が多すぎる。
そんなことなかなかないだろうと思う人も多いかもしれません。
でも実際はそうでもありません。
いやらしい話になるかもしれませんが、やっぱりフリーランスは、フリーランスなりたての頃、お金を稼ぐことに必死です。
それなりの覚悟を持ってフリーランスになってます。
だから自分の労働対価、というものをいつも考えてしまうものなんです。
そしてそういうお願いをしてくる人は相手の気持ちや苦労を推し量れない人なんだろうな、と感じます。
そういう人とはやっぱり一緒に仕事はしたくないなと思います。
お互いにお金がないのがわかっていて、それでもやりたいことが共通していたり
その仕事をやることによってお金以外の対価を得られるようなお仕事なら
タダでものすごく大変なお仕事でもお引き受けしたりすることはありますけどね。
気分屋な人
個人的な考えかもしれませんが、仕事をする上で私情を交えてくる人とは一緒に仕事したくないなと思ってしまいます。
確かに生活していれば嫌なことも苦しいこともあるでしょう。
でもそれを仕事に持ち込まれて
なんとなく機嫌が悪い日があるような人、いますよね。
そういう人と一緒に仕事をするのは正直しんどいです。
仕事をする時間はやっぱり仕事モードでいてほしい。
その人の機嫌をとりながら仕事をしていくなんて、仕事の能率を下げるだけです。
特に女性の場合は仕方ない部分もあるのかもしれません。
でもいつでもハッピーでいろとは言わないしむしろ私もそういう人間ではないのでそんなこと言えないんですが
なるべくいつも同じテンション感でいてほしいなとは思ってしまいます。
きちんと謝ることのできない人
きちんと謝ることができない人、すごく苦手です。
仕事をしていればミスをすることもあるでしょう。
でもそういう時に人のせいにしたり、誤魔化したりするような人は、もっと大きな問題を引き起こす可能性を孕んでいると思います。
だからミスした時に誠実に謝ってくれる人と仕事をしていきたいなと思ってしまいます。
でも実はミスした時にすっぱり綺麗に謝っちゃった方が許してもらえることの方が多いですよね。笑
八方美人な人
誰にでもいい顔をする人というのはなんとなく見ていればわかります。
結局人付き合いで仕事が回っていくような業界なので、
八方美人をしている人もすぐわかってしまうようになったんです。
みんな大好き、なんてありえません。
自分が性格がはっきりしてるせいもあると思うけれど
「あの人とは合わない、あの人とは合う」というのをある程度はっきりもっている人の方が信頼できると私は思っています。
というかそういう人の方がわかりやすい、付き合いやすい。
フリーランスは人の見極めが大事
フリーランスになって人を見る目を養うのがどれほど大事なのか、ということがわかりました。
事務所に所属していたころに比べて
会社にくる仕事ではなく、自分の名前を指名して仕事を依頼してくれる人しか今はいないので
ずいぶんわかりやすくなったなと思いますしそれがフリーランスの良さでもあると思っています。
フリーランスで仕事をしている人は、自分がどういう人とは一緒に仕事をしたくないと思っているのか、ということを一度整理しておくと
仕事がたくさんきた時もうまく整理していけるかもしれないなと思いました。
読んでくれてありがとうございました。
では。