声優業界で仕事をしていると「この人はまさにここにいるべくしているんだろう!」と感じる方がたくさんいらっしゃいます。
私の偏見に満ちていますが、声優に向いてる人の特徴を考えてみました。
声優に向いてる人①ちょっと変

変、というと悪意を感じる人もいるかと思いますが、これは本当にいい意味で「変」です。
声優というのは今本当に需要に対して供給が多すぎる業界になっています。
そのため、自分という色を他の人の色と差別化していくことがとても大事です。
自分にしかできない仕事があるよ、自分は他とは違うよ、という売り込み方をしていかなくてはいけません。
ただ、きっと最初からそんなテンション感の方もいないでしょうから、
そういったことは事務所と相談したり、仕事をやりながら考えていくことだと思います。
そこで最初からちょっと変な人だと、強いんですね。笑
人との差別化を考える必要性がないですし、自分らしくあるだけで人と差別化できます。
どうしても声優の仕事をしていく中で、ニーズに合わせて自分の印象を自分が思っているものから多少離れたものにしていかなくてはいけない時もあるますが
最初から変な人はそういう工程もいらないですし、なにより人に覚えてもらいやすいんですよね。
強烈なキャラの先輩は、その場にいなくても現場で名前が出る方が多いです。
声優に向いてる人②メンタルが強い

特に最近の声優業界は声優さんが顔出しをすることも多く、より華やかな業界になってきています。
フォトブックや写真集を出す声優さんもいらっしゃいますし、
イベントなどで実際に生でファンの方との交流があることもしばしば。
そうするとどうしても露出の機会が多い分、売れれば売れるほど、批判の声も聞こえてきてしまいます。
2ちゃんなんか特に、匿名性が高いのであることないこと書かれていますよね。
2ちゃんに限らず、SNSなどでも、本人が受け取るかもしれない可能性を考えないで言いたい放題言ってしまっている人もいます。
でもこれは売れれば売れるほどあることなので、いちいち落ち込んでいたらキリがありません。
むしろ売れた証、とも言えるでしょう。
そう思うともう声優さんも顔出しのタレントさんなどと同じくくりになるような気がしています。
外を歩くにも気を使うことが多いでしょうし。
また、こういったユーザーからの意見だけでなく、
仕事現場で直接的に嫌な思いをすることだってたくさんあります。
声優はどうしても職業の性質上、短い期間で人間を判断されるようなところがあります。
一緒に仕事をする人だって印象があまり良くなければそのまま仲良くなれないで終わってしまうこともあるし、
会う人数が多ければ多いほど、嫌いな人と出会う確率も増えてきます。
これも「嫌いな人はいいや」で片付けることができる人、特に気にしない人は声優に向いてる人なんじゃないかなと思います。
ほとんどの人が、やっぱりそういう声に傷ついてしまうものだと思うので。
声優に向いてる人③子供のような人

私たちは多分、知らず知らずのうちに成長して大人になってしまっていて、
子供の頃にはキラキラして見えていたものが、大人になると「普通」に見えてしまっているものがたくさんあると思います。
飛行機が飛んでるだけで喜ぶことができる子供の感性って、やっぱり表現者としてやっていくのに必要なものなんじゃないかと思うんです。
声優さんの中には80代でも現役バリバリでお仕事をされていらっしゃる方がいます。
そういう方たちの若さったら怪物級です。
スマホも難なく扱いこなしていたりして本当にかっこいいなぁと思います。
いつまでも探究心と好奇心に満ちいている人こそ、役者として、表現者として、いつまでも成長し続けることができる人なんじゃないかと思うんです。
声優に向いてる人④目立ちたがり屋

作品を作るには声優だけでなく、他にもたくさんの制作スタッフさんが関わっています。
でも、やっぱりその中で目立つポジションにいるのは声優です。
むしろアニメ作品なんかでは、1話の収録時間が3時間くらいで終わってしまう現場も多くあるので、
他の制作スタッフさんと比べたら作品に関われる時間はものすごく短いと言えるでしょう。
もちろん収録までに台本を読み込んだり、VTRをチェックしたり、役作りのために原作があれば原作を読んだりする時間もありますが。
そんな中で注目度が高いのが声優なので、目立つこと自体が好きな人の方が声優に向いてる人だと思います。
アニメ作品に関わる場合はイベントやライブなどの出演も多くなるでしょうから、
たくさんの人の前で話したり歌ったりする機会もあるでしょうしね。
ただみんながみんな目立ちたがり屋かというとそういうわけでもありません。
いろいろなキャラクターの人が求められるし、俳優と同じように、名バイプレイヤーもいます。
私が思う「声優に向いてる人」の特徴を書いてみました。
もちろんこれが絶対ではないですし、私個人の意見ですが、
声優を目指してる人も多いでしょうから何か参考になったら嬉しいです。
読んでくれてありがとうございました!
ではっ