声優になろうと思ったきっかけって人それぞれです。
「アニメが大好きでアニメ作品に出演したいから!」という人もいれば「アニメには全く興味がなくて…」という人も実はたくさんいます。
私は声優に限らず、人に「今の職業に就いたきっかけってなんだったんですか?」という質問をするのが好きなんです。
仕事ってその人の人生そのものだと思うので
その人の深い部分の考えを知れる気がするし、単純に自分の参考にしたい、というのもあるし。
結構この質問をすると、深イイ話がたくさんでてきて面白いんです。
今回は私を含め、実際声優の仕事現場で声優になったきっかけとして面白いと思ったお話を紹介します。
私が声優になったきっかけ
私は小学生の頃から歌うことが好きで、その頃からずっとボイストレーニングに通っていました。
ずっと目指していたのが歌手で、
ありがたいことに東京都出身、かつ親も応援してくれていたので、アーティスト・タレント系のオーディションを小学生のころからずっと受けていました。
声優事務所に所属するまでは芸能事務所に所属しないままお受けしたお仕事もいくつかありましたが、
演技経験はオーディションくらいでしかなく、ずっと勉強していたのは歌うことのみでした。
中学時代は私立だったこともあって芸能活動が禁止だったので、その頃はオタク活動に専念していました。
毎日アニメを見て、イラスト漫画部で絵を描いて過ごしていました。
アニメが好きになったことで、それまで歌ったことがなかったアニソンに目覚め、
「歌手になりたい」という夢が「アニソン歌手になりたい」という夢に変わりました。
芸能活動ができるように高校受験をし直して、オーディションを受ける中で、
声優事務所という選択肢を見つけ、なぜか声優事務所の自己PRで歌を熱唱して帰ってきました。笑
そのオーディションの時に初めて声優のお芝居、つまりディスプレイに流れる動画に合わせて声をあてる、という演技をしたり、
朗読をしたりしてみて、お芝居にはまり、声優という仕事に憧れを抱き始めました。
奇跡的に事務所に合格し、そこで声優デビュー、歌手デビューできたんです。
それが私が声優になったきっかけです。
なりたいものにこだわりすぎず、自分の「好き」という気持ちに素直に従ってみたら、声優、という素晴らしい仕事に出会うことができたんです。
しかも小さい頃からの夢である、歌手になる、という夢も叶えることができて、本当に感謝しています。
声優になったきっかけいろいろ
ここからは私の周りの声優さんが教えてくれた声優になったきっかけを話していきたいと思います。
吹き替えが好き
声優、というとアニメ作品を思い浮かべられる方も多いかと思いますが、声優の仕事はアニメのお仕事だけに限らずたくさんあります。
そしてその中に、海外ドラマや洋画の吹き替え、という仕事があります。
小さい頃から吹き替え作品のファンだ、というのが声優になったきっかけだ、と話していらっしゃる方もいました。
声優は昔、俳優さんが吹き替え作品を担当されていることも多く、
「声優になりたい」というよりは「演技がしたい」という理由で声優になった方もいらっしゃいます。
実際、舞台役者出身の方や子役出身の方、モデル業や俳優業をやられていらっしゃる方も少なくないです。
声のお仕事なのに中の人もかっこいい、かわいい、そしてスタイルいいからすごい。
自分が嫌い
これは珍しいなぁと思った声優になったきっかけなのですが。
自分が嫌いだから自分があまり表に出ないような仕事がしたいと思った。
日常生活でも自分が嫌いだから、演技してる時は違う人になれる声優が魅力的で、声だけで演技できる、というのも魅力。
という風に話していらっしゃった声優さんもいました。
珍しいケースだと思いますが、そういう声優になったきっかけもあるのかぁとなんだか妙に納得しました。
今だと若くて声優デビューされる方は顔出しが多いですが、
顔出しNGで本当に声のみの声優さんも業界にはたくさんいらっしゃいますからね。
顔ってどうしても本人の印象が強くなってしまうので、
声をあててきたキャラクターへのファンの方の夢を壊さないように、と努力されていらっしゃる方も多いんです。
そして自分が嫌いだから他人になれる「演技」というものが好き、というのはちょっと納得できます。
役を演じている間だけは自分から離れられる。
さらに言うと、
普通に日常生活送っていると自分が自分である以上絶対にできないことってあるじゃないですか。
空を飛ぶこともできないし、犯罪をおかすこともできないし、
私は一人っ子だからよっぽど複雑な家庭事情に転んでいかないと一生一人っ子です。
でもそういった制約を超えられるのが演技なんですね。
そして人間としての能力を簡単に超えられるのはやっぱり声の演技だと思います。
私も今までやってきた役で猫とか宇宙人とかカラスとかありましたから。
アイドルになりたかった
中にはアイドルになりたかったのが声優になったきっかけ、と話していらっしゃる方もいました。
80年代、90年代アイドルが好きで、歌ったり踊ったりするのが好きで、その市場が声優市場だ、と感じたそうです。
現代的ですね。
声優の声を収録する時の仕事現場ってなかなか声優になってみないと見えないところがありますが
歌ったり踊ったりしている声優さんの活動はイベントやライブで見ることができるのでより身近に感じたようです。
きっかけはなんでもいい
声優になったきっかけって本当に人それぞれで聞いてるととても面白いです。
話のネタにもなるので、声優を目指している人は自分が声優になりたいと思ったきっかけを端的に話せるようになっておくと
オーディションとか、どこかしらで使いどころがあるかもしれません。
オーディションでは自己PRでそういう話をする人もいますよね。
自分を見つめ直す良いきっかけにもなると思うので
声優になりたいと思う自分なりの理由について、ぜひ改めて考えてみてください。
読んでくれてありがとうござしました!
ではっ