声優になりたいという人がたくさんいる中、本当に声優になれる確率はどれくらいなのでしょうか?
声優になるにはいろんな方法があります。
- 声優の養成所に通って声優事務所に所属して声優になる方法
- 養成所には通わずに声優事務所を受ける方法
- 公開オーディションに参加して合格して、声優デビュー・事務所所属を勝ち取る方法
声優になりたいという人は声優養成所に入らなきゃ、
専門学校に行かなくちゃ、という人が多いようですが、わざわざ段階を踏んで声優にならなきゃいけない、なんてルールはありません。
最近なんかは特に声優がアイドル化してきていますからもしアニメやゲーム系の声優としてやっていきたい、というなら専門学校に通わなくてもいいかもしれません。
アイドル声優的な活動を目指すのであれば、やっぱり若ければ若い方がいいのが今の声優業界の現状です。
今回は声優になれる確率と声優になりたいと思っている人が考えるべきことについてお話してみます。
声優になりたい人がいっぱいいる
最近は声優になりたい人が本当にたくさんいます。
声優になりたい人は30万人ほどいて、その中で声優になれる人、声優という仕事を少しでもできる人が1万人、
そこから声優の仕事だけで食べていける人は300人という話がありました。
声優になれる、ただそれだけの確率で言えば30万分の1万ですから確率でいうと約3パーセント、30人いたら声優になれるのは1人だけ。
でもこれなら学校のクラスに1人だけだから確かに確率は低いけれど狙えなくはなさそうな数字ですよね。
でもさらにそこから、声優の仕事だけで食べていけている人が300人。
30万分の300ですからその確率は0.1パーセント。
たぶんこの数字からもさらに声優になりたいという人は増えているはずなので確率ももっと低くなっていると思います。
0.1パーセントと言ったら1000人に1人。
学校単位で1人いるかな、くらい。
ものすごい確率ですよね。
専門学校に通ったって声優になれる保証はないし、事務所に所属したからと言って実はデビューできるとも限らないのが声優業界なんです。
→将来声優になりたい、という夢を持っている人が考えるべきこと
事務所の中で
声優の専門学校や養成所に通った人の中で、毎年事務所に所属できる人は約2割〜3割程度と言われています。
ただ、事務所の中にも
- 正所属
- 準所属
- 預かり所属
みたいな所属のランクがあります。
預かり所属なんかはマネジメント対象にはなるのでオーディションをもらうことができる場合もありますが、正所属や準所属に比べると確率は低く、
預かり所属になったのに声優デビューできないまま事務所を辞めていく人もいます。
声優としてデビューしている人でも、正所属なのに1年に事務所からもらえた仕事が数本だけ、という人もいます。
声優のギャラのことを考えると、到底声優業の収入だけでは生活していくことができません。
事務所に所属しても仕事がない声優はいっぱいいます。
声優になれる確率ももちろん低いけれど、声優になったあとに声優を続けていける確率はもっと低い。
声優を続けられた上で声優の仕事だけで食べていけるようになる確率はもっともっと低い。
これが声優業界です。
息の長い声優
声優という仕事をずっと続けていくためには、アニメやゲームといった華やかな仕事だけではなく、
テレビナレーションや企業プロモーションナレーションなど硬めの仕事ができた方がいいと思います。
アニメに関してだけ言えば、滑舌がよくなくても、喋りに説得力や正確性がなくても需要はあると思うんです。
キャラクターによってはふわふわした喋りの方が合うキャラクターもいますから。
でもナレーションの場合はやっぱり滑舌も求められるし、テクニックも求められます。
ただ、アニメや吹き替え作品と違ってランク制度の対象にならないので、ギャラも交渉しやすいんですね。
声優、つまり声の仕事をずっと続けていくなら、
やはりきちんと基礎を学んで、声の表現でできることを増やしていくべきなのだと思います。
確率じゃない
声優になれる確率についてお話してみましたが
結局のところ声優になれる確率を知ったところで何にもなりません。
大変な世界だけれど、その確率よりももっと大切なのは考えることです。
自分がどんなことをしたいのか、そのためにどんな養成所に入ってどんな事務所に入ればいいのか。
どうやったら最短距離で自分の夢を叶えることができるのか、ということを常に考え続けることがとても大切なんじゃないかなと思います。
専門学校に入っただけ、事務所に入っただけでは仕事がくる保証にはなりません。
- 誰が自分に仕事をくれるのか
- 誰が自分を応援してくれるのか
- どういうところが自分の売りなのか
そんなことを常日頃から考えつづけなくてはいけないのが、声優になるということだと思います。
読んでくれてありがとうございました。
では。