夢波サロンというオンラインサロンを運営しているのですが、先日このサロンに入ってくださった新メンバーさんが、
なんと別のメンバーさんからのご紹介で新規の声優のお仕事を獲得!という最高すぎることがありました。
めちゃくちゃ嬉しかった!
この流れは最高すぎる!
実は以前にも、メンバーさんからのご紹介で別のメンバーさんが声優のお仕事を獲得、ということがありました。
これはインタビュー記事にもなっておりますので、ぜひそちらも読んでみてください〜〜
新規のお仕事を獲得した新メンバーさんは実は宅録用のマイクなど、機材を購入するところからスタート…!
サロンで収録時のことを色々質問をしてくださっていたので、私も出来る限り知っていることや、自分の経験に基づいて「こうした方がええよ!」っていうのをお伝えしたのですが、
これこのまま記事にできるなシメシメ…
となりました笑
ということで今回は、
これから宅録始めるけど、マジでやり方何もわからん〜〜〜どうしたらええの〜〜〜〜????
という方のために、私が宅録でセリフやナレーションを収録する際、どんなことを気をつけているか、
どんな感じで進めたら効率良く録れるのか、みたいなことをご紹介していきたいと思います〜〜〜!
宅録の機材に関しては、使っているものを別の記事で詳しく解説しているのでそちらを見てね〜〜
もくじ
収録前にアクセントや知らない言葉を調べておく
これは宅録だけじゃなくスタジオのお仕事でも同じなのですが、
まず原稿や立ち絵(あるいは画像・映像素材)などの資料を先方からもらえると思うので、
収録をする前に原稿をしっかり読み込みます。
原稿はメールベタ打ちで来たり、ワードやエクセルで来たり、クライアント様によってさまざまですが、
収録時に見やすい文字の大きさっていうのが個人的にはあるので、長尺のセリフの場合は、Googleドキュメントにコピペして
- 文字間隔
- 文字列間隔
を調整し、見やすい原稿にして一度PDF化しています。
さすがに毎回はめんどくさいし大変なので、あくまで長尺の収録時のみです!
PDF化した原稿はiPadに移して、PDFelementというアプリで開いています。
こちらのアプリで原稿を開くとこんな感じ。
無料版だと右上にマークが付いちゃうんですけど、これが気にならなければ無料版でもとても使いやすいです。
最近はこのアプリに落ち着いたんですが、iPadで簡単にPDFが開けて編集ができるアプリは常に探し続けておりまして…まだ最適解じゃないような気もしています…
もしおすすめのアプリあったら教えて…
簡単にペンやマーカーが使えれば良いだけなので、無料版のまま使わせていただいています笑
原稿には、
- 読みにくい漢字を調べて振り仮名を振っておく
- アクセントがわからないもの、曖昧なものは調べて記入しておく
- ブレスの位置
- 読むスピードの目安として分数(右下に入れているもの)
などを収録前に書き込んでおきます。
アクセントはアクセント辞典で調べます。
こちらのアクセント辞典はアプリもあるので、基本はアプリを使ってます〜〜
使い方など詳しくは別の記事で書いておりますのでぜひ参考にしてください。
スタジオ収録と違って宅録だと、原稿チェックしながら収録もしちゃう、っていうことも出来ちゃいますが、
初見で原稿読みながら収録、っていうのはめちゃくちゃに効率が悪いのでおすすめしません。
しっかりと原稿チェックの時間をとって、収録の前に原稿を全てチェックしておく、というのがおすすめ!
経験上、チェックの時間と収録の時間は分けた方がいいです。
長尺では収録配分を考える
短めの原稿なら考える必要はありませんが、
ボリュームのある収録、長尺の収録の場合はペース配分をしておいて、何日かに分けて収録するようにしています。
例えば6000字の収録なら、1500字ずつに分けて4日間で収録、とかね!
整音作業も一緒にやろうとするとやっぱり集中力も必要で、
録音した中からOKテイクを選ぶ作業も自分でやらなきゃいけないので、なるべく「調子の良い日でも悪い日でも達成できるペース」で配分しておきます。
私の場合は今は宅録も慣れてきたので1500字くらいなら30分程度で録り終わります。
整音作業時間はまた別ね…!
それぞれ人によってどれくらいのペースがいいかというのは違うと思うので、各々模索していくことになると思いますが、
とにかく長尺ものは1日でやろうとしない方が良いです。
2日目以降は、最初に1日目に録ったものをまず聴いて、それにテンションを合わせながら録っていく感じ。
そうすると全体のブレも少なくて、綺麗に録れます。
しんどい収録の仕方をすると身体を壊すので、根を詰めすぎないこと!
宅録を始めたばかりの頃は長尺を1日で録りきろうと頑張っちゃって、
納品は出来たものの、その後、首・肩がバキバキに…頭痛や吐き気までしてきちゃって、本調子に戻すまでに数日かかりました…
特に私の場合はフリーランスなので代わりがいません。
「いつも一定のパフォーマンスを出し続ける」ということが、仕事をしていく上ではめちゃくちゃ大事なので、
あまり頑張りすぎない、無理をしすぎない、がすごい大事!って5年フリーランスやってきてようやっと掴めてきました笑
原稿のチェックが終わったら、どういうペース配分で収録するか、を考えていこう!
納期は動かせないことはあっても、それまでのスケジュールを自分である程度組むことができるのが宅録納品の良いところだしね!
また、録音スケジュールなどはスタジオ収録と同じような感じでカレンダーに予定として入れ込んでます。
やっぱり宅録ってなると家で録れちゃうから、時間決めておかないとシャキッとしなかったり、やりすぎちゃったり…みたいなことが起こりがちなので、
しっかりスケジュールとして入れておいて、その時間内で録り切る!を大事に。
ただ、最初のうちはどれくらいの分量をどれくらいの時間で終わらせることができるか、というのも未知数なんですよね笑
それはもう経験を積んでいって感覚を身につけるしかないです〜〜
何度も宅録納品するようになると、原稿見ただけで「これくらいの時間で録り終わりそう」っていうのがわかるようになってきます!
→声優・ナレーターの宅録の仕事、どんな流れやルールにしてる?
一番声を張りそうなところでテスト、ボリューム設定
基本宅録で収録をしている時は音量調節などはできないので、
適切な音量に最初に合わせておいて、RECを回したら適当なところまでずっと録り続けていく、というスタイルになると思います。
この適切な音量、というのが宅録では難しいです。
あまり小さい音で録りすぎると、後からそのテイクの音量を上げた時にノイズも一緒に大きい音になっちゃうんですね。
かといって、音量上げて録ると、声を張るところで音が割れてしまって、そのテイクが使えなくなります。
音が割れたら編集だと直せません。
なので、
音が割れないギリのところでなるべく大きい音で録る
というのが正解になります。
ということで、録る前に一番声を張り上げるところを試し録りしてボリュームの調整をしておくと効率よく録れると思います〜!
音が小さいところと大きいところの音量差をなくすためにはコンプレッサーというものを使いますが、これはちょっと上級テクなので、
まずは一番声を張り上げるところにボリューム(ゲイン)を合わせる、で大丈夫だと思います。
テイクは1~2テイク(初めのうちは4テイクくらい録ってた)
最近は宅録にも慣れてきたので、同じセリフ・原稿を1〜2テイク録って、良いものを選んで整音していく感じにしています。
録ってる最中から、
今のは申し分ないOKテイクやろ!
っていうのがわかるようになったしね。
宅録始めた頃は、
うまく録れたかな!?
と思っても、ノイズが乗っていたり、録音の設定ミスってたり、編集不可なリップノイズが入ってたりしてて、使えないテイクが結構あったので、
4テイク録っておけば、かろうじてどれか1個は使えるかな、くらいの塩梅でした。
もちろん宅録は全部自分の采配で決められるので、5テイク以上録っていくことも可能ですけど、
5テイク以上になってくるとOKテイクを選出するのにも時間がめっちゃかかるし、長尺の場合はそんなことしてられないと思います。
最初はやっぱり目安は3〜4テイクくらいじゃないですかね〜〜
なるべく夜に収録。とにかく静かに録る
宅録で一番大切なことは、良いマイクを買うことではありません。
なるべく静かな環境で録ることです。
静かな環境で録れれば整音も楽だし、
マイクの性能が高くなくても大体大丈夫です。
私が使ってるマイクも1万円くらいのマイクだしね!
実際に使ってる機材に関しては別記事で詳しく解説してます〜〜
静かな環境で録るためにはやっぱり夜に録音した方がいいです。
外を人が歩いていない時間帯、車が走っていない時間帯は、インターフェース繋げて聴いてみると段違いに静かです笑
とはいえ身体を悪くしても良くないので、夜中頑張りすぎるのもおすすめできない。
私の場合はペース配分をしっかりして、22時くらいから1時間くらい作業したらまた次の日、みたいな感じにすることが多いです。
整音作業は何時にやってもいいしね!
噛んだら文章の初めから録り直し
宅録の場合はミキサーさんがいるわけじゃないので、基本はRECをまわしっぱなしにした方が効率よく録れます。
なので、噛んだりミスったりしても録音はとめず、そのまま続けます。
スタジオ仕事でもそうですが、文章の途中で噛んだりミスしたら、その文章の文頭から改めてセリフを読みます。
読点(。)区切りで考えて、途中で噛んだら前の読点まで戻る、っていうこと!
そうするとブレスのところで編集で音を繋げられるので、効率よく録っていくことができます〜〜
ということで今回は宅録の時に効率よく録音ができるように気をつけているポイントみたいなのをまとめてお話ししてみました〜〜〜!
また気づいたことがあったら追記していきますっ
宅録やナレーション技術についての知識を深めたいという方は下記の本がおすすめ!
映像系の雑誌なんですけど、この回は映像につけるナレーションについて主に書かれていて、
映像制作者がどんなナレーションを欲するのか、どんな効果をナレーションに期待しているのか、ということが書いてあるのでとても勉強になりました…!
制作側の意図・目線を学ぶって大事だよね!
ナレーターの先輩にも好評の一冊だったのでぜひ〜〜
→宅録を始めるのに知っておきたい知識・必要なものを声優が紹介するよ!
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
やっほい!声優ブロガーの幸田夢波です!