最近はコロナの影響もあって宅録の仕事も増え、フリーランスで活動する声優さんもますます増えているように感じます。
私自身もコロナによって宅録関係のお仕事が増えました。
今は新規でいただくお仕事はほとんどがブログ経由でのお問い合わせなのですが、そういう場合一番悩むのが、「お仕事を受けるかどうかの基準」だと思います。
初めましての方とお仕事するのってそれだけでちょっと不安だし、フリーランスになってみてわかるけど、お仕事はちゃんと選ばないと自分が悲しい思いをするものです。
そしてそういう相談が本当に多い!
先日も質問箱で以下のような質問をいただきました!
最近は本当YouTubeの依頼とか多いですよね〜
今回は仕事の依頼を受ける時に私が基準としていることをお話ししてみたいと思います〜!
大事にしてる基準の順番で話していくよ!
もくじ
楽しいかどうか
いきなり曖昧な基準でごめんなさいw
でも「楽しいかどうか」「自分がやってみたいと思えるかどうか」ということはお仕事を受ける上で一番大切にしています。
そう、 一番 大切にしています。
例えばギャラが安かったり、内容が結構しんどいものだったとしても。それでも「楽しいかどうか」を一番大切にしています。
これは私がフリーランスになった理由でもあるからです。
もっと色々なお仕事にチャレンジしてみたい、自分がやりたいと思ったことにスピード感を持って取り組みたいと思ったから事務所を退所してフリーランスになりました。
だから「楽しいかどうか」が一番大事なんです。
やってみたいと思ったことはなんでも挑戦する。楽しいことはやらねば損、と思ってます笑
これはあくまで私の感じ方によるものなので、あまり参考にならなくて申し訳ないです笑
ただ私が一番大切にしている基準ではあるので先にお話ししました〜
自分が好きだと思ってることを全部仕事にしていく、というのが私のモットーです。
自分にとって実績になるかどうか
フリーランスになるとセルフブランディングは結構大事だと思っていて、「夢波さんあの仕事してたから今回これも受けてくれるかと思って〜」というようなお声がけをいただくことってあります。
つまり自分が受けた仕事というのは、その後実績として宣伝材料にもなるということです。
例えば結構知られてないことだけど「インタビュー」って大体ギャラ無いんですね。
これは宣伝だからです。
5千円とか1万円くらいの、「些少ですが…」って感じでギャラをいただける場合もあります。これは本当ちゃんとしてる…って思う。
写真撮ってもらってガッツリ時間とって取材、みたいな感じでもギャラが出ないこともあります。
でも媒体が大きければ影響力があるわけで、自分で広告費をかけなくても自分を宣伝することができるので、これは自分にとってメリットになりますよね。
逆に言い方は失礼ですが、影響力があまりないような個人メディアみたいなインタビューは、他の仕事が忙しい時はちょっと受けられないかな、という感じで調整しています。
今回の質問者さんの件もそうですが、将来自分がやりたいことに対してあまり良くない影響が出そうなものに関しては、申し訳ないけどお断りした方が良いと思います。
もしくは自分にやりたい気持ちがあるなら名前を変えて出るとかね…!
お店や会社とは違って、フリーランスの場合は自分の名前が看板です。
自分の名前というブランドを背負って仕事をしていかなくちゃいけないので、そこに悪影響があるような仕事を受けてしまっても、その名前を背負い続けなきゃいけません。
打算的な感じがしてしまいますが、長い目で見て将来の自分にとってプラスになるか、ということはしっかり考えた方が良いと思っています。
→フリーランス向けの依頼に実績公開不可の案件が多いのは何故なのか?
かける労力・時間に対してギャラが見合っているか
「楽しそう〜〜」って思ったり「実績になりそう〜」って思った仕事はここまで書いた通り、割と二つ返事で仕事をお引き受けします笑
ギャラが安かったり、無しだったりしても受けることももちろんあります。
気持ち的に飛びつける仕事以外は、あとは労力・時間に対してギャラがある程度もらえるかどうかで判断します。
私の場合はフリーランスになってからの仕事の積み重ねで「これくらいは欲しいなぁ」っていう基準が既に自分の中にありますが、
そういう基準がまだない、というフリーランス初心者の方はぜひ時給で考えてみてください。
アルバイトをすれば東京だと時給1000円くらいすぐ稼げますが、それでそのまま考えた時にそれを上回る仕事なのか、下回る仕事なのか、でシンプルに考えていいと思います。
「これだったらバイトしてた方が楽だわ」って思うような仕事なら、バイトした方がいいかも笑
フリーランスだと、中には本当に労働搾取みたいな仕事ありますからね…
フリーランスなんだから安く使えるっしょ!みたいな考え方の方もいるんだよなぁ。。
企画者の想いに賛同できるか
ギャラとか実績とかも抜きで考えて、単純に「この人の企画を応援したいな」っていう気持ちでお仕事を受けることもあります。
これはもう本当に感情の話なんで曖昧な基準なんですけど、「ちょっとめんどいな」って思う仕事でも、「この人のためならやろうかな」って思える仕事ならまぁ割と幸せに仕事ができます私は笑
そしてそういうのって巡ってくるものだと思っているので、私が助けて欲しい時も助けてもらお〜〜くらいの気持ちでやっています笑
クライアントさんが人間的に好きかどうかっていうのはマジで結構大事だよね。
今レギュラーでお仕事をいただいているクライアントさんも、メールのやりとりするだけでちょっと心があったかくなる…みたいな方がいます。
なんかそういうの本当幸せだなぁって感じるんですよね。
まぁこのお仕事はかなりちゃんとギャラ頂いているんですけどねww
(結局人間的に好きだと思うクライアントさんはギャラもちゃんと頂けることが多い)
お金の話をきちんと出来るかどうか
ちゃんとしているクライアントさんは問い合わせの時から企画書を送ってくださったり、「こういったお仕事内容でギャラはこれくらい」っていう提案をしてくださいます。
最近企画書もらったのは朗読舞台の出演依頼でした。こちらは別記事でまとめていますので良かったらチェックしてね…!
それが無い場合は、お仕事を受ける前にこちらから金額のご確認はさせていただきます。
それでギクシャクするようなら、そのクライアントさんとは必ずどこかで揉めるのでお仕事は受けません。
これはもう私の中では徹底していることです笑
自分が人に何かを頼む時もそうですが、相手のことを考えたらお金って一番大切な部分だと思うんですね。
金額が小さくても、誠意だと思っています。
とはいえ、フリーランスになったばかりの頃は「予算が合わなくてこの仕事がとれなかったら悲しいな」っていうのは結構ありました。
いや、今でも予算合わないのは辛いですww
なので「見積もりをお願いします」という感じできた場合は、できれば3パターンくらい出したりします。
「こんな感じならいくら、ここまでやるといくら、ちなみにこれくらい予算があればここまでできます」みたいな笑
あとは「予算のご相談にも乗ります」的な感じで添えておくと、まとまりやすいかなとも思っています。
→声優・ナレーターの宅録の仕事、どんな流れやルールにしてる?
自分を大切にしてくれるか
特にネット上のクラウドソーシング系の宅録仕事はかなり金額が低かったり、クライアントさんが暴れ馬だったりすることがあって辛い話をよく聞きます。
相手が自分を大切にしてくれるクライアントかどうか、ということは大事だと思う。
そういうのってメールでちょっとやりとりするだけでもわかるものです。
お仕事欲しさに自分が我慢すれば…という思考になりがちですが、
フリーランスの場合は自分自身が商品なので、自分が自分を大切にしなくてはいけません。
趣味でやりたいならいいけど、お仕事の単価をこれから上げて行って、ゆくゆくはその仕事で食べていきたいと思っているならなおさらです。
お互いに尊敬の気持ちを持って、お互い幸せになれる仕事ができるといいですよね!
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
やっほい!声優ブロガーの幸田夢波です!