先日夢波サロンのメンバーさんが、
宅録をした時の反響音を抑えたいんですがどうしたらいいかわからなくて…
ワンワンという感じで響いているんですが…
といって困っていらっしゃいました。
サロンの中でも音源をあげていただいて拝聴したのですが、確かにちょっと反響してるっぽい音がしており、
解決策をいくつか考えていたんですが、
あ、そういえばこういう話、まだ記事にしてないな
と思いまして、私が宅録時にやっている反響を抑えるためのコツをまとめてみようかと思います!
もくじ
部屋鳴りとは
そもそも部屋鳴りって何?という話なんですが、
これは部屋で収録をした時にお部屋の中で発生してしまう反響音のことです。
お部屋の広さや物の配置、壁の材質などの色々な条件で変わってくるものなんだけど、
特に音作りを生業とされている方は
宅録とか配信の音声聞くと大体部屋の広さとか物の多さ想像できるよw
なんて言ってたりするので怖いです(褒めてる)
私も宅録するようになって、この感覚は少しずつ身についてきています。
部屋鳴りの仕方によって、どういう空間で録ってるか、なんとなくイメージが湧くようになったんですよね笑
部屋鳴りをなるべく抑えて収録する方法
私が実際に部屋鳴りを抑えて収録できるよう試していることを解説していきます!
壁から離れた位置で収録する
まず、宅録をする位置!
お部屋の中で収録をする場合は、できれば壁から離れた方がいいです。
壁の材質にもよるけど、壁が近くにあると音が跳ね返って部屋鳴りが起きやすくなります。
マイクの周りに囲いを作ったり、壁に吸音材を敷き詰めたりするのであれば壁が近くても大丈夫だけど、
マイクをポンと置いて収録するだけ、という場合は特に壁は近くない方がいいですね!
ちなみに100円ショップで揃うグッズと吸音材で簡易防音囲いを作る、という動画を公開しております。
よかったらこちらも参考にしてみてください〜!
簡単に安く囲いができるので、
クローゼットを改造する勇気はまだ出ない…
という人にはおすすめ!
部屋に物を置く
部屋にはなるべく物があった方がいいです。
というのも、音はぶち当たる箇所が多くなるほど反響音が少なくなります。
なので、表に出ている物が多くなれば多くなるほどぶち当たる物が多いということなので、物はいっぱい置いてあった方が反響しにくくなります。
わーい!合法的に散らかしておいていいってわけだね!(違)
部屋に置く物は硬いものよりも柔らかいもののほうがいいので洋服やぬいぐるみなんかがいっぱいあると良いです。
もちろんクローゼットにちょっとお洋服を残したままで、その隅っちょで収録する、というのもいいと思います。
よくコンサートでクロークにお洋服を預けるのがマナーみたいなのがありますが、あれはお客さんのコートなどの厚みのある上着が吸音しちゃうので、音の広がりが悪くなるためなんですよね。
コンサートホールは音がより綺麗に響くように設計されているので、音の余韻もお客様に楽しんで欲しい、と主催側は思っているものなのです。
奥深い…
逆に音を響かせたくないなら、めちゃめちゃに布があれば響かなくなります笑
硬いもの、金属製のものはどうしても反響音が大きくなります。
たとえばコンクリート打ちっぱなしのオシャレルームとかだとめちゃめちゃ響きます。
毛布を被る
上記でご紹介してる動画でもやっているんですが、囲いのようなものを使って防音をしている場合は、囲いと自分自身ごと毛布を被るのがおすすめです。
自分がいる側は囲われていないので、自分の背後に音が抜けていってお部屋で反響し、部屋鳴りがマイクに乗ることとあります。
なので大きめの毛布で自分ごと全部覆っちゃう。
夏場はヤヴァイですが、家庭にあるもので解決できるのでおすすめの方法です。
ちなみに反響音に困っていらっしゃったサロンメンバーさんは、ボイスシャットを使われているとのことでした。
録音した音源を聴かせて頂いたのですが、ハコの中で録っている、という感じの反響音がどうしてもしてしまっていましたね…!
こういう場合は囲いの中にも布を置くといいかと思います。
ボイスシャットの天井部分にも布を少したるませてつけてみる、とかもいいんじゃないかなと思います。
机にも布を敷く
マイクを立てる机にも布を敷いてみてください。できればふかふかのやつ。
机からも音が反響したり、マイクスタンドを伝って余計なノイズが乗ることがあります。
できればアームを使ってマイクを吊った方がノイズは少なくなるのですが…
アーム型マイクスタンドだとどうしても嵩張るので、ちゃんとした防音室がないと難しいですよね。
私はマイクそのものを囲うウインドスクリーンも使ってます。
これはスタジオさんでも使ってるところ、たまに見かけますね〜
マイクの後ろ側に布を垂らす
以前ミキサーさんに宅録環境のご相談をした時に、
マイクの後ろ側が一番反響しやすいから、布を垂らしておくといいよ〜
とおっしゃってました。
マイクの背後にある壁に音が跳ね返ってマイクに反響する、というのもあるので、できればマイクの後ろ側に布を垂らしておくと良いです。
マイクの後ろ側に置くリフレクションフィルターというものもあります。
以前スタジオ収録をご一緒させていただいたベテラン女性声優さんが、
音圧がすごすぎてスタジオ内でもマイク前にあるモニターにぶつかって音が跳ね返る、ということがあり、
ミキサーさんが笑いながらモニターに布を被せてました笑
こういうの間近で見ると嬉しくなっちゃうよね〜〜〜
財力があれば…
ある程度投資ができるのであれば(そしてお部屋にスペースがあれば)、だんぼっちという手もあります。
むかーし事務所でこれ使ってました。
これもしばらくこもってると温度上がるし息苦しくなってくるので過集中厳禁ですが笑
お金がなければ、最悪毛布をかぶって収録!
これはね、私は海外をまわりながら宅録するときに、どうしても反響がひどいお部屋ではいつもやっていることです笑
これが結局一番手っ取り早い。
姿勢が悪くなるので、それが声に乗らないようにコツが要りますけどね笑
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
やっほい!声優ブロガーの幸田夢波です!