声優の仕事だけで生計を立てていくというのはとても大変なことです。
声優として活躍している人の中でも、声優の仕事だけで生計を立てることができている人はほんの一握り。
なのに毎年毎年声優の専門学校や養成所で何千という単位の人が声優を目指して学んでいます。
限られた席を巡ってあまりにも多くの人が競争しているのが今の声優業界の現状です。
現状の声優業界では需要と供給の量があまりにもかけはなれています。
でもやっぱり声優として活動したい、という気持ちがあるなら
それは本物だと思うし、「食えないから声優は諦める」というのは少し違うと思うんですね。
私の周りにも何年も声優業を続けてきたのに「そろそろ廃業しようかなと思っている」という人がいるのですが
声優という仕事を続けていくために、できることってあると思うんです。
声優の仕事一本で食べていくのは難しくても、
声優としての仕事を続けながら生きていくことはできるはず。
現役の声優が、生計を立てるのに、どんな努力をしているのか、というお話を今日はしてみたいと思います。
営業
例えば声優事務所に所属している声優だとしても、営業を自分でしていく、というのは自分の生計を立てるのにとても大切なことです。
というのも、事務所に所属しているうちはある程度事務所が仕事を回してくれるものですが、
事務所が全面的に自分の仕事をバックアップしてくれるわけではありません。
事務所には所属者が何人もいるわけですから、案件によっては別の声優に仕事をふることもあります。
だからこそ、自分が仕事に繋げられるようなポイントがあるなら自分で掴みに行った方が仕事の幅も広がります。
クリエイティブな仕事をしている人にとって営業は結構しんどいものがあったりすることもあると思いますが
声優もたとえ事務所に所属していても個人事業主ですし、現状の声優業界では必要になってくることでしょう。
講師業
声優としてある程度活動をしていると講師として仕事をすることができるようになります。
もちろんこれも営業というか、講師をするための枠をとらなくてはいけないので
自ら「講師をやりたい」ということを発信しておいた方が良いと思います。
事務所に所属している声優さんは自分の事務所の養成所で講師業をされている方も多いです。
声優の仕事とは違い、毎週レッスンがあるものなので、講師業はストック型の収入になりますよね。
しかも声優という仕事をやりながら講師を兼業している、という状態をクライアントもある程度理解してくれるでしょうから
もしレッスンスケジュールに仕事のスケジュールがかぶってきてもなんとか代講をお願いしたりして切り抜けられると思います。
普通に声優以外の仕事をしようと思うとこのスケジュール面がどうしてもネックになってきますが、
講師の仕事ならそこがクリアできることが多いんですね。
人に教えることによって自分も改めて自分の中でノウハウの整理ができ、
勉強になることもたくさんあるでしょう。
いつも人から見られる側なのが、人を見る側になるので、それもまた「自分がどう見られているのか」という勉強にもなると思います。
副業
声優の仕事をメインの仕事として、副業をやられている方もたくさんいらっしゃいます。
表現系の副業をやる方が多いですが、
中には全く別の副業をやられている、という方も結構いらっしゃいます。
仕事自体が不定期ですし、収入も不安定なので
副業をすることによって自分の生計を少しは安定して立てられるようになるでしょう。
今は自分の好きなことを仕事にすることがどんどん可能になってきている世の中だと思いますので
たくさん副業(複業)して、収入を分散させることもまたこれからは必要になってくるのではないかなと思います。
バイトをしている人は多い
声優としてかなり活動している人でも、バイトを並行して生計を立てている人は多いものです。
でも好きなことをやるために働く、って結構しんどいですよね。
できれば自分の好きなことだけやって、それで生計を立てていきたいものです。
だからこそ、自分の好きなことを仕事にする方法を考えることが大切なのではないかなと思っています。
読んでくれてありがとうございました。
では。