聞きやすい声、聞きにくい声、というはやっぱりあると思います。
聞きやすい声で話ができる人はきっと人生でいろいろお得なんじゃないかな、と思います。
聞きやすい声で話す人は自信がある人に見えるし、説得力もあるし、なんとなくいろんなことを任せたいな、と思うので
仕事も上手くいきそうですよね。
ということで今回は声優目線で、聞きやすい声というのがどんな声なのか、ということについてお話ししてみたいと思います。
中低音
特に女性の場合は高い声の方がかわいらしく聞こえるから高い声を意識的に出している人がいるかもしれませんが、実は落ち着く声というのは中低音のトーンなんです。
公共ラジオを思い浮かべていただけるとわかりやすいと思うんですが、公共ラジオだとあまり声の高いパーソナリティーの方っていらっしゃらないですよね。
ネットラジオの場合は声優さんありきというか、作品コンテンツありきなところもあるのでまた少し違うと思うんですが、公共ラジオの場合は万人に聞きやすいものである必要性があるのでパーソナリティーもまたそういう基準で選ばれています。
長く聞くことが前提の公共ラジオではほとんどのパーソナリティーの方が中低音のトーンの声でこれが聞きやすい声のトーンなんじゃないかなと感じます。
とはいえ、「通る声」という観点で考えると高い声の方が通るというか、遠くにいても判別はしやすいというのはあります。
何を持って聞きやすいと考えるかにもよりますね。
ずっと聞いていられる、落ち着く声、という意味ではやっぱり中低音かと。
子音がはっきりしている発音
子音がはっきりしている発音というのは聞きやすい音ですね。
これはボイストレーニングでよく言われたことでした。
子音が弱いとどうしても発音が聞き取りにくいので、聞き手がストレスに感じてしまいます。
自分が滑舌が悪い、と思う人は子音の発音の仕方について学んでみるといいと思います。
舌の置く場所や動かし方など、その子音によって特徴があります。
舌の柔らかさなども関係してくるので、舌の運動を日頃からしておくとさらに滑舌がよくなり、聞きやすい声になることができます。
舌は思いっきり出したり引っ込めたり、ぐるぐる回したり、という運動をするだけでずいぶん違います。
また歯並びが悪くて物理的に滑舌が悪くなっている場合もあるので、滑舌をどうしても矯正したい場合は歯列矯正を考えてみるのも選択肢の一つかなと思います。
ゆっくりした話し方
早口はやっぱり聞き取りにくいです。
ゆっくりした話し方をするだけですごく聞きやすい声になることができます。
意識一つで変えられることなので、聞きやすい声を目指すならまず意識してほしいことですね。
中には緊張のせいでどうしても早口になってしまう、という人もいると思います。
そういう人は緊張する場面でも余裕を持てるような練習をしていきましょう。
語尾がはっきりしている
語尾がしっかりはっきり発音されている話し方はとても聞きやすいです。
語尾にはその人の自信が出るとも言われます。
たしかに断定的な言い方をする時は語尾をしっかり発音するイメージ。
しっかりと最後まで発音する人の話は説得力もありますしなによりしっかり発音していることによって聞きやすいという印象が強くなります。
実は録音してみないと気づかない人が多いですが、語尾が小さくなってしまうというのは多くの人に共通する話し方なんです。
単純に呼吸のトレーニングをしていないと息がどんどん薄くなり、語尾に向かうにつれて息が少なくなるので発音もしにくくなるんですね。
多分多くの人が無意識になっていることです。
特に日本語は結論が分の後半に来る言語なので、語尾がしっかりしているかどうかというだけでずいぶんと聞きやすさの印象が変わります。
語尾をしっかり発音して聞きやすい声になるためには息、呼吸のトレーニングをしましょう。
聞きやすい声だとできる仕事
聞きやすい声だと声優業界で需要がある仕事がいくつかあります。
まずはナレーションですね。
- 番組のナレーション
- CMナレーション
- 企業プロモーション動画のナレーション
などといった仕事です。
これらは物事を正確に伝えなくてはいけない仕事で、そこに莫大な広告費が支払われている場合もよくあるので
聞きやすい声の人の方が求められやすいです。
それ以外にもナビ音声やそれこそ公共ラジオのパーソナリティーなどの仕事で需要があるでしょう。
今回は聞きやすい声についてお話ししてみました。
滑舌はトレーニングでかなり改善されるものです。
そして聞きやすい声で話すことができれば生活のいろんなことが楽になるはず。
ぜひ試してみてください。
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
最近はコロナの影響もあってアクリル板やマスクで更に声が聞きにくい環境が多いしね〜