歌手になりたいという人でもアーティストのライブに頻繁に入っている人は、実は少ないじゃないかなと思います。
そもそもアーティストのライブって1万円前後するものだし、なかなか頻繁に行こうと思うと大変ですよね。
私も元々歌手になりたくてオーディションをたくさん受けていた中で
ご縁があったので、声優事務所に所属し声優としてデビューした上でアーティストデビューもさせてもらったのですが
声優としての活動があったので、スケジュールを確定させることがなかなか難しくて、ライブを見に行くということがあまりできていませんでした。
でもやっぱり表現の世界って、アウトプットだけではダメで
色々な表現をインプットして自分の中で心を動かして、それはアウトプットとして形にしていかないと成長が止まってしまうと思うんですね。
勉強のためにも、アーティストさんのライブにはたくさん入った方がいいと思います。
生歌をいっぱい聞くと勉強になる
生歌ってCD音源で聞くのとは全然違うじゃないですか。
もちろん「CDの方が上手い」みたいな声もあるかもしれないけど、
私は音程が合っていることや声量があること、いわゆるカラオケの点数で高い点数が取れることが歌が上手い、ということではないと思っています。
音程が外れていても、心を動かす音楽ってあるし
逆にものすごく歌が上手いのに、あまり心が動かないなと思う音楽もある。
じゃあそこにはどんな違いがあるのか。
自分が心動かされる音楽ってどんな音楽なのか?
どんなライブパフォーマンスが素敵だと思うのか?
自分が歌手になって、「あのステージでいつか歌うんだ」と思いながら見るライブって勉強になることがたくさんあります。
パフォーマンスの仕方
やはり一番勉強になるのはパフォーマンスじゃないかと思います。
ライブというのは、届ける人が目の前にいるパフォーマンスです。
目の前の人にどうやったら自分の伝えたいことが伝わるのか?
歌い方だけでなく
- 目線の動かし方
- 手の動かし方
- どんな姿勢で歌うのか
- どんな顔で歌うのか
- この曲のメッセージは何だ?
そんないろんなことを考えながらアーティストはその曲を表現しているはずです。
ライブを楽しむ、ということももちろん大事なのですが、
そこから吸収できるものを吸収して自分のパフォーマンスに活かせるといいですよね。
演出、世界観
アーティストによっては、演出や世界観にものすごくこだわりを持ってパフォーマンスをしている人もいると思います。
そういうのって個性だと思うんですが
声優になりたい人や歌手になりたいという人から、「自分の個性がなくて困っています。」という相談を受けることがあります。
アーティストのライブを見て世界観や演出に着目してみると
「こういう世界観っていいな」というものがきっと見えてくるはず。
最初はその真似でも全然いいと思うんですよね。
私たちが応援しているライブに行くアーティストたちも、最初からそんなに世界観が決まっていたわけではないと思います。
まずは自分がいいと思うものを吸収して自分なりに真似してみる。
自分の個性をしっかりと見つけていくためにも、自分にとってどんな世界観が好ましく思えるのか、ということを探すことも大事でしょう。
「誰か」に届かないと歌手にはなれない
歌手になりたい、という人は歌の練習をたくさんしていると思います。
でもどんなに歌が上手くても、それを誰かに届けるということができないと、歌手になることはできません。
一番最初の難関はオーディションでオーディションの審査員の人の心を動かす曲を歌わなくてはいけないですよね。
歌はうまいことはもちろん求められることだと思いますが
目の前にいる人の心を動かすことができるのかどうかということが、まずは重要です。
それを生で体感できるのがライブだと思うので、アーティストのライブにはぜひたくさん出かけてみてください。
きっと新しい表現のアイデアを見つけるきっかけになるはずです。
読んでくれてありがとうございました。
では。