声優の収録ってみなさんどんなイメージがありますかー？
多分テレビとかで紹介されるアフレコ現場って、アニメの現場が多くて、
声優志望の方は「みんなで一緒にアフレコしている様子」みたいなのを見たことがあるのではないでしょうか！
今回は、お仕事で収録に行った時にディレクターさんにお願いして、収録の様子を撮影させていただいちゃいました！
もくじ
声優の一人収録ってどんな仕事？
ご存知の通り、アニメや吹き替えの収録の場合は、一つのスタジオにキャストが一斉に集まってアフレコをします。
これは最近ではテレビとかでもよくやってますよね〜
ただ新型コロナの影響で、こういった大人数のアフレコも今は制限されています。
私も最近入った現場では、3〜4人くらいでチーム分けを制作スタッフさんがしてくださっていて、収録時間も細かく分けて、その時間の中で3〜4人のセリフをパパッと収録して解散、次のチーム！みたいな流れでした。
もちろんチーム入れ替えの時に換気などもしなくてはいけないですし、マイクとマイクの間に飛沫感染防止フィルム貼ってくださっていたり、スタジオでもあまりおしゃべりできないし…みたいな感じで収録はかなり大変なものになっています。
話が逸れましたが、じゃぁ一人で収録ってどんな時なのか！というと、
- ナレーション
- ゲーム
- パチンコ
などの仕事になります。
こんな感じの一人用のブースでこもって録ります笑
一人で収録する時はこういうブースに本当に一人きりで入って、ミキサー室にミキサーさん、ディレクターさん、その他いれば他のスタッフさん、って感じで収録していきます。
ヘッドフォンが置いてあるので、ミキサー室からの指示はそこから聞こえてくる感じ。
一人仕事の大変なところは休憩取りづらいってことですかね笑
収録時間に余裕がある時は「休憩しますか？」って言ってもらえることもあるけど、巻き（早めに）で終わらせることができたら それだけスタッフさんたちも気楽に休憩できるわけだし、
やっぱ巻きで終わらせられたら、それだけ良い、みたいな風潮はあって笑
なので聞いてもらっても「大丈夫です！そのままやりましょう！」って言っちゃうこと多いですw
他の役者さんもいる現場なら、自分の出番じゃない時は座ってればいいから、主人公でずっと喋ってる、みたいな感じじゃなければ適度に喉を休ませつつやっていけるんですけどねぇ。。
特にゲーム収録とかだとワード数がえぐすぎて、台本が辞書レベルの厚さできたりします笑
ゲームやる人はわかると思うんですけど、プレイヤーが使うキャラクターとかだととんでもない数のボイス収録が必要なんですよね。
しかもアクション系だと「うわぁああああーーー！（斬りかかり）」とか「ひっさぁあああつ！（必殺技）」とか「ぐはぁあああ（やられ）」みたいなセリフが死ぬほどあったりします。（お察し）
私の先輩はこういうゲーム系の仕事が続いてアバラを疲労骨折されていました…
あと閉所が苦手な人は辛いかも。
一人収録用のブースってかなり狭いところが多いんですよね。ほんと1畳くらいしかないんじゃないかな、みたいな。
一人収録にマイクワークはない
こんな感じで、一人収録の時は座って、机に原稿を置きながら収録ができるので、マイクワークや台本のめくりなどは気にする必要はありません。
一人収録の時の台本は製本されていない、コピー用紙でペラペラのやつがくるので、ほとんどの場合1枚分読んだら一旦間を置いて次のページにめくって、めくってからまた少し間を置いて（1〜2秒でOK）、続きを読みます。
（1ページごとで止めたり、1セリフごとに止めたりする現場もあるのでその時々ではあります。）
このページをめくる時に間をあけるのは、あとでミキサーさんがその部分のノイズをカットしやすくするためです。
めくりの時はどうしても紙の「ペラっ」って音が入ってしまうので、「セリフー無音ーぺらっー無音ーセリフ」って感じで無音を意図的に作っておくと、
ミキサーさん側は無音のとこで切ればいいので楽なんですよね。
こういう知識は自分で編集をするようになるとわかることです笑
声優だとどうしても喋る方に意識がいきがちですけど、ミキサーさんとは息を合わせてお仕事をしていかなくちゃいけないので、ミキサーさん側の目線で考えられると「一緒にお仕事しやすい声優さん」って思ってもらえますよ〜
音声波形を見ながら収録できることも多い
これはスタジオさんや収録物にもよるんですけど、一人収録だとブース内で波形を見ながら収録できることもあります。
音の強弱とかは波形でなんとなくわかるし、タイミングも掴めるし、ミスった時にもう一回！みたいな時に波形出てると視覚的に捉えやすい、っていうのはあります。
海外ゲームの吹き替えだと、原音（もとのゲームの音）に合わせることが多く、しかもかなりしっかりめに合わせることが求められるので、こういう収録形式になってることが多いです。
自分自身宅録納品の時は自分で自分の音声を編集・整音するので、こういうの見ながら収録できるのは勉強になって楽しいです。
スタジオ収録前のルーティーン
今回の収録の様子をYouTubeで動画でアップしてるので良かったらぜひ見てみてください〜〜！（編集がんばった。まじでがんばった。）
起きたらメイク前に吸入〜
吸入器は蒸気がでるのでメイクが崩れちゃいますから！起きたてぬくぬくのまますぐに吸入します。
喉が潤ってるとウイルスもつきにくくなるので風邪予防にもいいよ〜！
生姜蜂蜜紅茶を飲む
喉を温めるために生姜蜂蜜紅茶を飲んでます。
収録直前や収録中はお茶は喉の油分をとりすぎてしまうのでおすすめしませんが、起きたてはお茶は痰が切れていいです。
喉を温めるために生姜も入れて、あとはマヌカハニーとか入れてます。
紅茶はノンカフェインのやつ。これノンカフェインなのに香りがちゃんとあって美味しいんだ〜
収録行く時はのどぬ〜るマスク装備
風邪気味の時とかもよく使ってるぬれフィルターが入っててめっちゃ潤うマスク！
普通のマスクより少しお高めだけど収録の時はコイツで行く。
少しでも収録の雰囲気とかが伝わったらいいな〜と思って撮った動画です〜見てね〜〜〜
読んでくれてありがとうございました！
ではっ
