声優、アーティストとして活動しており、ボイトレ歴は20年以上、最近は教えることが多くなってまいりました。
質問箱で質問を募集していますが、先日以下のような質問をいただきました〜!
声優志望の方やボイストレーニングを始めた方が一番最初に取り掛かるのはやっぱり腹式呼吸じゃないでしょうか…!
しっかりと腹式呼吸ができていれば、
- 声量が上がる
- 喉を傷めずに声を出すことができる
- 音圧もあがる
- 息が続くようになる(長文が楽に読めたり、歌ではビブラートが長く美しく出せるように)
と、良いことがいっぱい!
これは胸式より腹式の方がより深く息を吸えて、コントロールしやすくなるからです。
でも実は日本語って胸式呼吸で喋れてしまう言語なので、日常は胸式呼吸で過ごしてしまっている日本人が多いんですよね。
ちなみに英語圏の人は喋る時から腹式呼吸の人が多いらしいです。
ボソボソと喋れてしまうのが日本語、ってことですね。
くぅ!英語ってずるいなぁ!
日本語がちょっと抑揚に欠けて感じられるのもこれが原因かもしれないですね。
腹式呼吸ができない、という人へ
腹式呼吸の感覚が掴めるようになるためにやってみてほしいことを紹介していきます!
もくじ
寝ている時の感覚を覚える
寝っ転がっている時やリラックスしている時は腹式呼吸をしていることが多いです。
質問者さんが言ってくれたみたいに、
腹式呼吸をレッスンで扱う時はまず寝っ転がって呼吸を感じるところからやることが多いんですね。
寝たまま呼吸をすると吸う時にお腹がふくれ、吐く時にお腹がへこむと思います。
これが腹式呼吸!
この感覚を立ったままでできるようにしていこう、というのが腹式呼吸の練習です。
ヨガのチャイルドポーズがおすすめ
腹式呼吸ができない人におすすめなのが、ヨガのチャイルドポーズというお休み(休憩)のポーズです。
YouTubeにチャイルドポーズを紹介している動画があったので紹介させていただきます〜
こんな感じのポーズです。
このポーズはヨガでもリラックスのために使われるポーズで、
ちょっと疲れちゃった人が、自主的に休憩したりする時もこのポーズをします。
体がリラックスするポーズなので意識をしなくても自然と腹式呼吸になりますが、
呼吸すると膝の部分にお腹が当たるので、これも腹式呼吸を感じやすい姿勢ですね。
この感覚も寝っ転がった時の感覚と一緒に覚えておくと腹式呼吸がより意識しやすくなると思います。
腹式呼吸を意識しやすいヨガはボイトレととても相性のいい習い事ですよ〜
体もゆるめられて、リラックスの姿勢が作りやすくなるよ!
私も前はホットヨガを習ってたし、今も家でヨガをするのは日課になっています。
お腹の膨らみを意図的にやってみる
それでも腹式呼吸ができない場合は、
立ったまま呼吸をする時に、強制的に「息を吸う時にお腹を膨らまし、息を吐く時にお腹をへこます」ということをやってみてください。
できればお腹のその膨らみに空気が入り、そこから空気が押し出されるようなイメージで。
強制的に体を動かすことで無理やりにでも腹式呼吸に近づけていくことができます!
これが慣れるとちゃんと腹式呼吸になるものなんですよね笑
できないうちは形から入ってみましょう。
もしレッスンとかで先生がいるのであれば、先生のお腹とかを触らせてもらったりするとイメージがしやすくなると思います。
逆に腹式呼吸ができているか心配であれば、先生にお腹を触ってもらうのもいいでしょう。
ちなみにしっかり腹式呼吸ができるようになると、お腹だけでなく背中もふくらみます。
腰よりちょっと上の位置です。
実はお腹だけでなく、下腹部周り全体で腹式呼吸って行われているんですよね。
浮き輪を抱えているイメージで
イメージがなんとなく掴めない、という人は、
自分がドーナツ型の浮き輪を抱えているイメージで腹式呼吸をしてみてください。
その浮き輪が膨らんでいくイメージで息を吸うようにすると、腹式呼吸ができるようになる人が多いです。
お腹だけでなく、自分を中心として周りに円を意識すると良いです。
ちなみにこういうのを身体の構造から理解できるとよりイメージがしやすくなって、腹式呼吸も論理的に理解した上でできるようになります。
身体の構造を学ぶのにいつもおすすめしてる本がこちら!
イラストでめちゃくちゃ詳しく身体の中が描いてあって、用語は難しいけど確実にイメージがしやすくなるので超おすすめ!!!
レッスンでも受講してくださっている方に毎回おすすめしているほどです。
ベルトの締め付けを利用してみる
お歌がすっっごく上手な声優仲間の方が
昔歌の先生に、ベルトをピッタリよりちょっとキツめだったかな…に締めて、前後左右に押し返せって言われてレッスンでやってたことがあります!
と教えてくれました!!!!!
確かにわかりやすい!!!
浮き輪のイメージが難しい人はぜひ試してみて!!!!
前後左右、っていうのがポイントだと思います。
お腹だけじゃなくて、全体を使って膨らませる感じね!
深呼吸をお腹を使ってやってみる
腹式呼吸ができない、という人はお腹を強制的に動かしてみて!と書きましたが、
それに慣れてきたらさらに、呼吸を深くしていきます。
お腹を使いながら深呼吸をしますが、
吐ききった!というところからあと3息「スッ!スッ!スッ!」と言いながら残りの息も吐き出してみてください。
すると自然と下腹部を筋肉で押し込むような動きになると思います。
これをやるとさらに腹式呼吸が意識しやすくなりますよ^^!
また、肺活量があまりなくて深く呼吸をするのが苦手、という人は、肺活量を鍛えるパワーブリーズという機器があります。
私もこれ使ってる〜〜〜!
英語の歌を歌う
普段英語の歌を歌わない人は特にびっくりすると思いますが
日本語の歌よりも英語の歌の方が圧倒的に歌いやすいです。
発音的に、日本語よりも英語の方が呼吸を使うので、英語の方が自然と腹式呼吸になりやすいから、より声も出しやすくなる、ということ。
腹式呼吸ができない、という人はとりあえず英語の曲を一つ覚えて練習してみるのがおすすめ!
ちなみに英語ができるようになると声優としてお得なこともたくさんあります…!
ということで腹式呼吸ができない人のためのコツを掴む方法について紹介してみました〜!
- 寝てる時にお腹が上下する呼吸が腹式呼吸のベース
- ヨガのチャイルドポーズをすると、息を吸った時のお腹の膨らみがわかりやすい
- 吸う時に意図的のお腹を膨らませて、吐く時にへこませて…をやってみよう!
- 浮き輪を抱えているイメージを持ってみる
- ベルトをきつめに巻いて前後左右に膨らませてみる
- 深呼吸をあと3息!深く!
- 英語の歌を歌います。
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
やっほい!声優ブロガーの幸田夢波です!