声優になりたいと思っている人は、
声優の専門学校に行ったり、声優養成所に通っている、という人も多いと思います。
しかしこういった「レッスン」があるところに通うようになると
どうしても「学校」のような意識を持ってしまう人が多いんですね。
今回は声優養成所のレッスンが一般的な「学校の授業」とは大きく違う、というお話をしてみたいと思います。
集団行動は重んじられない
学校の授業やワークというのは、集団行動が重んじられることが多いと思います。
特に日本の学校はその風潮が強いですよね。
みんなで何かする、みんなで考える、ということが大切にされていると思います。
しかし、声優の養成所のレッスンでは、
そういった「集団行動を重んじる風潮」というのはありません。
とにかく個人が目立っていくことが大切で、
場合によっては空気を読まないことも大切です。
なぜなら「人と同じ」では、キャスティングされないからです。
みんなと仲良く、協調性をもって行動できる人は確かにグループで行動する時は重宝がられると思いますが、
大勢の中で目立たない人、というのはたくさんの人が受けるオーディションの中でも目立っていくことができません。
養成所のレッスンからオーディションは始まっているのだ、という意識を持った方が良いでしょう。
その場のみんなで何かをすることより
その場にいる人の中で選ばれる人間になっていかなくてはいけないのです。
全体の底上げ<個人の伸びしろ
学校の授業というものは、平均に合わせて進行していきます。
だから「偏差値」という概念があるんだと思います。
50を平均としてそこから高いか低いか、というのを見るのが偏差値ですよね。
平均よりも遅れている子のサポートをして、
平均よりも進んでいる子は褒められはしても、授業中は放っておかれることが多いです。
学校の授業は全体のレベル上げを目的としているからです。
でも声優養成所のレッスンはそうではありません。
ついてこれない人はついてこなくていい。
落ちこぼれがいても、その人はいずれ諦めて養成所を辞めていくだろうから、
特にサポートする必要がないからです。
常にトップの人たちが見られています。
これが一般的な学校と声優養成所の大きく異なるところです。
厳しい現実かもしれませんが、これがどういうことか、というと
「できないことが多ければ多いほど見放されてしまう」ということなんですね。
事務所のマネージャーも、注目されている子はとてもかわいがるし、親身になって話を聞くけれど、
あまり注目していない人には挨拶もしない、なんてことがあるくらいです。
いや怖いけど、そういう世界なんですよね。
友達だけどライバル
養成所に通うと、
レッスンの度に顔を合わせるメンバーがいると思います。
そうするとそういう人たちと仲良くなって、
ご飯に行ったり、遊びに行ったり、ということがあるかもしれません。
しかし大切なのは、「友達」であって、「ライバル」でもある、ということ。
もしかしたらその人と同じオーディションを受けて、そのオーディションで同じ役をめぐって争うかもしれない。
だとしたら、その遊んでいる時間や、ご飯を食べに行っている時間も
もしかしたら努力した方が良いのではないか。
それくらいの気概を持っていた方がいいと思います。
レッスンが終わってからだらだらと立ち話、なんてことも
養成所生を見ているとよくありますが、
本当にその時間は自分にとって必要な時間なのか、ちゃんと考えた方がいいと思うんですね。
その間にも、努力している人がいるかもしれません。
声優になる意識が大切
ということで一般的な学校の教育と
声優養成所のレッスンの違いについて書いてみました。
結構厳しいことをお話したと思いますが、
「声優になるんだ」という意識を持って行動できた方が、
夢は早く叶うと思います。
読んでくれてありがとうございました。
では。