先日質問箱の方でこんな質問をいただきました!
外国人でも声優になれますか?とか外国語を話せた方がいいのでしょうか?みたいな質問もよくいただくのでちょっとブログでお話してみようかな〜と思って記事を書いております。
質問者さんは海外に住んでいると書かれているので外国人の方かはわかりませんが、語学校に通われているとのことだったので第一言語が外国語の方と仮定してお話してみますね…!
私からすると、「めっちゃ羨ましい!!!」って思っちゃう…!笑
外国人声優の需要は結構ある…!
日本で声優をするなら日本語じゃないと…と思っている方も多いかもしれませんが、
実は声優には外国語が求められるシーンが結構あります。
しかもネイティブな発音が求められることも。
例えば車内アナウンスなんかも最近は英語や韓国語、中国語のものが増えました。
ちょうど今日素敵なツイート見つけたので貼っておきますね!
JRのホームアナウンス、車内アナウンスと新幹線のアナウンス、三人の初対面!!! #鉄道 🚋🚅
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JR platform announcer, train announcer, Shinkansen announcer in 1 video!!! #train #shinkansen #jr 🚃🚅@chriswellstokyo @christelleciari pic.twitter.com/GcrQJUh2hc— Donna Burke ドナ・バーク (@db_singer_actor) February 8, 2020
東京に住んでないとなかなか感動しづらいかもしれませんが、東京の電車に乗り慣れている人はすっごい感動すると思います笑
こんな感じで、外国人観光客向けのナレーションは本当に増えているので、ナレーションのお仕事とかは結構取りやすいんじゃないかと思っています。
他にもアニメの現場で外国人の方にお会いする機会も何度かありました。
アニメ自体が海外を舞台にしていたり、ネイティブの発音を必要とするシーンがあるものがあるからです。
ロシア人声優のジェーニャさんはその先駆けだと思います。
外部サイトですが、ジェーニャさんのインタビュー記事がとても素敵だったのでぜひ読んでみてください〜〜
アニメを見ていても外国語が聞こえてくるシーンは結構ありますし、エンドクレジット見ると外国人の方がいたりすることもあるので
そういうところを着目して見てみてください。
ネットで調べても結構そういう活動の仕方をされている外国人声優の方が出てきます。
私も「〇〇語喋れる?」とマネージャーさんに聞かれてオーディションの話をいただいたこともあるし、
そういう感じで「〇〇語が喋れる人」みたいな条件付きのオーディションってあるので、ネイティブで喋ることができる言語があると武器になると思うんですよね。
外国人声優志望の方の進路について
この質問をくださった方は専門学校の選び方について質問してくださったのですが、
ネイティブで喋ることができる外国語がある、というだけで日本ではめちゃめちゃ目立ちます。
日本って本当に外国語が堪能な人が少ないからね…!笑
なので専門学校から順当に養成所、声優事務所、という王道パターンをなぞらなくても
いきなり養成所や事務所所属オーディションを受けても十分戦えるんじゃないかと思うんですよね。
第二言語としてポピュラーな英語でも、綺麗に喋ることができる、っていうだけでめちゃめちゃ目立ちますし、
前述したようにそういうお仕事は増えてます。
そう考えると声優事務所は「即戦力になる人」が絶対欲しいと思うんですね。
なので「ちゃんと日本語も勉強してから…」と考えるよりも、自分の今のスキルを活かして、もう戦いに行っちゃっても良いと思います笑
どうしても声優専門学校に入りたいのであれば、自分がなりたいと思う声優像をイメージして
そこに近い形で働いている声優さんがどんな進路を歩んで声優になったのかを調べて、そういう人たちが通っていた専門学校とかを選ぶと良いと思います。
声優のなり方は色々
声優志望は必ず声優専門学校や声優養成所に行かなくてはいけない、というわけではありません。
最初っから声優事務所の所属オーディションを受けて声優になる人もいます。
なので外国語を喋ることができる、というスキルがすでにある時点でもう目立てるから
ちょっと最初に勝負してみてもいいんじゃないかな、と私は思っちゃいます笑
もちろん勉強してからがいい、という気持ちがあるのであればそれで良いと思うけど、
チャレンジするのは自由だし、声優は資格が必要な職業ではないですからね^^
それでダメならそこから専門学校や養成所を検討してもいいわけだし。
漢字が読めなくても大丈夫?
こんな質問もいただきました!
漢字が読めないとおっしゃってるのに漢字も使って質問してくださっててすごい…!
台本が現場渡しという現場もたまにありますが、基本的に声優は事前に台本とVをもらえるので、
漢字の読み方がわからない場合は調べてふりがなをふったり、アクセントがわからないものはアクセント辞典で調べて記号を書き込んでおいたり…ということをみんなやっています!(これを業界では「台本・Vチェック」と言います。)
漢字を使ってここまで質問を送ることができるということは、時間さえあれば漢字の読みを調べたりして戦っていけると思うんですよね。
なので漢字が読めなくても、しっかりと予習の時間がとれれば大丈夫かなと思います。
私も未だに読めない漢字が出てきたり、アクセントわからなくなったりしますもん笑
日本語ってほんとに難しい言語だよね
もちろん日々の勉強は欠かせません。
「日本語を綺麗に話す」ということが求められる現場で、日本語ネイティブの日本人ナレーターや声優と闘っていくのは難しいと思います。
日本語第一話者の私だってオーディションでいっぱい落とされるんだからね!笑
声優の方は読書家の方が多く、普段からたくさんの作品、文学に触れて勉強されている方が多いなぁと思います。
日本生まれの声優でもそうなので、外国人の方の場合はさらにもっと努力が必要になってくるとは思います。
Amazon Prime会員だとPrime Readingでそこそこ本が読み放題になるので、これで結構本読んでます。
欲しいタイトルは課金して買ってますけどね笑
電子で読むと読みながらわからない言葉が出てきた時に、テキストを長押しするだけで辞書機能で調べられるので、勉強として読書するならこっちの方が楽だなぁと思ってます。
ちなみにアクセントの調べ方などについては別の記事にまとめていますので、よかったら参考にしてみてください。
外国人の方が日本で声優として働くハードル
さて、外国人の方でも需要はある、というお話をしてきましたが、
実は言語の壁だけでなく、「外国人の方が日本で声優として働く」ということには別の壁もあります。
それがビザ関係です。
日本では声優事務所がたくさんあるけど、実は声優事務所に所属している声優というのはみんな個人事業主です。
企業に就職するみたいに会社員になれるわけではないので、就労ビザを取るのがどうも難しいらしいんですよね。
これは実際に私自身が経験したことではないので、詳しく解説することができなくて申し訳ないのですが、
就労ビザがそもそもないと日本で働けないので、一般企業に会社員として勤めて就労ビザをもらって、そこから事務所には所属せず、フリーで声優として活動する、という外国人の方もいらっしゃるそうです。
ビザ関係は日本は結構厳しいよね
そういった別のハードルも存在するので、しっかり調べる必要がありそうです。。
質問してくださった方たちのご活躍を祈ってます…!!!!この記事がちょっとでも役に立ったらいいなぁ。
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
特に話せる人が少ない言語は競合が少ないから強いと思う!