さて、今日は声優志望の方ならきっとみんなぶち当たったことがある悩み。
自己PRって何すればいいんじゃ〜〜〜〜
声優としてデビューしてない人が事務所に所属するためのオーディションや声優デビューするためのオーディションを受ける時にオーディション項目に必ず自己PRというものがあると思います。
これに関するお悩み、相談がめちゃめちゃ多いです!
私はもともとは歌手が夢で小学生の頃からずっとオーディションを繰り返し受けてきました。
歌手のオーディションを受けつつ、アニメが好きになり、アニソンを歌いたくて声優もやってみたくて声優事務所のオーディションを受けたのが声優業界に入ったきっかけです。
事務所に所属する前から所属したあとのオーディションも含めたら多分受けたオーディションは100を超えると思います。(それだけ落ちてるってこと笑)
たくさん自己PRしてきたし、いろんな人の自己PRを見てきました。
なので今回は声優オーディションを受ける時の自己PRについて少しお話してみたいと思います!
ぬるい特技はやらない方がいい
声優オーディションの自己PRでよく見るのが、
- 朗読
- 歌を歌う
- 演技をする
- モノマネをする
といったようなことですが、
「生半可な特技ならやらない方がいい」というのが私個人の意見です。
自己PRで歌を歌う人や演技をする人は他にいっぱいいる。
つまりこれって「埋もれやすい自己PR」なんですね。
しかもそれが中途半端な実力なら、なおさら埋もれやすい自己PRになってしまいます。
歌を歌うのも演技をするにもとんでもなく自信があって、そのオーディション会場にいる人の中で自分が一番上手い、
もしくは一番いいパフォーマンスができる、と思えるようなものなら、こういった王道の自己PRをしてもいいと思います。
私は声優事務所所属のオーディションの自己PRでは歌を歌いました。
たまたま私が受けたオーディションのブロックでは他の人が歌を歌ってなくて、朗読やモノマネ、早口言葉などが多かったからです。
会場で人がやっていないことをやろうと思ってその場で決めたのもありますが、
一番最初に「声優事務所のオーディションですが、私は歌手を目指していて、アニソンシンガーになりたいです。だから歌を歌います」と前置きして歌を歌いました。
声優事務所のオーディションなのにすごい失礼ですよね笑
でもそれで記憶に残ることができたんだと思います。
特に所属者向けではない一般のオーディションでの会場の自己PRというのはガチガチに緊張するものだと思います。
その緊張の中でも負けずにアピールできるものでないと、他の人に負けてしまう、
というか審査員の記憶に残っていけないと思うんですね。
厳しいけど気持ちを強く持たねば…
オーディションって実はたくさん受けるとそれなりにパターンが見えてくるし、
受かりそう受からなさそうというのが感覚的にわかるようになってきます。
その場で、
- 「他の人がやっていないこと」
- 「審査員の興味をひけるようなこと」
を判断してやれるくらい余裕が出てくると自分の力を発揮しやすくなると思います。
ツッコミやすい工夫をする
緊張してオーディションに行くとどうしてもオーディション審査員の人たちが「怖い人」に見えてしまいがちです。
確かにオーディションによっては年上のおじさまがずらっと並んでいるオーディションもあるし
大きいオーディションの最終審査なんかでは30人40人と審査員がいることもあります。
実際アニメのオーディションでそんなことがあり、めちゃくちゃ緊張しながら歌ったこともありました。
オーディション審査員の方達も「いい新人を見つけよう」という気持ちでオーディションを審査していますから
そりゃぁ難しい顔にもなるわけです。
でも怖い人たちなのではなく、真剣なだけ。
そして「いい人を見つけよう」と思っているということは「興味を持ってこちらをみてくれている」ということです。
なのでオーディションではなるべくツッコミやすいネタを考えていきます。
私は自己PRで自分の生い立ちを話したりしていました。
「女子校出身なのですが女子校の闇をお話しします。女子校では、
- ジャニオタになるか
- アニオタになるか
- ぼっちになるか
しか選択肢がないんです。
私はアニオタを選択して今ここにいます」
みたいな話をしていました笑
そうすると審査員も興味をもっていろいろ聞いてくれるわけです。
そこでやりとりが多くなると「多分受かったな」という確信があり、だいたいそういう時ってオーディション受かります笑
なんだかんだ声優はトーク力も必要ですからね〜
トークも自己PRになるわけです。
他にも変な服(文章が書かれた服とか、衣装っぽい服)を着て行ったりとかもしていました。
洋服は意外と突っ込んでくれることが多いです。
これは声優として活動し始めてからも変わらないことなんですが、変な服、奇抜な服って初対面の人とも話題になりやすいんですね。
もちろん変な服が好みなのもあるけれど、服で覚えてもらえるって楽です。
何分くらいやったらいい?
質問箱で自己PRの尺と文章の文字数についてのご質問を頂いておりました。
感覚ですが、自己PRの時間制限があるところは1分〜1分30秒くらいで制限を設けているところが多い気がします。
聴き心地的にも、1分ちょいはみ出しくらいが許容範囲かなと思うので、それくらいを目安にまとめるといいんじゃないかな〜と思います。
文章は500字くらいが読みやすいかな、と思います。
こちらの質問への回答を500字程度でさせて頂いたので、良かったら参考にしてみてください〜!
文章を読むのが遅い人で、大体1分あたりに読める文章量が500字くらいなのです。
セルフプロモーションの大切さ
自己PRで何をやったらいいのかわからない、という人も多いと思いますが、
逆に自己PRは「これをやって」という正解がないので、その発想力が問われているようなところもあります。
- 自分の得意なものはなんなのか
- 何が武器になるのか
- 自分の何が人を惹きつけるのか
といったことを自分で研究できているか、というところを見られているんですね。
これは声優として活動していく上でもとても大切なことです。
事務所に所属しても、やっぱり自分で自分を売り込んでいかなくてはいけない業界なので。
所属できても、お仕事がくるのを待っているだけではダメなんです。
特に今声優業界は供給過多で、移り変わりも激しく競争率がとても高いです。
その中で自分はどういう特徴があって、どういうところが売りなのか、ということを考えていくことが大切で
そのファーストステップがオーディションでの自己PRなのかもしれません。
自分の得手不得手を研究して自己PRを作っていくのがいいと思います。
自己PRに正解はありません。
その人それぞれによってその人の魅力がことなるのだから、正解はないんです。
自分のいいところをいっぱい探して自己PRを作ってみてください。
今回は声優オーディションの自己PRに特化してお話ししましたが、ブログ記事を厳選して編集しなおして書籍化した「声優おなやみ相談室」では他にもオーディションの持ち物、オーディションの流れなどについて詳しく書いています。
声優志望の方向けに養成所の話や練習方法などもギュッと詰め込んでおりますので、よければぜひ参考にしてみてください〜〜〜!(Kindle Unlimitedでも読んでいただけますっ)
読んでくれてありがとうございました!
ではっ
やっほい!声優ブロガーの幸田夢波です!