声優は声優になるためにも声優になったあとにもたくさん練習をして毎日努力をしています。
それは声優業界があまりに供給過多だから。
声優になれたとしてもずっと声優を続けていくのは厳しい世界です。
だからこそ、声優はいつも練習をして誰にも負けないように頑張っているんです。
私も声優としてデビューする前は養成所生としてレッスンを受けていた時期がありました。
事務所のオーディションを受けて、そこの養成所生として学んでいたんです。
なので声優になるための練習もいろいろ教えてもらってたわけですが、その中でも未だに記憶に残っている面白い練習について今日はお話ししてみたいと思います。
グループでやるものが多いので、試したいと思ったらぜひ周りの声優志望とお誘い合わせの上ぜひ。笑
仮想ラジオ番組放送
声優になるための練習でも特に印象に残っているのが仮想ラジオ番組放送、という練習です。
もちろん実際に放送するわけではないのですが、その場で2〜4人くらいでグループを組んで、ラジオ番組の形式で実際におしゃべりしてみる、というものです。
ラジオパーソナリティー(仮)の人たちとその他の人の間に仕切りを作って
実際のラジオと同じようにリスナー側にはパーソナリティー側の情報が音声でしか届かないようにセッティングします。
台本は実際のラジオ番組台本と似たような台本で、構成しか書いていないものだったので、
- オープニングトーク
- 今週末何する?
- 今日のお天気について
- エンディングトーク
くらい。
計15分くらいだったと思います。
アニメ系の仕事が決まったりするとそれのタイアップでラジオの仕事が決まることも多いので結構実践的な練習だと思います。
やっぱりアドリブ力とかトーク力って求められますからね。
ラジオ形式でお話をするのが私はその時初めてだったんですが、ラジオって結構難しいんですよ。
- パーソナリティー同士の話が被らない(音声が重ならない)ように気をつける
- 音声情報だけで情報が伝わるようにしなきゃいけない
みたいな制約があるんです。
例えば4人パーソナリティーがいたとして、4人がいつもの雑談のようにしゃべってしまったらいろんな人の声が重なってしまって
リスナー側は心地よくラジオを聞くことができません。
あとは何か食べ物の紹介とかするときは、パーソナリティー側には視覚情報がありますが、リスナーには音声情報のみしか届けられないので
よりモノを言葉にして説明しなくてはいけない、みたいな。
ぜひそういう目線でもラジオを聞いてみてください。
→ラジオをやりたい!と思ったら誰でもできる時代。その方法とは?
エチュード
エチュードは舞台の練習なんかではよくやる練習です。
シチュエーションだけ与えられてあとは役になりきって自由に演技する、というお芝居の練習。
結局声優として仕事を受けるようになるとガヤの芝居を求められるので、これも声優になるための練習として必須です。
例えば
- 14歳女の子と17歳男の子
- 先輩後輩関係
- 学校の帰り道
とかそういうシチュエーションをお題としてもらって、あとはその場の思いつきでお芝居をする、ということですね。
相手の突拍子もないフリにもうまく乗っていかなくてはいけないので、対応力がつきます。
エチュードはワークショップなどでよくやる練習です。
自分を表すポーズ
声優になるための練習で面白かった練習の一つに
「自分を表すポーズをなんでもいいから一つやってください」
というのがありました。
これ結構周りで人が見ている中でやるの恥ずかしいんですね。笑
そして自分を表すポーズというのは一瞬で考えるのは難しかったりします。
あとから考えてみると、自分というものを見つめるのにとても必要だった練習なのではないかなと思うんですね。
声優という仕事は常に自分の印象と向き合い続けなくてはいけません。
相手にどう見られるか、相手にどう見られたいのか、ということを考えていかないと、仕事をとるのが難しいんです。
声優事務所に所属しても、コンスタントに仕事をもらえるわけではありません。
事務所のパイプはあっても、やっぱり本人がクライアント側に仕事を一緒にしたいと思ってもらえるかどうかなので
自分が他人からどう見えているのかということを研究する必要があるんです。
芝居の練習が多い
結局声優になるための練習を思い出してみると芝居の練習につながるものが多かったんだなと今気づきました。笑
声優は一人でもできる仕事もありますが、
結局は芝居とつながるところが大きいので、複数人で練習するのが声優になるための練習としてはオススメです。
声優になりたいと思っている人はぜひ、試してみてください。
読んでくれてありがとうございました。
では。