声優志望の人へ向けた声優養成講座、ワークショップのようなものってたくさんあるものですが
正直ありすぎてどのワークショップに通ったらいいのかよくわからない、という人も多いと思うんですね。
私も養成所でレッスンを受けていた経験もありますし、
ワークショップにも通ったことがあるのでわかるのですが、
いろんなワークショップに通うようになると各ワークショップの良し悪しがわかってくるようになってきます。
そこで今回はワークショップはどういうポイントで通うかどうかを決めるべきか、ということについて話してみたいと思います。
無料のワークショップならまだしも、ほとんどのワークショップは有料でしょうし
自分の時間を使って受けるものなわけですから、効率的ではないワークショップはやめた方がいいでしょう。
講師の相性
まずワークショップの講師が自分と相性がいいかどうか、というのはとても大切なことです。
相性が悪い人は講師でも言っていることがあまり理解できない、ということが結構あるものなんですね。
ボイトレとかもそうなんですが、
机でする勉強とは違って、表現には公式もないし正解不正解もありません。
かなり感覚的なものです。
だから相手の言っていることがうまく理解できない、ということは往々にしてあることです。
それはそれで、感覚の違う人の言っていることを理解するための時間、と思えるならまだ良いと思いますが
まずは自分のスキルを伸ばしていきたい、という段階なら、
講師が合わないワークショップには参加しない方が良いでしょう。
周りのレベル
ワークショップを受けている周りの生徒のレベルもそのワークショップに通うかどうかを決めるポイントになると思います。
演技は基本的に一人でするものではありません。
もちろんそういう芝居もありますが、基本的には大勢の人と作りあげていくものです。
そして、演技を一緒にする人というのは自分にとって大きな影響を与えてくる人だと思います。
ワークショップに参加している生徒の多くが「遊び感覚」「楽しいが優先」となってしまっている現場も確かにあって
「現場では絶対に有り得ないようなこと」がまかり通ってしまうワークショップも残念ながらあります。
具体的にいえば
- ダメだしを受けている最中や演技の最中に現場では有り得ないような笑いが起きたり
- 生徒同士のおしゃべりが多すぎて内容が進まなかったり
といったことです。
自分を高めるためにワークショップに通っているのに、それが効率的にできなさそうなところに行っても意味がありません。
むしろ自分にとってマイナスになることだってあると思います。
できれば自分が尊敬できたり、すごいなぁと思える人がたくさんいるような場所に常日頃からいられるように努力するべきでしょう。
声優業界では先輩方から技を盗んでいくことも大切だと思いますから。
基礎訓練の比率
ワークショップで基礎訓練の時間は必ずあると思います。
体が起きてないのに声を無理に出したりすると喉を痛める原因にもなるので。
ただ、基礎訓練というのは本来は自分で家でできるものです。
基礎訓練の新しい方法が学べるならいいですが、
毎回同じような基礎訓練をしていて自分で「これは自分一人でできるな」と感じてしまうようなものなのであれば
そのワークショップは自分に合っていないかもしれません。
本当は基礎訓練も自分に合ったものをメニューにして重点的にやる方が効率的です。
もちろん同じように頑張る人たちと一緒に基礎訓練をすることによって自分のモチベーションが上がる、というメリットもあると思いますが。
吸収できるものが多いかどうか
声優のワークショップは本当にたくさん数がありますが、
たくさん行ったからといって必ずしも自分が成長できるというわけでもありません。
自分にとって吸収するものがちゃんとたくさんあるかどうか
ということを基本に考えた方がいいと思います。
特にアイドル的な方向性でやっていきたいのであれば、なるべく早くデビューできるように時間も無駄にはできませんから
参加するワークショップもきちんと選ぶようにしてみてください。
読んでくれてありがとうございました。
では。