喉の不快感を感じて「声が出しづらい」「声がかすれる」などの症状を経験したことがある人もいるでしょう。
声優という仕事をしていると特に、喉の不快感には敏感になりがちで、
喉に良いもの、と聞けばなんでもとりあえず試してみる勢いで生活しています。
そして喉の不快感を放っておくととても深刻な病気になることもありますし、
喉の不快感自体がストレスで、さらに違う病気を発症することもあります。
私も喉の不快感に悩まされることがあったので、
その喉の不快感にどんな原因が考えられるのか、そして喉の不快感を感じた時はどうするばいいのか、
経験的に少しお話してみたいと思います。
喉の不快感は花粉症
私が喉の不快感を長く感じた時に病院に行ったら
「これは花粉症です」と言われたんです。笑
詳しく話しますね。
声は鼻でも作られてる
声を出す時に一般的には声帯がある場所、つまり喉を使っている、と認識しがちですが、実は声を出す時には鼻も使っています。
ボイトレの中にも鼻腔共鳴強化トレーニングのようなものがあります。
鼻腔とは鼻の奥の方にある空間なのですが、喉の音を鼻腔と共鳴させることによって、より音を大きく、豊かな響きにすることができます。
なので、声を出す時に実は鼻もものすごく重要な役割を果たしているんですね。
解剖学的な観点から描かれている声楽本です。
生物好きな人で歌が好きな人には特におすすめ。
こういう図解で見ると声がどうやって出来ているのかわかるので良いです。
歌や声はどうしても感覚的なものなので、イメージが何よりも大事になります。
そんな時に、自分の歌や声を体のつくりから考えてみる、というのは、イメージをする上でかなり効果的だと思います。
花粉症で鼻の奥が炎症を起こす
花粉症になると鼻の奥の粘膜が炎症を起こします。
花粉症、というと涙と鼻水、くしゃみが止まらない、というイメージがある人も多いと思いますが、
実は初期の花粉症の症状だと、特に目が痒くなったりしないんだけど
なんだか喉の不快感があるだけ、ということもあり得るんです。
病院に行って経鼻鏡という鼻から通してみるカメラで診てもらって初めて自分が花粉症で鼻に炎症が起きている、ということに気づく、ということもあります。
鼻が炎症を起こしていると、自分がいつも鼻腔共鳴を強く使っているトーンの音が出にくくなるような感じがあるようです。
私も花粉症の炎症が出てた時、「なんか喉に不快感があって歌が歌いにくいな」と思い病院に行ったら
結果は花粉症で鼻の奥に炎症が出てる、という結果でした。
私はこの時、高音がとても出しづらく感じていました。
特に頭声。
鼻にかけて出す意識が強い音域です。
こういう場合は吸入して、アレルギーのお薬を継続的に飲む必要があるのできちんと病院を受診することが一番だと思います。
花粉は1年中飛んでる
春や秋じゃないと「今の時期に花粉症、なんてことはないだろう」と思いがちかもしれませんが、実は花粉は1年中飛んでいます。
花粉にも季節ごとに飛んでいる種類があるのですが、基本的にどの花粉に反応するかが人それぞれ違うだけなのであって
夏でも冬でも花粉は飛んでいるものなんです。
喉の違和感は喉が原因だろう、
と決めつけずに鼻の炎症も疑ってみてください。
花粉症の場合は病気ではないのでアレルギーの薬をきちんと飲んでいれば炎症を抑えることができます。
花粉対策
おすすめの花粉症対策グッズまとめてみました。
ヨーグルト
風邪予防も一緒にできるのでヨーグルトの摂取は毎日欠かさないようにしています。
ヨーグルト以外にも、納豆・大葉・大根おろしなどを混ぜて食べたり、発酵食品をなるべく摂取するようにしたり、
野菜とたんぱく質中心の食生活にしたり、と
声優さんでさらに見た目にも気を使っている方は結構食事制限されている方も多いです。
花粉ブロックスプレー
つけるとちょっとサラサラっとする感じがして、
顔のかゆみや鼻のムズムズが少しひくような感じはします。
目に見えないものなので感じ方は人それぞれですが、これやってない時とやってる時だと夜のくしゃみの感じが結構違う気がするんですよね…!
スプレータイプでメイクの上からもできるので、花粉シーズンは家を出る前にシューっとやってます。
吸入
喉には何よりも吸入。
喉の潤いが常に保たれていると、菌も繁殖しにくいてですし、いいことしかありません。
水道水でできる吸入器なので汚れにくく、さっと使えるので、もうずっとこれ使ってます。
喉の使いすぎ
喉の不快感を感じる原因は、喉の使いすぎ、という場合もありえます。
仕事や何かのイベントで喉を使いすぎたな、と感じる時はなるべく喉を休めてあげるようにしましょう。
喉を休めるには寝るのが一番です。
「声を出さなきゃいいんでしょ」と思う人もいるかもしれませんがそれは実は間違い。
人間は人の声を聞いていると、その声を出す真似をしようと自然と声帯の筋肉が動いてしまうものなんです。
なので人の声を聞いたりする、つまりテレビをつけてみているだけでも実は声帯を活動させてしまう要因になってしまいます。
また、視覚情報の多くが神経を覚醒させてしまう原因になるので、
真っ暗の部屋の中でじっと寝てるのが一番いいんです。
喉の不快感を感じたらすぐ病院へ。
喉は自分で見ることができない部位です。
喉の不快感を感じても「放っておけば治るだろう」と思ってそのままにしていると
知らない間に声帯結節ができていたり、最悪ポリープ切除手術をしなくてはいけないほどになる可能性もあります。
喉の不快感を感じたらきちんと耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。
声優さんは自分の行きつけの耳鼻咽喉科がある人も多いです。
声を使う仕事だからこそ、自分に合うお医者さん、行きやすい病院をきちんと見つけているのです。
喉を使う仕事に就いている人は
自分が喉の不快感で困った時に行く病院、というものをひとつ見つけておいてもいいかもしれません。
読んでくれてありがとうございました!
ではっ