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声優オーディションは受けた役と違う役で決まることもある

質問箱にて以下のようなご質問を頂きました!

意外かもしれないんですが、

オーディションで受けた役とは別の役で出演が決まる、というのは声優業界ではよくあることです。

ゆめもん

私もそういうこと今まで多かったよ!むしろそういうことの方が多いよ!笑

今回は声優オーディションで「受けた役とは違う役で出演が決まる」ということが何故起こるのかお話ししてみたいと思います〜!

声優オーディションの流れ

まずは声優オーディションの流れについて簡単に説明しますね!

今回は事務所に所属している声優さんで、アニメのオーディションが来る時、という前提です。

STEP

【プロフィール・ボイスサンプル送付】
オーディションの話が制作会社から来た時に、デスクさんやマネージャーさんが候補となる声優のプロフィールやボイスサンプルを送ってくださる。

STEP

【テープオーディション】
キャラクターイメージと指定原稿がきて、それを事務所で録音したりして送る審査

STEP

【スタジオオーディション】
制作スタッフが集まっているスタジオに実際に出向いて、指定のキャラクターのセリフ原稿をスタジオのマイク前で読む


これが一般的なアニメのオーディションの流れです。

中にはスタッフさんと別作品で既に繋がりがあって、いきなりスタジオオーディションに呼んでくださる、みたいなこともあるし、

スタジオオーディションが複数回あることもあるし、

アニメの脇役だったらボイスサンプルだけ送れば出演が決まる、みたいなこともあるので、
これはあくまで一般的なオーディションのステップです。

ゆめもん

制作進行はいつもバッタバタなのでイレギュラーも多いよ!

フリーの有名声優さんの場合はスタジオオーディションに直接お声がかかったり、

繋がりがあまりない声優なら、制作会社に「オーディション受けさせて下さい!」みたいな営業をする感じです。

関連記事:フリーの声優はどうやって仕事をとってきているの?

スタジオオーディションでよくある「この役もお願いします」

テープオーディションやスタジオオーディションで頂くキャラクターの資料は2〜3役くらいのことが多いです。

作品によっては5役くらいきたりすることもあるけど、基本はメインの役をオーディションで決めて、そこから周りの役をあてはめていくようなキャスティングの仕方をすることが多く、
オーディションで見るのはメインの限られた役だけです。

でも他のキャラクターのキャスティングのことも考えなきゃいけないので、それも念頭に置きながらメインの役のオーディションをする、という感じですね。

一例として紹介すると…

  • 男性キャラクターA
  • 女性キャラクターA・B

のオーディションのキャラクターイメージ資料と原稿が来て、それらの資料は全部事務所から共有してもらえるけど、「オーディションでは女性キャラクターBをお願いします」みたいなことを言われます。

でも資料は全部もらってるので、全部目を通すし、他のキャラクターの練習もしておきます。

スタジオオーディションに当日行ってみて女性キャラクターBを演じてみたら、

制作スタッフさんに「女性キャラクターAの方も聞かせてもらえますか」と言われることがめちゃくちゃ多いです。

ゆめもん

つまり割り振られた役だけ練習していくんじゃダメってこと!

それで女性キャラクターAに決まることもあれば、

頂いた資料・原稿の中にはいなかった別の女性キャラクターCに決まることもあるわけです。

事務所からのご連絡で

デスクさん

オーディションの結果、C役でお願いします

ゆめもん

え!!!!!(その役知らないが嬉しい!!!)

みたいになることもよくあるわけですね笑

女性声優の場合は男性キャラクターも絶対振られないわけではないので、ちゃんと頂いた資料はチェックしておいた方がいいです。

そもそも台本は全部読むがいつでも基本!

自分の読むセリフ以外のとこに、担当するキャラの情報が隠れてるかもしれないからね!

担当しないキャラのセリフのアクセントとか漢字の読み方とかもチェックしておくのが当たり前です。

声優はアクセント辞典でイントネーションを勉強している

キャスティングするスタッフさんたちが考えていること

制作側のスタッフさんたちとお話しする機会があった時にキャスティングする時考えていることをうかがったところ、

スタッフさん

座組みのバランスは考えてるよ〜!この人を主役に据えたら周りはこの人たちの方がバランスがいいな、とか。

といったことをおっしゃってました。

あとはプロデューサー的な観点から言うと、やはり知名度もキャスティングに影響することは多くあるみたいです。

どうしたって「どれだけ見てもらえるか、どれだけ応援してもらえるか」ということが大切。

反響があって売り上げに繋がれば二次展開もしやすいし、続編制作とかもできる。

でも人気がなければそれで終わり。

そこは本当に制作の現場ではシビアです。

そうなると影響力のある人をキャスティングしようとするのは自然なことなんですよね。

宣伝に協力してくれる人か、放送の時に拡散してくれるか、みたいなことも最近は見られることがあるみたいです。

声優は役者だけど、制作スタッフの一員でもありますので、作品が成功するためにどれだけ動けるか、考えられるか、って部分も大事ですよね…!

演出家さんに声優のキャスティングの事や演出目線での話を色々聞いてみたよ〜!

できる役の幅が広いとチャンスも広がる

オーディションで実際に読むのはメインのキャラクターだけど、

それ以外のキャラクターで出演が決まるということが結構ある、ということはわかっていただけたかと思います。

キャスティングをするスタッフさんは

スタッフさん

(もしかしたらこの役なら合うかも?)

なんて考えながらオーディションをしているので、

演じることができる役幅が広ければ、それだけチャンスを掴み取ることができる可能性も上がるということ。

ただ、これはどちらが良いとは正直言い切ることはできなくて、

個性的な声で「こういう役しかハマらない!」っていうタイプの声の方は、それはそれで印象に残るし、ハマり役があるとがっちりハマって即オーディション合格!ってなるので、

その人の声質やお芝居次第なところもあります。

自分はどっちなのかな〜って、いつも自問自答し続けることも大切かもしれないですね笑

【当日役立つ】声優オーディションの持ち物チェックリスト

読んでくれてありがとうございました!

ではっ

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